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「168階段モノレール」(168계단 모노레일/読み:168ゲダン モノレイル)は、釜山広域市東区の「草梁イバグギル」(초량 이바구길 = 草梁物語の道)の中の168階段に沿って設置されたモノレールである。運賃は無料。2016年6月1日に営業運転を開始した。
2015年嘉穂製作所製のスロープカー(レールは韓国モノレール社製)で、レール長:61m、運行速度:35m/分(=2.1km/h)。最大傾斜は42.5度(=916.3‰)(※1)で、韓国に設置されているスロープカーの中で最も急勾配である。三相交流400V電化。レール規格はD350(D=Depth。数字はレール上面から底面までの深さ(高さ)を示す)。ステーションは3か所。運賃は無料。運行時間は、4~10月が7:00~22:00、11~3月が7:00~20:00。
車両は8人乗りである。冷房装置付き・姿勢制御装置付き。VVVFインバータ制御。オペレーターが乗務する時間帯もある。
※レールの亀裂や故障が頻発したため、2023年3月11日から当面の間、営業を停止している。レールの修繕または斜行エレベーターへの交換が計画されている。
※1:韓国モノレール社の公式サイトの情報による。
168階段モノレールの外観。先に釜山に設置された瀛州洞オルムギルモノレールの成功を受けて、釜山で2番目に設置されたスロープカーである。「草梁イバグギル」(イバグギル=物語の道)内の168階段に沿って設置されている。車両は2015年嘉穂製作所製。カラーリングは当初、白地に水色だったが、後に現行カラーに変更された。
168階段とモノレール。168階段はその名の通り段数が168段で、非常に急勾配の心臓破りの階段である。モノレールは地元住民や観光客の便宜を図るため、2016年6月より運行されている。
階段部の勾配は約40度。スロープカーも最大傾斜42.5度で、韓国のスロープカーで最も急勾配である(2023年3月現在)。
下部ステーションの駅舎。
下部ステーションの駅舎内部。ホームは2階にあり、1階からエレベーターでアクセスする。
車内の様子。座席は折り畳み式のものが4人分(2人掛け×2席)設置されている。ドアは片側のみ設置。つり革が設置されている。また、小型ながら天窓も設置されている。
操作盤。ステーションは3か所あり、1~3階で割り振られている。ボタンの横には、韓国語で「下部乗降場」、「中間乗降場」、「上部乗降場」との表記が追加されている。
車内の諸元表記名板(ステッカー)(写真中央部)。韓国モノレール社(KMG)の社名表記で、製造年度:2015年、最大定員:8人乗、最大荷重:520kgと表記されている。車両の実際の製造会社は嘉穂製作所だが、同社の名前はどこにも記載されていない(他の韓国向けスロープカーも、基本的に銘板は韓国モノレール社の社名のみ記載されている。これは韓国内ではスロープカーの商流が韓国モノレール社経由となっている(嘉穂製作所は韓国モノレール社を代理店としてスロープカーを販売している)ためと思われる)。また、日本国内向けのスロープカーの嘉穂製作所の車両銘板には記載されている型式、製造番号の情報が韓国向けのものは記載されていない。
その隣には操作方法と注意事項が記載されている。
下部ステーションを出て、上へと向かうモノレール。この辺りが最大傾斜角(42.5度)である。軌道の傾斜は一定でないが、車両に姿勢制御装置が設置されており、車内は常に水平を保っている。
中間ステーション付近を行く。中間ステーションは呼出がなければ通過する。
眼下に広がる釜山の街並みをバックに勾配を上るモノレール。スロープカーの軌道脇のレンガ柄の建物が展望台兼中間ステーションの駅舎。
上部ステーション~中間ステーション間を行く。
上部ステーション外観。展望台が併設されている。
上部ステーションの地上側自動ドア(いわゆるホームドア)。下部ステーション・中間ステーション共に、可動式ホーム柵(APG)タイプである。
上部ステーションに併設されている展望台からの眺め。
釜山広域市東区の168階段で運行しているモノレール(スロープカー)の走行映像及び下りの前面展望映像。
2015年嘉穂製作所製のスロープカーで、レール長:61m、運行速度:35m/分、傾斜:42.5度。三相交流400V電化。運賃は無料。
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