スカルノハッタ空港鉄道 路線紹介

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スカルノハッタ空港鉄道(ARS Soekarno-Hatta / KA Bandara Soekarno-Hatta)はBandara Soekarno-Hatta(バンダラ スカルノハッタ(日本語:スカルノハッタ空港))〜Manggarai(マンガライ)間36.4kmを結ぶ空港連絡鉄道(特急列車)である。うち、Bandara Soekarno-Hatta〜Batu Ceper(バトゥ チェペル)間12.1kmは当鉄道運行のために新設されたスカルノハッタ空港線(Jalur Bandara Soekarno-Hatta)を走行し、Batu Ceper〜Sudiruman Baru間は既存線(Batu Ceper〜Duri間はTangerang線、Duri〜Sudirman Baru間は環状線)を走行。Duri駅で方向転換(スイッチバック)を行う。全区間複線(右側通行)で、架線条集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,067mm(狭軌)。運行最高速度は80km/h。

2017年12月26日にBandara Soekarno-Hatta〜Sudirman Baru(スディルマン バル)間、2019年10月5日にSudirman Baru〜Manggarai間が開業した。スカルノハッタ空港線は2015年7月に着工し、2017年11月に竣工。
また、2018年12月20日にDuri駅が開業した(開業までは運転停車のみ)。2018年6月19日には1日4往復のみBekasiへの延長運転も実施された(Manggaraiは通過)が、2019年9月7日を以て廃止された。

全区間の所要時間は57分(2019年12月時点)。全列車が6両編成で運行される。車両の詳細は別ページにて紹介する。こちらをご覧ください。

(路線図:管理人制作)

Bandara Soekarno-Hatta(スカルノハッタ空港)駅の駅舎。当駅は非常口を除いて出入口がなく、専らスカルノハッタ国際空港APM「Skytrain」への乗り換え専用駅としての役割を担っている。なお、「Skytrain」側のStasiun KA Bandara駅には出入口がある。
「Skytrain」のStasiun KA Bandara駅からの連絡通路。
Bandara Soekarno-Hatta駅のコンコース。2階までの吹き抜けで、中央にインフォメーションセンターがある。
Bandara Soekarno-Hatta駅の切符売り場(自動券売機)。コンコースの1階、中央のインフォメーションに向かって左側にある。
待合室。
コンコースの反対側(一番上の写真の反対側を向いたところ)。2階へ上がるエスカレーターがある。
2階のコンコースの様子。自動券売機やトイレ等も設置されているが、ほとんど使用されていない。
2階にも「Skytrain」への連絡通路がある(2020年2月現在、未開放)。
Bandara Soekarno-Hatta駅の改札口。改札口は1階(コンコース奥)にあり、その先に頭端式のホームが見える。
改札口前の発車案内表示。
ホームは頭端式で、改札口前より停車している列車をガラス越しに見ることができる。ホームは2面4線。
3・4番線のホーム。ホームはガラス張り。
プラットホームスクリーンドア(PSD)が完備している。開口幅は手動運転(TASC等の停止位置支援装置はなし)にもかかわらず、車両側のドア幅とほぼ同じ(停止位置範囲の余裕がほとんどない)。
ホームの端の方向を見る。ホーム有効長は10両分あり、プラットホームスクリーンドアも10両分設置されている。
Bandara Soekarno-Hatta駅に入線する、当駅どまりの列車(駅の外から撮影)。
当駅付近はアンダーパスする陸橋の高さが低いためか、剛体架線を採用している。
Bandara Soekarno-Hatta駅を発車すると、進行方向左側にスカルノハッタ国際空港の第1滑走路が暫く見える。空港鉄道は第1滑走路の西側をCの字状に半周する。
Batu Ceper駅付近を行く。

Bandara Soekarno-Hatta〜Batu Ceperにて
Batu Ceper駅の西側はTangerang線の線路と暫く並列している。写真左側の架線柱はTangerang線。
Batu Ceper駅に停車中の、Manggarai行きの列車。
Batu Ceper駅。橋上駅舎である。Tangerang線のBatu Ceper駅と隣接しており、乗換通路が開業後に整備された。
コンコースとホーム。改札口は方面別で、Bandara Soekarno-Hatta(スカルノハッタ空港)方面は地平、Manggarai方面は橋上駅舎内(2階)にある。また、橋上駅舎からTangerang線への連絡通路が延びており、連絡通路上にCommuter Lineの自動改札機が設置されている。
Batu Ceper駅のホーム。2面2線の相対式で、ホームは地平にある。上下線の間隔が若干開いている。空港線のホームの南側にTangerang線のホーム(2面2線)がある。
Batu Ceper駅からManggaraiまではCommuter Lineの列車との線路共用区間である。
Tangerang線を行く、Bandara Soekarno-Hatta行きの列車。

