フィリピン国鉄(PNR)

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South Rail(Metro South Commuter)で運行されている元 関東鉄道キハ350形と元 JR東日本203系。

フィリピン国鉄(Philippine National Railways、略称:PNR)は、ルソン島で旅客営業を行う国有鉄道(運輸通信省(DOTC)の一組織)である。最盛期は1,100km以上の路線網であったが、台風・火山の噴火等の自然災害等により、現在はマニラのTutuban(トゥトゥバン)〜Legazpi(レガスピ)間479.0kmを結ぶSouth Rail(南線)及びTutuban〜Governor Pascual(ガバナー・パスカル)間7.0kmの2路線のみとなっている(うち、South RailのAlabang〜Sipocot間、Naga〜Legazpi間は2018年1月現在運休中)。軌間は1,067mm。全区間が非電化。保安装置は未設置。

経営不振により施設・軌道・車両の整備がままならない状態が続いていたが、マニラ近郊区間のTutuban〜Alabang(アラバン)間28.1kmは2008年より韓国の資金援助によって駅・軌道の改良・新設、通勤型車両(気動車)の導入等が行われた。また、線路敷地内に連なっていたスラム街を一掃している。同区間はコミューターサービスが行われ、30分ないし1時間間隔で列車が運行されている。South Railのうち通勤型車両が運行される区間はMetro South Commuter(MSC)とも呼ばれる。同様に、North RailはMetro North Commuter(MNC)とも呼ばれる。

2001年より日本から多くの中古車両を導入しており、フィリピン国鉄の全区間で運行されている。

フィリピン国鉄(PNR) 公式サイト(英語):http://www.pnr.gov.ph/

South Rail
North Rail

PNR (Metro South Commuter)普通乗車券
すべて非磁気式乗車券である。裏面は無地。表面はPNRのロゴマークの模様が入っている(一部柄が異なる)。
日付・区間(駅名の略号)がスタンプで押印され、さらに列車番号(直近の列車の番号)をボールペンで駅員が記入する。
2017年7月1日より、初乗り運賃は15ペソ(7kmごとに5ペソ加算)。

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