ブエノスアイレス(Buenos Aires)地下鉄は、南米初の地下鉄として1913年に開通した。世界でも13番目に開通した地下鉄である。また、世界の地下鉄の中で最も南に位置する。現在、A・B・C・D・E・H線の地下鉄6路線、及びPremetro(P線)が運行されている。路線総延長は地下鉄51.4km、Premetro7.4kmの計58.8km。運賃は5ペソ均一(ICカード「SUBE」使用の場合は4.5ペソ)で、地下鉄とPremetroは通し運賃で乗車できる(Premetroのみ乗車の場合は2ペソ)。地下鉄は「Subte」(スブテ)の呼称で親しまれている(「地下(鉄)」を意味する「Subterráneo」の略)。 運営は1994年より民間の「Metrovías S.A.」が行い、「Subterraneos de Buenos Aires S.E.」(略称:SBASE)がインフラの所有・維持を行う上下分離方式を採っている。それ以前は「Subterraneos de Buenos Aires S.E.」(ブエノスアイレス地下鉄公社)が運営・所有を行っていた。 Premetroを除いて全区間が地下である。また、A線のPolvorin工場(Taller Polvorin)を除いて、各路線の車両基地も地下にある。電化方式は、A・C・D・E・H線が架線集電方式による直流1,500V電化、B線が第三軌条集電方式及び架線集電方式(併設)による直流600V電化、Premetro E2線が架線集電方式による直流750V電化。A線とD線、C線とD線、C線とE線は地下の連絡線(非営業線)で線路が接続されている。 B線では元 営団地下鉄300形・500形・900形、C線では名古屋市交通局300形・250形・1200形・5000形が運行されている。また、日本の地下鉄車両だけでなく、スペインのマドリード地下鉄からも5000型・6000型を購入し、運行している。自社発注車両も1960年代の吊り掛け駆動の車両から、最新のVVVF制御車両まで新旧車両が活躍している。なお、一時期は車両への落書き被害が深刻であった(営業車両の8割以上が被害とも報道されていた)が、2013年より新規開発された落書き除去剤を用いてこまめに落書きを除去している。そのため、現在では営業列車で落書き被害を受けている車両はほぼ皆無となった。 現在、E線・H線の延伸が予定されているほか、F線・G線・I線の建設計画がある。 Metrovías公式サイト(スペイン語):http://www.metrovias.com.ar/ |
|
|
||||||||
|
|
||||||||
|
|
||||||||
|
|
||||||||
普通乗車券(表) 磁気式乗車券である。1回券・2回券・5回券・10回券がある(写真は、上が1回券・下が2回券)。1回分は5ペソで、複数回分の券でも1回分当たりの割引はない。 裏面は白一色で、改札を通した際に乗車履歴が印字される。乗車券は使用した後も回収されない。 |
|
地下鉄の入口 入口の上には、各路線の運行状況を表示するLED式案内装置が設置されている(運行障害があった路線は、下の路線記号部分が点滅し、上部のLEDで障害内容を表示する)。 |
|
自動改札機 すべて回転バー式である。銀色のものは入出場兼用、青いものは出場専用(乗車券がトークンだった頃のものを転用)。 乗車券は入場時のみ改札機に入れる(またはICカード「SUBE」をタッチする)。出場時は乗車券等の用意は不要で、回転バーを体で押す (すべての改札機の回転バーは、出場方向には無条件で回るように設定されている)。 駅によっては、ホームから出口へのエスカレーターに乗ると、直接改札外に出るものもある。 写真奥は切符売り場の窓口で、乗車券を購入したり、「SUBE」をチャージすることが出来る。 |