龍仁軽電鉄 路線紹介

龍仁軽電鉄(ヨンインキョンジョンチョル)は器興(キフン)〜前垈・エバーランド(チョンデ・エボレンドゥ)間15駅18.5kmを結ぶ路線である。全区間地上。全区間複線(右側通行)で、直流750V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。全自動運転・無人運転を実施している。車両基地は三街駅付近にある三街車両基地。2013年4月26日に現営業区間が開通した。

韓国初の鉄輪式リニアモーターカーの路線で、Bombardier Transportationの技術によるものである(アジアの地下鉄・都市鉄道でのBombardier Transportation式鉄輪式リニアモーターカーはマレーシア・クアラルンプールのクラナジャヤ線、中国・北京地下鉄機場線に次いで3例目)。また、韓国で4番目に開通した軽電鉄(新交通システム)の路線である。規格は4路線すべて異なっている(釜山地下鉄4号線:K-AGT(日本のAGTをベース)、釜山-金海軽電鉄:現代ROTEMの鉄輪式、議政府軽電鉄:SIEMENSのVAL)。信号システムはCBTC(Communications-Based Train Control)。

列車は終日1両編成で運転される。車両はBombardier Transportation製の「INNOVIA ART 200」(ART Mark II)。詳細は別ページにて紹介する。こちらをご覧ください。

列車は完全無人運転を行っており、職員も通常は添乗していない。

器興駅から光教新都市方面(新盆唐線と接続)への延伸計画と、前垈・エバーランド駅からエバーランド前までの延伸計画がある。

(路線図:管理人制作)

韓国初の鉄輪式リニアモーターカー方式を採用した龍仁軽電鉄。線路の中央にリアクションプレートが設置されている。列車は終日1両で運行。大型車両で運行されるため、小型車両2両編成で運行される議政府軽電鉄と1列車あたりの乗車定員はほぼ同等である。(龍仁軽電鉄:1両定員226名、議政府軽電鉄:2両定員236名)

草堂にて
離合する列車(左手前:ラッピング車両、右奥:標準塗装車両)。全面ラッピング車両も多く運行されている。

ポ坪にて
緑に囲まれた区間を行く。

江南大
始発駅の器興駅の駅舎。全面ガラス張りの外観が特徴。当駅はKORAIL盆唐線と接続している。写真は開業前に撮影したもので、駅舎の駅名表記が「旧葛」(クガル)駅となっている(開業直前の2013年4月17日に現駅名に変更)。
また、現在は駅舎手前に盆唐線との連絡通路が設置されている。
器興駅のホーム。乗降ホームを分離した3面2線(中央のホームが乗車用、両端ホームが降車用)。
器興を発車して芝谷川(チゴッチョン)沿いに走る、前垈・エバーランド行きの列車。

器興〜江南大にて
器興駅の次の江南大駅。当駅と、終点の前垈・エバーランド駅の2駅のみホームが地平にある。
江南大駅前(橋上駅舎)から見た、龍仁軽電鉄の列車。
東栢洞の高層マンションが立ち並ぶエリアを行く。

草堂〜東栢にて
東栢駅を発車する、器興行きの列車。
東栢洞のニュータウンを行き交う。

草堂〜東栢にて
高層マンションと山に囲まれたエリアを行く、単行の無人運転列車。

東栢〜御井にて
草堂駅の前後は急勾配が続く。勾配に強い鉄輪式リニアモーターカーの特性を生かして進んでゆく。

草堂にて
三街駅の器興側にて三街車両基地へのデルタ線が分岐している。
三街車両基地。基地内では前照灯や尾灯を点灯した車両が縦列で待機している。
三街車両基地への分岐部を通過する、前垈・エバーランド行きの列車。
三街駅のホーム。器興駅を除く龍仁軽電鉄の各駅は2面2線の相対式ホーム。ホームの有効長は2両分。ホームドア(スクリーンドア)は全駅未設置だが、その代わりに乗降口には転落等を検知する赤外線センサーが設置されている。

中部大路(国道42号線)の中央に設けられた高架軌道を走行し、三街駅に入線する列車。道路の中央に軌道が設けられているのは当駅付近のみ。
市庁・龍仁大駅。駅の北側には、金鶴川を挟んで龍仁市庁(写真右)が隣接している。
明知大駅の外観。各駅ともにエレベーター・エスカレーターが完備。
運動場・松潭大駅〜屯田駅 間は京安川(キョンアンチョン)沿いに走る。

ポ坪にて
終点の前垈・エバーランド駅。2面2線の地平駅。
前垈・エバーランド駅に入線する列車。
前垈・エバーランド駅の線路終端部。予備車両が待機している。当駅からエバーランド前までの延伸計画があるが、行く手をアパートが阻んでいる。
線路終端部付近から見た前垈・エバーランド駅の駅舎。
線路中央に設けられたリアクションプレート。各駅の停止位置目標はリアクションプレートに表記。
ポイント。本線の分岐器はすべてノーズ可動クロッシングを採用している。
第三軌条。下面接触式。
開業前の器興駅(旧:旧葛駅)の出入口。龍仁軽電鉄は2010年6月に完工していたが、開業前に騒音問題・安全性問題・赤字補てんの問題などで国際仲裁裁判所沙汰となり、3年近く開業できない状態となっていた。駅の出入口には無断侵入厳禁と書かれた幕が張られていた。
草堂駅を発車する、器興行きの列車。車体は全面ラッピングされている。

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東栢〜草堂 間は線路脇にマンションが林立しており、騒音対策で他の区間よりも低速で走行する。

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各駅のホームは2両分の有効長があるが、ホーム柵の乗降口は1両分のみ設置。乗降口にはホームドア(スクリーンドア)の代わりに、転落等を検知する赤外線センサーが設置されている。

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江南大駅に発着する上下線の列車。

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地平駅の江南大駅に入線する、前垈・エバーランド行きの列車。

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龍仁軽電鉄では全線でノーズ可動クロッシング(分岐器)が設置されている。

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龍仁軽電鉄 INNOVIA ART 200走行音(屯田→古陳)<2駅間>IGBT-VVVF制御で、制御装置はBombardier Transportation製。
cMcの単行(1両)で運転。

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