平壌市軌道電車車両紹介

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平壌市軌道電車では現在5種類の車両が活躍している。総車両数は514両(2014年7月現在)。以下、車両形式ごとに紹介する。

なお、この他に既に退役した車両としてKT4K型50両(CKD TATRA製)、ST4型27両(中国・瀋陽電車総公司製)、「青年前衛」号2両(北朝鮮・金鐘泰電気機関車連合企業所製)がある。

KT4K型はCKD TATRA標準の2車体連接車のKT4型をベースに平壌市軌道電車仕様として新製した車両である(「KT4K」の末尾のKはKoreaに由来する。平壌市軌道電車用として新製されたKT8D5K型・T6B5K型の末尾のKも同様)。1991年営業運転開始。連接構造に不具合があったためか、数年後に連接部を撤去し、2車体を接合して1車体(単行ボギー車)とする改造を行った。しかし連結運転には対応しておらず、1列車あたりの輸送量が他の車種と比較して不足した。1998年に全車両が平壌市軌道電車から引退し、再整備ののち1999年開業の清津市軌道電車にて再デビューした。
KT4K型の改造前(連接車の頃)の走行の映像がYoutubeにアップされている(こちら)。KT4K型は平壌デビュー時から車体を接合していたとの文献も見られるが、これを覆す重要な資料だ。

ST4型はKT4K型をベースに瀋陽電車総公司で1991年に製造された2車体連接車(「ST4」の頭のSはShenyang(瀋陽)に由来すると思われる)。中国初の路面電車の輸出車両である(中国初の地下鉄の輸出車両も平壌地下鉄向け(DK4型)であった)。基本性能や構造はKT4K型とほぼ同等。KT4K型と同様に問題が発生したためか、デビューから数年で全車退役した。清津市軌道電車へ転用されたかは不明である。

「青年前衛」(チョンニョンジョンウィ)号はKT4K型の床下機器を使用して金鐘泰電気機関車聯合企業所で1991年に車体新造した、電動車+付随車の2両編成の車両(試作車)である。一般営業に就いていたかは不明だが、引退後は3大革命展示館に一時期展示されていたようだ(現在は展示されていない)。


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