ミャンマー国鉄元 伊勢鉄道イセII形

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伊勢鉄道イセII形は1989年に製造された車両である。イセ4の1両のみが製造された。製造会社は富士重工。富士重工標準のLE-CarIIで、前面は貫通仕様。車両寸法は長さ15,500mm×幅3,040mm(最大幅)×高さ3,550mm。最高速度は80km/h。車体は鋼製。

2005年に後継のイセIII形に置き換えられ廃車となり、ミャンマー国鉄に譲渡された。現地到着後、ステップ設置、車軸の改造、塗装の変更等の改造が施された。ミャンマー国鉄での車両番号は「RBE2524」。

2006年5月に竣工した。 冷房装置は存置されている。2014年12月まではミャンマー国鉄幹部の管内視察等で使用されるVIP用車両として整備され、原則一般旅客営業には入らなかった。他のRBE車両の工場出入場車の牽引等でも使用されている。

2014年12月にヤンゴン臨港線の予備車扱いとするため、ステップの1段分増設や塗装変更等の改造がInsein Locomotive Workshopで施されたが、ヤンゴン臨港線の運用本数減によりその必要がなくなったため、増設されたステップは半年も経たずに撤去された。

関連ページ:「【鉄道模型】ミャンマー国鉄−元 伊勢鉄道イセII形」

Insein DRC基地の中で待機する、VIP車両として使用されていた頃のRBE2524(元 イセ4)。

2013年5月撮影
渡り板が変形してしまっているものの、VIP車であるだけに塗装は常に美しい状態で保たれている。サイドミラーはすべて撤去されている。一部の部品は新品に交換されており、メンテナンスも行き届いている。
側面の「RBE2524」の車両番号表記。
側面の「イセ4」の切抜文字も車体色で塗りつぶされてはいるが、残存している。
Insein Locomotive Workshopにてヤンゴン臨港線向けに改造中の姿。三陸鉄道36-1100形・36-1200形(RBE3001〜3003)に準じた塗装への変更が進んでいた。

2014年12月撮影
路上からの乗車のため、1段増設されたステップ。
側面も塗り分けが変更され、印象が変わった。
側面の「イセ4」の切抜文字は引き続き残存している。
車内の様子。座席に伊勢鉄道時代のモケットの上からビニールレザーのカバーが被せられている。
一部の座席は(一時的に?)取り外されていた。
乗務員室付近の様子(前位側/後位側)。
車内の銘板。塗りつぶされてはいるが、「禁煙」・「イセ4」の文字が確認できる。
塗装完了後の姿。前面窓周りが紺色に塗装された。なお、ヤンゴン臨港線の予備車となることを前提に1段増設されたステップは、同線の運用本数減に伴い使用する機会がなくなったため、撤去された。

DRCにて

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