Pesing〜Taman Kotaにて
Tangerang線を行く、Sudirman Baru行きの列車。

Taman Kota〜Pesingにて
Duri駅に入線する。Tangerang線と環状線の配線の都合上、当駅でスイッチバックする。写真は開業当初のもので、空港鉄道は4・5番線で運転停車していた。
Duri駅に入線する、Manggarai発Bandara Soekarno-Hatta行きの列車。
Duri駅でスイッチバックする、Manggarai発Bandara Soekarno-Hatta行きの列車。Duri駅は環状線が1・2番線、空港鉄道が3・4番線、Tangerang線が5番線を使用している。2017年12月に橋上駅舎化された。
空港鉄道用のホームとなった、Duri駅3・4番線。空港鉄道開業前、3・4番線は環状線(外回り)とTangerang線が使用していた。写真は開業直後のもので、現在は上写真のようにホームの屋根が増築された。
Duri駅の改札口。需要が少ないためか、自動改札機は2基のみ。
環状線内を行く、Manggarai行きの列車。

Duri〜Tanah Abangにて
環状線の主要駅であるTanah Abang駅を通過する、Bandara Soekarno-Hatta行きの列車。

2018年2月10日、西スマトラ・Padang(パダン)のミナンカバウ空港鉄道向け電気式気動車の回送列車(MadiunのINKAからの自力回送)が停車中で、最初で最後の(?)空港鉄道同士の並びが見られた。
Sudirman Baru駅に到着した列車。当駅は空港鉄道のみ停車し、線路を共有するCommuter Lineの列車は通過する。
Sudirman Baru駅を発車する、Manggaraiへの回送列車。
Sudirman Baru駅はネーミングライツで、BNI City駅とも表記されている。Sudirman Baruは「新Sudirman」の意味で、環状線のSudirman駅とは連絡通路で結ばれている。
Sudirman Baru駅の駅前道路。タクシーやバスが待機している。Sudirman Baru駅は橋上駅舎で、屋上は駐車場になっている。
Sudirman Baru駅のコンコース。吹き抜け構造となっており、改札口・切符売り場は2階にある。
Sudirman Baru駅の3階の様子。写真は開業当初のもので、左奥に切符売り場が見える(現在は利便性向上のため2階に移設された)。
Sudirman Baru駅の自動券売機。
Sudirman駅を通過する列車。Manggarai駅が未開業だった期間もSudirman Baru駅付近に渡り線がないため、Sudirman Baru駅到着後Manggarai駅まで回送されていた。

Sudirman〜Manggaraiにて
チリウン(Ciliwung)川に沿って走る。

Sudirman〜Manggaraiにて
Manggarai駅付近を行く、当駅どまりの列車。

Sudirman〜Manggaraiにて
Manggarai駅に到着した列車。Manggaraiは9・10番線が空港鉄道線用のホームとなっている。
空港鉄道用のManggarai駅の駅舎。Commuter Lineの駅とは線路を挟んで正反対(西側)にある。
Manggarai駅の駅前。道路の整備が進んでおらず、駅の敷地を出るとすぐに集落(Kampung)が広がっている。
Manggarai駅のコンコース。自動券売機・自動改札機(未使用)が整備されている。
コンコースから駅の外を見る。Balai Yasa Manggarai(マンガライ工場)の留置車両も遠目に確認できる。
Manggarai駅は現在、高架駅の工事が進められており、工事中の区画は目張りされている。改札機や自動券売機は完成後を見越して設置されており、現在の動線上からずれている箇所もある(写真の場合、右奥の自動ドアの先が完成するまでは、自動改札機の先が袋小路となっている)。
Commuter Line各線との連絡通路。空港鉄道のホーム上にCommuter Lineの自動券売機及び簡易改札機が設置されている。
Batu Ceper駅を発車する、Sudirman Baru行きの列車。IGBT-VVVFで制御装置はBombardier Transportation製。

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Pesing〜Taman Kota間の踏切にて撮影した、Bandara Soekarno-Hatta(スカルノハッタ国際空港)行きの列車。列車通過後は大量のバイクが横断する。

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1駅間の車内の様子。この区間はBatu Ceper-Bandara Soekarno-Hatta線(Batu Ceper -スカルノハッタ空港線)で、総延長は12.1km。2017年12月26日に開通。全区間複線(右側通行)。Batu Ceperから先は全列車がTangerang線に直通する。

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1駅間の車窓。環状線を走行し、Duri〜Tanah Abang間の線路際にはバラック小屋が連なる。主要駅のTanah Abang駅は通過。。

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