ソウル地下鉄7号線長岩駅

ソウル地下鉄7号線の終点、長岩(チャンアム)駅。ソウル特別市の北東端に位置するこの駅は、かつて他に類を見ない大変特異な駅であった。現在は駅前も開発され風景は一変したが、現在もソウル都市鉄道唯一の1面1線の駅となっている。2005年2月と2011年1月に訪問した際の写真を紹介する。

■2005年2月の様子
2005年2月の長岩駅とその周辺の風景。長岩駅に続く唯一の道路は未舗装である。凸凹の砂利道で非常に歩きにくい。写真奥に長岩駅。長岩駅最寄の大通りの同砂利道の入口にも駅舎の位置を案内する看板は一切なかった。
長岩駅唯一の出入口。周りには建物はなく、とても首都ソウルの風景とは思えない雰囲気。道峰車両事業所の試運転線を越える跨線橋を渡った先に長岩駅駅舎がある。跨線橋にはご覧の通りエスカレーターはおろか屋根もないが、最近建設された地下鉄らしくバリアフリー対策でエレベーターは2本完備している。
長岩駅駅舎。
長岩駅ホーム。1面1線で、屋根も駅舎付近以外は未設置であった。
長岩駅停車中の7000系2次車。ワンマン運転のためホーム端にミラーとモニタが設置されている。
長岩駅案内図。非常に簡素。1面1線、改札口1つ、出入口1つ。首都の地下鉄の駅にはとても見えない。
長岩駅に隣接している7号線道峰車両事業所。車両基地の敷地の片隅を利用して駅が設けられた形態となっている。このような駅は他にも盆唐線宝亭駅、光州地下鉄1号線鹿洞駅などがある。
道峰車両基地に留置されている7000系1・2次車。

■2011年1月の様子
上記写真から約6年後の、2011年1月の長岩駅前の様子。立派なロータリーが整備され、先に紹介した2005年当時とは様変わりした。路線バスも乗り入れる。奥が長岩駅。
駅舎側を背に撮影した、駅前ロータリーの様子。2005年当時の面影は全くない。
長岩駅のホーム。ホームは1面1線のままだが、プラットホームスクリーンドア(PSD)が設置され、屋根も増設された。
道峰車両事業所内で、7000系に混じって留置されている6000系。6000系は同事業所での重修繕のために回送されてきた。
道峰車両事業所内で見かけた、正体不明の試作車。ビードレスステンレス車体で、帯は5〜8号線の4色となっている。貫通路はなく、屋根上の冷房装置もない。

関連ページ:ソウル地下鉄7号線

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