北京地下鉄5号線

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北京地下鉄5号線は宋家荘(ソンジアジュアン)〜天通苑北(ティエントンユエンベイ)間23駅27.6kmを結ぶ、北京市中央東部を南北に貫く路線である。うち、大屯路東(ダートゥンルー)〜天通苑北 間は地上区間である。全区間複線(右側通行)で、第三軌条方式による直流750V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。ATO運転を実施している。地下駅にはプラットホームスクリーンドア(PSD)が、地上駅には可動式ホーム柵(APG)が完備している。車両基地は太平庄車両段と宋家荘停車場の2箇所。北京オリンピック開催にあわせて建設が進み、2007年10月7日に全区間が開通した。

列車は6両編成で運転される。使用車両はDKZ13型で、製造は長春軌道客車および北京地鉄車両廠(現:北京地鉄車両装備有限公司)。2006〜2008年に40編成(240両)が製造された。

当路線は駅ごとにデザインに特色を出し、また北京地下鉄で初めて各駅に自動券売機、自動改札機、ホームドア、ホームのLCD式案内表示機が採用されるなど、これまでの路線にない新たな試みが見られる。また、東単(トンタン)駅以外はエレベーター・化粧室が完備している。

(路線図:管理人制作)

北京地下鉄5号線のDKZ13型。長春軌道客車および北京地鉄車両廠製で、あわせて40編成が製造された(うち11編成が北京地鉄車両廠製)。
車両寸法は長さ19,000mm(先頭車は19,500mm)×幅2,800mm×高さ3,800mm。加速度は3.0km/h/s、最高速度は80km/h。車体はビードレスステンレス製。スカートには編成番号が入り、編成番号・車両番号の頭には太平庄車両段所属であることを示す「TP」(太平庄=Tai Ping Zhuang)がつく。写真の「TP401編成」は第1編成(量産先行車)。

立水橋南にて
離合するDKZ13型。前面デザインは「釣り目」の前照灯ユニットや独特のスカートの形状から「怒り顔」のようにも見える。

立水橋南にて
北部の高架区間を行く。

立水橋〜立水橋南にて
DKZ13型の側面行先表示機。中国語・英語の2段表示を行い、次の停車駅や停車中の駅を表示する。
車体側面の製造メーカー表記(北京地鉄車両廠製)。
車内の様子。白を基調とし、扉付近の手すりやつり革はラインカラーの紫色となっている。
各扉の上にはマップ式案内装置が設置されている。駅名の部分にLEDがあり、既に走行した区間の駅を赤、次駅を黄色の点滅、これから走行する区間の駅を緑で表示する。
各扉の横にはLCDが設置され、次駅や行先などを表示する。1両あたり8箇所設置。
乗務員室仕切り。扉には窓が設置され、前面展望が可能。また、各扉の前にはスタンションポールが設置されている。
運転台の様子。右手操作型ワンハンドルマスコンで、マスコンは手前に引くと減速、奥に押すと力行(欧米式)である。力行4段(P1〜P4)、常用制動7段(E1〜E7)と非常制動1段。ATO運転に対応している。
自動券売機。5号線ではすべてオムロン製のものが採用されている。2008年6月9日より既存路線と同時に使用開始。
自動改札機。5号線全駅でオムロン製を採用。
5号線は駅毎に特色あるデザインを採用している。中でも雍和宮駅は同駅が最寄り駅のラマ教の寺院、「雍和宮」をモチーフとした作りとなっている。柱は朱色とし、上下線のホームの床面は1.73mの高低差があり(宋家荘方面ホームのほうが低い)、両ホームを大理石の階段で結んでいる(コンコースへのエスカレーターは両ホーム分設置されている)。また、手すりには漢白玉を用い、中国伝統の彫刻が施されている。
地上駅には可動式ホーム柵(APG)が設置されている。
地上駅でも屋根の形状に特色があり、写真の立水橋南の屋根は竜をイメージしている。
アジア初の地下鉄の斜張橋である立水西橋。長さは210mで、主塔の高さは66.9m。

立水橋〜立水橋南にて
ライトアップする立水西橋。主塔の側面は紫色のLEDが光る。

5号線DKZ13型電車走行音(劉家窯→蒲黄楡)IGBT-VVVF制御で、制御装置は日立製作所製。
Tc-M-T-M'-M-Tc(3M3T)の6両編成。
全電気ブレーキ停止制御を採用しており、停車直前には日立製作所製のVVVF制御装置を搭載した全電気ブレーキ車両特有の「ブーン」という音が鳴る。自動放送は北京語・英語の2ヶ国語。
5号線DKZ13型電車走行音(蒲黄楡→天壇東門)
5号線DKZ13型電車走行音(天通苑北→天通苑)
5号線DKZ13型電車走行動画(立水橋南にて)夜の立水橋南駅に入線するDKZ13型電車。

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