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    | JR東日本203系は常磐緩行線(地下鉄千代田線直通)向けに、1982年〜1986年に17編成170両が製造された車両である。川崎重工、日本車両、東急車輛、近畿車輛で製造された。車両寸法は長さ20,000mm×幅2,800mm×高さ4,086mm。加速度は3.3km/h/sで、最高速度は110km/h。車体はアルミ合金製。 
 後継のE233系2000番台の導入に伴い、2010年より置き換えが開始され、2011年9月26日をもって全編成が引退した。このうち、マト53編成・マト54編成・マト55編成・マト67編成の4編成40両がフィリピン国鉄に、マト51編成・マト52編成・マト66編成・マト68編成・マト69編成の5編成50両がインドネシアのKRL
            JABODETABEKに無償譲渡された(その他の8編成80両は個人売却のクハ203-103を除いて解体処分)。
 
 フィリピン国鉄は全区間非電化のため、客車として4両編成〜5両編成で使用されている(当初は全編成4両編成(第1編成のデビュー直後のみ5両編成)だったが、2014年に大半の編成を5両編成に増強)。編成内の1両には、客室半分を仕切って発電機(200kVA)を搭載し、車内の照明および冷房装置・ドアエンジン等への給電が行われている。また、投石対策としてすべての窓に金網が設置された。一部の車両のドアの窓は鉄板によって塞がれている。ラインカラーはDMR1にあわせてオレンジに変更。また、機関車との連結を考慮して、編成の両端の連結器は密着連結器から12系客車の密着自動連結器(両側に鎖付き)に交換されている。なお、客車として使用されるため、モーターや制御装置、パンタグラフ等は本来不要であるが、存置されている。2015年には塗装が変更され、車体が紺色に塗装された(ドア部分のみ帯部を除いて無塗装)。
 
 編成はJR東日本で運行されていた時のものから変更されており、随時組み替えて使用している(0番台・100番台も一部混結している)。但し、ドア開閉操作等の都合上、編成のいずれか片側には先頭車が連結される。
 
 2012年7月より営業運転を開始した。マニラ近郊のMetro South Commuter(MSC)での運用に就いている。DMR1を凌ぎ、現在フィリピン国鉄(PNR)の営業車両で最多両数形式となっている。2013年よりMetro
        South Commuterの過半数の列車が203系による運用となった。2016年には第3編成がBicol地方(Naga基地)へ転属した。
 
 関連ページ:「KRL JABODETABEK−元 JR東日本203系」、「【鉄道模型】フィリピン国鉄(PNR)−元 JR東日本203系」
 
 
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                  | 編成 | ←Alabang |  |  |  | Tutuban→ | 備考 |  
                  |  | A | B | C | D | E |  |  
                  |  |  |  |  |  |  |  
                  | EMU 01 | クハ203-107 | ? | ? | ? | ? | 休車 |  
                  | EMU 02 | クハ202-4 | モハ202-10 | モハ203-10 | サハ203-9B | モハ202-8 | (修理中) |  
                  | EMU 03 | クハ203-5 | ? | ? | ? | --- | Naga基地配置 |  
                  | EMU 04 | クハ203-4 | モハ203-11 | モハ203-7 | サハ203-6 | モハ203-12 |  |  
                  | EMU 05 | クハ203-3 | モハ203-7A | モハ202-11 | モハ203-114 | モハ203-14 |  |  
                  | EMU 06 | クハ202-3 | モハ202-9 | モハ203-9A | モハ203-5 | モハ202-12 | (修理中) |  
                  | EMU 07 | クハ202-107 |  |  |  |  | 編成解除 |  
                  | EMU 08 | クハ202-5 | モハ202-15 | モハ203-10 | モハ202-9 | サハ203-7 |  |  
                  | ※2017年10月時点 |  
 
    
                  | 編成 | ←Alabang |  |  |  | Tutuban→ | 備考 |  
                  |  | A | B | C | D | E |  |  
                  |  |  |  |  |  |  |  
                  | EMU 01 | クハ203-107 | モハ203-11 | モハ203-7 | サハ203-6 | モハ203-12 |  |  
                  | EMU 02 | クハ202-4 | モハ202-10 | モハ203-10 | サハ203-9 | モハ202-8 |  |  
                  | EMU 03 | クハ203-5 | ? | ? | ? | --- | Naga基地配置 |  
                  | EMU 04 | クハ203-4 | モハ203-7A | モハ202-11 | モハ203-14 | --- |  |  
                  | EMU 05 | クハ203-3 |  |  |  |  | 編成解除 |  
                  | EMU 06 | クハ202-3 | モハ202-15 | モハ203-15 | サハ203-7 | モハ202-121 |  |  
                  | EMU 07 | クハ202-107 |  |  |  |  | 編成解除 |  
                  | EMU 08 | クハ202-5 | モハ202-9 | モハ203-9 | モハ203-5 | モハ202-12 |  |  
                  | ※2016年3月時点 |  
 
    
                  | 編成 | ←Alabang |  |  | Tutuban→ |  
                  |  | A | B | C | D |  
                  |  |  |  |  |  |  
                  | EMU 01 | クハ203-107 | モハ203-11 | モハ202-7 | サハ203-9 |  
                  | EMU 02 | クハ202-4 | モハ202-11 | モハ203-7 | モハ202-12 |  
                  | EMU 03 | クハ203-5 | モハ203-9A | モハ202-9 | サハ203-10 |  
                  | EMU 04 | クハ203-4 | モハ203-13 | モハ202-10 | モハ203-14 |  
                  | EMU 05 | クハ203-3 | モハ203-121 | モハ202-120 | サハ203-12 |  
                  | EMU 06 | クハ202-3 | モハ202-15 | モハ203-15 | サハ203-7 |  
                  | ※2013年10月時点 |  |  |