マニラLRT

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2号線と3号線が交差する、Cubaoの交差点。

マニラでは、現在3本のLRT(Light Rail Transit)及びMRT(Metro Rail Transit)の路線が運営されている。このうち、1号線と2号線はLRTA(Light Rail Transit Authority)、3号線はMRTC(Metro Rail Transit Company)が運営しており、前者はLRT、後者はMRTと呼ばれる(総称してLRTと呼ばれる場合もある)。

全路線が複線で、2号線と3号線の一部区間を除き、高架軌道である。2号線と3号線は地下区間が存在する。1号線と3号線はLRT(路面電車)規格の車両で、2号線は大型車両で運行される。

運賃は対距離区間制で、路線ごとに別運賃となっている(路線を乗り継ぐ場合、新たに初乗り運賃が必要)。各路線ともにSingle Journey Ticket(普通乗車券)の他に、Stored Value Cardと呼ばれるプリペイド式乗車券が販売されている。毎回切符を買うために駅の窓口に並ぶ必要がなく、窓口が終日長蛇の列となるマニラのLRT・MRTでは非常に重宝されている。

2015年に乗車券は従来の磁気式のものから「Beep Card」と呼ばれるICカードに全面的に切り替えられた。Stored Value Cardは磁気式乗車券の時代は路線ごとに分かれており、複数の路線をStored Value Cardで乗る場合は複数のカードを持つ必要があったが、「Beep Card」化後はカード1枚で全路線を乗れるようになった(運賃自体は路線ごとに別運賃である)。

現在、7号線(全長約23km)の建設計画があるほか、既存路線各線の延伸計画もある。

LRTA公式サイト(タガログ語・英語):http://www.lrta.gov.ph/
MRTC公式サイト(英語):http://dotcmrt3.gov.ph/

1号線
2号線
3号線

Beep Card
2015年に導入されたICカード。2015年7月20日より2号線で運用を開始し、2015年10月3日までに全路線で導入された。従来の磁気式乗車券は淘汰された。
1回用乗車券「Single Journey Ticket」の他、プリペイド式IC乗車券「Stored Value Card」がある。

左上:1号線用Single Journey Ticket、右上:2号線用Single Journey Ticket
左下:3号線用Single Journey Ticket、右下:Stored Value Card
Stored Value Card(表/裏)
発売額は100ペソで、うち20ペソがカード本体の料金。最大チャージ額は10,000ペソ。カードの有効期限は購入日から5年間。
Beep Card化により1枚のカードで複数の路線に乗車できるようになった。
自動券売機
2015年のBeep Card化の際に新型に更新された。タッチパネル式である。磁気式乗車券時代と同様に、乗車券の販売は窓口でも引き続き行っている。
自動券売機(タッチパネル部拡大)
乗車券の購入(Single JourneyまたはStored Value)及びStored Value Cardのチャージが出来る。
自動改札機
ターンバー式である。2015年のBeep Card化にあわせて全自動改札機が新型に更新された。出場側にはICカード読取部に加えて1回用乗車券の挿入口がある(入場側はICカード読取部のみ)。

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