シンガポールLRT センカン線
Sengkang Line

LRTセンカン線(Sengkang Line)はMRT北東線Sengkang駅から8の字型の路線を展開する路線である。うち、センカン駅から東側の路線をEast Loop(駅番号制においての路線記号は「SE」)、西側の路線をWest Loop(駅番号制においての路線記号は「SW」)と呼ぶ。総駅数は14、総延長は10.7km。全区間複線(左側通行)で、第三軌条方式による直流750V電化。側方案内式(AGT)の新交通システムである(車両はゴムタイヤ車輪)。車両基地はSengkang Depot(センカン基地)で、同基地にはMRT北東線の車両基地およびLRTセンカン線・LRTプンゴル線・MRT北東線の中央管制室も併設している。2003年1月18日にEast Loop、2005年1月29日にWest Loopがそれぞれ開通した。

列車は終日単行(1両)で運転される。車両は、三菱重工製の「クリスタルムーバー(Crystal Mover)」と呼ばれる新交通システム車両で1両編成で運転される。先に開業したSMRT Trains社運営のLRTブキ・パンジャン線と同様に無人自動運転を行うが、側方案内式(AGT)という点が前者とは異なる。このタイプの車両は以後、シンガポールのチャンギ国際空港内のSkytrainに加え、アメリカのマイアミ空港や韓国の仁川国際空港等でも導入されている。2003年のグッドデザイン賞にも入選している。車両寸法は長さ11,200mm×幅2,690mm×高さ3,615mm。加速度は3.6km/h/s、減速度は3.6km/h/s(非常時4.7km/h/s)で、営業最高速度は80km/h。

センカン線・プンゴル線の両路線は非営業の約1kmの短絡線で結ばれており、車両・車両基地はすべて共通化している。

2016年までに車両の追加導入及び一部列車の2両編成運転が予定されている。また、併せて信号・通信システムの更新も行われる予定である。

(路線図:管理人制作)

センカン線East Loopで離合するクリスタルムーバー。

Ranggungにて
East LoopのRanggung駅から西側(Sengkang方面)を望む。写真左奥でWest Loopの高架と交差しているのが見える。
Ranggung駅に発着する列車。センカン線の各駅のホームの有効長は2両分で、Fernvale駅を除いて1面2線の島式ホームである。大半の駅が道路上に位置する。
高架を走行するEast Loopの列車。

Ranggung〜Kangkarにて
センカンニュータウンを行くEast Loopの列車。沿線は高層マンションが立ち並ぶが、緑も多い。

Bakauにて
West Loopを行く列車。

Tong Kangにて
広大な緑地が広がっている、West LoopのFarmway駅前。
当駅は2007年11月15日に追加開業した駅である。
Cheng Lim駅を発車するWest Loopの列車。
当駅は駅周辺が未開発のため、開業していない。但し、全列車が運転停車する(ドアは開かない)。
Sengkang Depotの脇を走行するWest Loopの列車。高架は道路の中央に敷設されている。
夕ラッシュ時のWest Loopの列車。車内は混み合っている。
Tong Kang駅に停車中の列車。
Sengkang Depotに留置されているクルスタルムーバー。
Sengkang駅を南側に発車した直後の前面展望。すぐに分岐しており、左に進むとWest Loop、直進がEast Loopである。
West Loopの前面展望。手前が未開発地域、奥が開発済みの地域で綺麗に分かれているのも都市計画が整っているシンガポールならでは。

Kupang〜Farmwayにて
West LoopのCheng Lim〜Sengkang間に位置する分岐点。左はプンゴル線への短絡線で営業列車は通常走らない。
Cheng Lim〜Sengkang間を走るWest Loopの列車。ここはWest Loop、East Loop、そしてプンゴル線への短絡線と3路線が集結している所で配線も複雑。まるで高速道路のジャンクションのようだ。
Sengkang駅に停車中の列車。当駅は1面2線で、同一のホームにEast Loopの列車とWest Loopの列車が発着する(行先はホームの電光掲示板で確認する必要がある)。
5駅間の前面展望。Sengkang駅発車直後に、West Loopの線路と分岐する。高層マンション群の間を走行する。

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1駅間の前面展望。West Loopの高架と交差・合流してSengkang駅に至る。

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2駅間の車内の様子。Sengkang駅発車直後に、East Loopの線路と分岐する。1つ目の停車駅のCheng Lim駅は未開業駅であり、全列車が運転停車するものの、ドアは開かない。

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7駅間の車内の様子。1つ目の停車駅のKupang駅は未開業駅であり、全列車が運転停車するものの、ドアは開かない。3駅目のFernvale駅はセンカン線唯一の2面2線の相対式ホームである。5駅目のTong Kang駅手前では、Sengkang Depotへの出入庫線が分岐している。終着駅のSengkang駅手前では、East Loopの線路と合流する。

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West LoopのFarmway駅を発車する、左回りSengkang行きの列車。

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East LoopのBakau駅を発車する、右回りSengkang行きの列車。
センカンニュータウンを行くクリスタルムーバー。

センカン線 クリスタルムーバー走行音(Layar→Fernvale)IGBT-VVVF制御で、制御装置は三菱電機製。
cMcの単行運転。
放送前のチャイムは、Windows標準の効果音「Ding」を使用している。
未開業の駅にも一旦停車するが、ドアは開かない。
センカン線 クリスタルムーバー走行音(Fernvale→Thanggam)
センカン線 クリスタルムーバー走行音(Thanggam→Farmway)
センカン線 クリスタルムーバー走行音(Rumbia→Compassvale)
センカン線 クリスタルムーバー走行音(Compassvale→Sengkang)

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