ミャンマー国鉄元 JR北海道キハ141系

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JR北海道キハ141系(キハ141形・キハ142形・キハ143形・キサハ144形)は札沼線(学園都市線)向けに、1990年〜1995年に44両が導入された車両である。全車両が50系客車(51形)からの改造である。苗穂工場、釧路運輸車両所、五稜郭車両所で改造された。車両寸法は長さ20,000mm×幅2,800mm×高さ3,650mm。最高速度は95km/h(キハ141形・キハ142形)または110km/h(キハ143形)。

札幌〜北海道医療大学 間を中心に運行されていたが、2012年6月1日に同区間が電化され、2012年10月27日に全列車が電車化されたため、他線区に転属したキハ143形10両を残してJR北海道からは除籍された。ミャンマー国鉄へは2012年と2014年にキハ141形・キハ142形のうち22両(キハ141-2〜13、キハ142-2〜4・7〜13)が譲渡された。

現地到着後、ステップ設置、車軸の改造、屋根上機器の撤去、出入口両脇への手すりの追加、トイレ周りの改造等が施された。車両番号は、1エンジンのキハ141形がRBE2500番台(RBE2582〜2587、2592〜2597)、2エンジンのキハ142形がRBE5000番台(RBE5044〜5053)で附番されている。

塗装は基本的にJR北海道時代のままだが、RBE2583(キハ141-8)+RBE5044(キハ142-7)の1編成に限り、塗装が赤地にクリーム帯のVIP車塗装に改められた。

2013年春より営業運転を開始した。ヤンゴン近郊では運用には入らず、主に地方で長距離ローカル運用に入っている。また、Mandalay(マンダレー)〜Bagan(バガン)間の優等列車にも充当されている。
Nay Pyi Taw(ネピドー)〜Pyinmana〜Sat Thwar〜Hmaw Za〜Pyay(ピィ)間(約260km)では、2編成が毎日1往復運行されている(ヤンゴン-マンダレー線、ピンマナ-タウンドウィンジー線、アウンラン線、ヤンゴン-ピィ線経由。Sat Thwarでスイッチバック)。運行ダイヤは2013年8月現在、Nay Pyi Taw7:00発→Pyay17:00着及びPyay6:30発→Nay Pyi Taw16:30着で、全区間の所要時間は10時間。スイッチバックするSat Thwarで上下線の列車が並ぶ。
VIP車塗装に改められたRBE2583+RBE5044はVIP車として使用されることもあるが、普段はNay Pyi Taw近郊のPyinmana(ピンマナ)〜Tatkon(タッコン)間38.4kmで毎日2往復運行されている。

関連ページ:「【鉄道模型】ミャンマー国鉄−元 JR北海道キハ141系」

JR北海道時代の塗装のままミャンマー国鉄で営業運転を開始したキハ141系(キハ141形・キハ142形)。Nay Pyi Taw〜Pyay間約260kmを10時間かけて結ぶ長距離列車の運行に就いている。写真はRBE5048(キハ142-11)+RBE2585(キハ141-10)。

Sat Thwarにて
キハ142-11の側面。学園都市線のステッカーや、JR北海道時代の車両番号表記が存置されている。ミャンマー国鉄の車両番号(RBE5048)が追加された。
パゴダ(ミャンマー様式の仏塔)をバックに走行する、Mandalay(マンダレー)発Monywa(モンユワ)行きのRBE2594(キハ141-4)+RBE5050(キハ142-2)。
2014年に営業運転を開始したRBE2594+RBE5050。
Ywa-Htaung(ユワータウン)駅を発車するRBE2594+RBE5050。
車内の様子。ほとんどJR北海道時代のままである。

Yangon Repair Shopにて
デッキも存置されている。デッキに設けられたトイレは自然落下式に変更されており、使用可能である。
JR北海道時代の各種ステッカーも残されている。
運転台。速度計の下に運転士持参のデジタル時計が設置されている。中央の紙は行路表。主要な計器・ボタンには英語が追加されている。
ミャンマー国鉄に譲渡されたキハ141系の中で唯一車体色がVIP色に変更されたRBE2583+RBE5044。711系を彷彿とさせる塗装である。
終点のTatkon駅に到着したRBE2583(キハ141-8)+RBE5044(キハ142-7)。Yangon-Mandalay線のPyinmana〜Tatkon間38.4kmを1時間半かけて結んでいる。
折り返しPyinmana行き508Dn運用として、出発を待つ。

