05系03F 廃車回送

2011年6月に営業運転離脱後、深川検車区にて約2年間休車扱いで留置され続けていた05系03Fが、2013年6月3日深夜(2013年6月2日の終電後)に深川検車区→東陽町→妙典→深川検車区行徳分室の経路で10両編成で廃車回送(自力回送)された。この回送が、05系初期車(1〜4次車)が東西線本線を10両編成で自力走行する最後の機会となった。

なお、廃車回送翌日より03Fは編成を解除され、01F・06F・13Fの例と同様に、3号車〜9号車(05-303〜05-903)を解体、1号車・2号車・10号車は05-103 + 05-203 + 05-003の3両で編成を組み、深川検車区行徳分室に留置されている。


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深川検車区にて休車扱いで長期留置されていた頃の05系03F・01F。2年近く見られたこの光景も見納めとなった。

2012年10月28日撮影
2013年6月3日深夜、続々と入庫する列車が回送されてくる中、1つの編成が深川検車区を発とうとしていた。

深川検車区〜東陽町にて
この窓割り・この方向幕・この先頭のシルエット、2年前に全編成が東西線から運用離脱した05系初期車である。
およそ2年ぶりに車内の照明が点灯している姿を見ることができた。最後まで深川検車区に残っていた03Fの旅立ちである。
パンタグラフもすべて上昇している。
出入庫線上で出発待機する05系03F。
前照灯点灯の状態で待機する05-003。

※敷地外から撮影
窓の下には05-703の文字。同車は廃車解体対象車。室内灯が点灯するのも、今宵が最後である。
闇に浮かび上がる、方向幕の「回送」の文字。車内のLED式案内表示装置も回送を表示ししている。
車内の広告は、運用離脱時の2011年6月時点のままになっている。写真の週刊新潮2011年6月30日号の見出しには、原発・被災地等の見出しが並ぶ。その奥の東京メトロ路線図も、副都心線・東急東横線の直通運転開始前(日比谷線・東急東横線の直通運転廃止前)のものであることも確認できる。
深川検車区に入庫してきた東葉高速鉄道2000系との一瞬の並び。
すべての東西線の列車が1日の運用を終えた頃、05系03Fはそっとブレーキを緩解し、美しい4象限チョッパの音を奏でて長年の住処を後にした。
約2年ぶりの東西線本線走行を果たした05系03F。最後の自力走行で、深川検車区行徳分室手前のカーブを走行する。運行番号表示は「80S」、行先表示は「回送」。

妙典〜深川検車区行徳分室にて
運転引継台に停車。
車内信号を切替えて、再発車。
深夜の深川検車区行徳分室に吸い込まれてゆく。
他の編成も寝静まる中、03Fはゆっくりと構内を進み、車両基地の奥へと姿を消していった。
運用離脱から約2年間深川検車区に長期留置されていた05系03F。2013年6月2日終電後に、深川検車区行徳分室(妙典)に向けて廃車回送された。

Full HD Video
05系初期車(1〜4次車)で、最後まで10両編成で残っていた03F。4象限チョッパの音を響かせて、2年ぶりに本線を走行し、深夜の深川検車区行徳分室(妙典)に到着した。10両編成で当編成が走る姿はこれで見納めである。

Full HD Video

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