中国の首都、北京(ベイジン)は中国で最初に地下鉄が開通した都市で、1969年10月1日に開通した。当初は公務員のみ使用可能であったが1977年に一般人に開放、1980年に外国人の利用が認められた。現在開業している路線は、1号線、2号線、4号線、5号線、8号線、10号線、13号線、八通線、機場線の9路線。運営事業者は4号線を除いて、国有企業の北京市地鉄運営公司で、4号線のみ香港鐵路有限公司(港鐡)と国有企業2社(北京首都創業集団有限公司・北京市基礎設施投資有限公司)が共同出資して設立した北京京港地鉄有限公司(京港地鉄)が運営する。運賃は2007年10月7日より、機場線を除いて全区間均一制(一律2元)に改められ、中国で最も安い地下鉄となった(改正前は路線別均一運賃制で最低2元、最高5元であった)。 軌間は全線1,435mm(標準軌)で第三軌条方式による直流750V電化。1号線、2号線、4号線、5号線、8号線、10号線、13号線、八通線が6両編成、機場線が4両編成である。 2012年までに6号線、7号線、8号線(第2期区間)、9号線、10号線(第2期区間)14号線、15号線、亦庄線の開通が予定されている。2015年には計19路線となり、全路線の総延長が561kmに達する見込み。 北京市地鉄運営公司は鉄道車両工場として「北京地鉄車両廠」を保有しており、1960年より自社の鉄道車両の一部等を製造している(かつては天津地下鉄の車両等も製造していた)。地下鉄運営事業者が自前で本格的な鉄道車両製造工場を保有する例は世界的にも非常に珍しく、アジアでは唯一の例である。なお、同工場組織は現在は北京市地鉄運営公司の完全子会社の「北京地鉄車両装備有限公司」となっている。 北京市地鉄運営公司 公式サイト(中国語):http://www.bjsubway.com/ 北京市地鉄運営公司 公式サイト(英語):http://www.ebeijing.gov.cn/feature_2/Subway_Tour/ 京港地鉄 公式サイト(中国語):http://www.mtr.bj.cn/index.htm 北京地下鉄路線図(中国語):http://www.mtr.bj.cn/services/line.htm |
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北京地下鉄の乗車券(現行) 2008年6月9日から使用されているICカード式乗車券(機場線を除く)。 入場時は改札機にタッチし、出場時は改札機の投入口に入れて回収される。 北京地下鉄の路線図を基調としたデザイン。運賃は均一制で2元。 |
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北京地下鉄の乗車券(運賃改正前) 2007年10月7日の運賃改正前の乗車券。運賃は路線別均一制で、13号線を除いて、紙製の非磁気式乗車券を使用していた。 左上:地下鉄1号線の駅で発売の1・2号線均一乗車券。3元。 右上:地下鉄2号線の駅で発売の1・2号線均一乗車券。3元。 左中:地下鉄13号線専用の磁気式均一乗車券。3元。 右中:地下鉄八通線の均一乗車券。2元。 左下:地下鉄1・2号線⇔地下鉄13号線の連絡乗車券。5元。 右下:地下鉄1・2号線⇔地下鉄八通線の連絡乗車券。4元。 |