Tatkonにて
Pyinmanaに到着したRBE5044+RBE2583。
RBE2583。
RBE5044。
RBE5044の車内の様子。車体の塗装はVIP車色に改められて大きく印象が変わったが、内装は他のキハ141系と同様にほとんど手を加えられていない。
朝日を浴びてNay Pyi Taw駅に入線する、当駅始発Pyay(ピィ)行きのRBE5048(キハ142-11)+RBE2585(キハ141-10)。Pyayまでの所要時間は10時間。長旅が始まる。
Nay Pyi Taw駅に停車中のPyay行き列車(RBE5048+RBE2585)。車高の関係で屋根上のベンチレーターはすべて撤去され、ホイッスルカバーも撤去されている(ホイッスル自体は存置)。
これからこの列車に揺られて、途中駅のSat Thwarまで向かう。
ネピドーのシンボル、Uppatasanti Pagoda(ウッパタサンティ・パゴダ)をバックに、列車はPyayへ向けて走り出した。
Nay Pyi Taw〜Pyay間の所要時間は10時間であるが、途中多くの駅で長時間停車がある。乗務員も長時間停車中に降りて駅前の食堂で朝食・昼食を取っていた。
列車の行き違いの為、ピンマナ-タウンドウィンジー線のMin Byinに停車中のPyay行き列車。
Min Byin駅構内の線路脇は市場となっており、活気に溢れている。隣は対向列車の貨客混合列車で、当駅で中間の貨車の一部を切り離すため入換を行っていた。
Da Lang Yun駅に停車中の列車。ここでも数十分停車。駅の周りは緑で囲まれている。
Koke Ko Kone駅に到着した列車。駅前にはアヒルが生息している。緑豊かな湿地とキハ141の組み合わせはまるで北海道の光景のようだ。
軽食を販売する、頭の上に商品を載せた女性とキハ141。女性が頭の上に荷物を載せて運ぶ姿はミャンマーでよく見られるが、キハ141も既にミャンマーの日常風景にすっかり溶け込んでいる。
ネピドーを発車して約4時間半後、目的地のSat Thwarに到着。列車は当駅でスイッチバックし、引き続きピィへと向かう。
当駅は運行区間のほぼ中間地点にあたり、上下線の2本のキハ141が並んで停車する。
30分ほど停車したのち、ピィ行きの列車が先には発車していった。ピィまでは残り約150kmだ。
Pyay発Nay Pyi Taw行きの列車。この日はキハ142-10(RBE5047)+キハ141-11(RBE2586)で運転。この列車に乗ってネピドーへと来た道を戻る。
キハ142-10(RBE5047)は屋根上のホイッスルが撤去され、貫通幌に移設されていた。貫通幌に括り付けられたホイッスルへの空気管を、貫通路を僅かに開いて車内側から通している。
Pyay発Nay Pyi Taw行きの列車の車内(キハ142-10)の様子。大荷物を携帯し、ボックスシートに横になっている人の姿が目立つ。
帰りはSat Thwar発車後、Nay Pyi Tawまで長時間停車は一切ない。しかし、Le We〜Baw Ti Gon間走行中に偶然線路の補修作業を行っており、数分間駅間で停車した(運転士の許可を得て、補修作業完了までの待機中に撮影)。
夕方のNay Pyi Taw駅に到着した列車。列車は駅構内の留置線に移動し、翌朝のPyay行きの運行に備えて眠りにつく。
哀愁漂う警笛を鳴らし、Ywa-Htaung駅に入線するRBE2594(キハ141-4)+RBE5050(キハ142-2)。
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音が少し枯れている警笛を鳴らして、Monywaへ向けて発車するRBE2594(キハ141-4)+RBE5050(キハ142-2)。

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朝のNay Pyi Taw駅を発車する、Pyay行きのRBE5048+RBE2585。終点のPyayまでは約260km、所要時間10時間の長い道のり。
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ミャンマー国鉄に譲渡されたキハ141系の中で唯一車体色がVIP色に変更されたRBE2583+RBE5044。Nay Pyi Taw近郊のPyinmana〜Tatkon間で毎日2往復運行されている。

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Tatkon〜Pyinmana間の運用に就くRBE5044+RBE2583からの、ほぼ全区間の前面展望。運行最高速度は約60km/h。Yangon-Mandalay線は全区間複線だが、すれ違う列車は全区間においても皆無であった。途中のNay Pyi Taw駅は2009年7月5日に開業した近代的な駅である。

※ミャンマー鉄道運輸省の許可及び乗務員の方々の多大なるご厚意の下撮影

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ピンマナ-タウンドウィンジー線を行く元 JR北海道キハ142-11(現:RBE5048)にて撮影。当路線は無線通信式の閉塞で、運転通告券をテニスラケット状の安全枠に結びつけて駅員から通過列車の乗務員に渡している。

※ミャンマー鉄道運輸省の許可及び乗務員の方々の多大なるご厚意の下撮影

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ピンマナ-タウンドウィンジー線を行く元 JR北海道キハ142-11(現:RBE5048)にて撮影。当路線の最高速度はおよそ60km/hで、地方路線でも整備は比較的行き届いている(ヤンゴン近郊の一部路線よりも整備状況は良好)。

※ミャンマー鉄道運輸省の許可及び乗務員の方々の多大なるご厚意の下撮影

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ピンマナ-タウンドウィンジー線を行く元 JR北海道キハ142-11(現:RBE5048)にて撮影。Thit Poke Pin駅とMin Byin駅の駅前は線路際に市場や食堂が展開しており、終日賑わっている。

※ミャンマー鉄道運輸省の許可及び乗務員の方々の多大なるご厚意の下撮影

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ピンマナ-タウンドウィンジー線を行く元 JR北海道キハ142-11(現:RBE5048)にて撮影。林の中を曲がりくねりながら進んでいく。警笛を鳴らしながら走行する。警笛を鳴らしながら走行する。

※ミャンマー鉄道運輸省の許可及び乗務員の方々の多大なるご厚意の下撮影

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ピンマナ-タウンドウィンジー線を行く元 JR北海道キハ142-11(現:RBE5048)にて撮影。林を抜けると、Sat Thwar駅までほぼ一直線に軌道が続いている。Sat Thwar駅手前で、左手からアウンラン線の線路と合流する。Pyay行きの列車は当駅でスイッチバックしてアウンラン線へと進む。

※ミャンマー鉄道運輸省の許可及び乗務員の方々の多大なるご厚意の下撮影

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元 JR北海道キハ142-10(現:RBE5047)にて撮影。移設されたホイッスルを鳴らしながら複線区間を行く。ミャンマーの新首都のNay Pyi Taw(ネピドー)駅は平野の中に立つ近代的な駅で、2009年7月5日に開業した。

※ミャンマー鉄道運輸省の許可及び乗務員の方々の多大なるご厚意の下撮影

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■日本時代の記録
東室蘭にて構内移動するキハ142-5+マヤ34‐2008+キハ141-5の3両編成。ミャンマー国鉄譲渡後のキハ141-5の車両番号はRBE2595。

写真ご提供:横フナ電車区様
札沼線で活躍していた頃の、キハ143-153を先頭とした6両編成(現在は室蘭本線で運行)。

写真ご提供:快特様
キハ141-7。ミャンマー国鉄譲渡後の車両番号はRBE2582。

写真ご提供:なべTEA様
キハ141-8。ミャンマー国鉄譲渡後の車両番号はRBE2583。

写真ご提供:なべTEA様
キハ141-9。ミャンマー国鉄譲渡後の車両番号はRBE2584。

写真ご提供:なべTEA様
キハ141-10。ミャンマー国鉄譲渡後の車両番号はRBE2585。

写真ご提供:なべTEA様
キハ142-2。ミャンマー国鉄譲渡後の車両番号はRBE5050。

写真ご提供:なべTEA様
キハ142-3。ミャンマー国鉄譲渡後の車両番号はRBE5051。

写真ご提供:なべTEA様
キハ141-4。ミャンマー国鉄譲渡後の車両番号はRBE2594。

写真ご提供:なべTEA様
キハ142-4。ミャンマー国鉄譲渡後の車両番号はRBE5052。

写真ご提供:なべTEA様

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