平壌市軌道電車 T4D型+B4D型

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T4D型+B4D型は平壌市軌道電車の輸送力増強及びKT4K型(50両)の置き換えを目的に1998年に導入された車両である。全車両がCKD TATRA製。

新製車両ではなく、ドイツのLeipzig(ライプチヒ)・Dresden(ドレスデン)・Magdeburg(マクデブルク)で使用されていた車両を購入した。1967年〜1986年に製造された車両で、Leipzig(ライプチヒ)から200両、Dresden(ドレスデン)から95両、Magdeburg(マクデブルク)から25両が譲渡された。総勢320両(T4D型・B4D型それぞれ160両ずつ)。

T2型以降のタトラカーの標準の車体幅は2,500mmであったが、導入各都市の車体限界の都合上、T4D型は車体幅を2,200mmに狭めて設計された車両である。また、B4D型はT4D型の付随車である。運転台は片側(B4D型は運転台なし)、扉は進行方向右側のみに設置されている。3扉車で中央の扉が乗車用、両端の扉が降車用である。車内はオールクロスシートで、進行方向左側が1人掛け・進行方向右側(扉がある側)が2人掛けの座席配置、または両側1人掛けの配置。車両寸法は長さ14,000mm(連結面間15,200mm)×幅2,200mm×高さ3,063mm。最高速度は65km/h。抵抗制御。

塗装は平壌で変更された。白・赤塗装、白・青塗装、白・緑塗装の3パターンがある。一部の車両は前面窓の上に前照灯が増設された(前照灯の形状は車両によってまちまち)。2両固定編成で運行されており、T4D型+B4D型の編成のほか、一部はT4D型+T4D型(付随車化改造車)の編成も存在する。

2号線・3号線で主力車両として運行されている(一時期は1号線でも運行されていた)。T4D型の車両番号は、2号線所属の車両が2000番台、3号線所属の車両が3000番台で付番されている。また、B4D型の車両番号は、2号線所属の車両が200番台、3号線所属の車両が300番台で付番されている。

2号線で活躍する2001(T4D型)+201(B4D型)の2両編成。2号線車両のトップナンバー編成。2号線のT4D型+B4D型は2000番台(T4D型)・200番台(B4D型)で付番されている。

東新洞にて
2026+226。2026は一時期、パンタグラフを撤去して付随車として使用されていたことがある(2006年時点)が、現在は制御電動車として復活している。前面窓の上に前照灯が増設されている(形状は丸形)。
紋繍通りで信号待ちをする2066+266。
2053+253。4枚折戸が進行方向右側に3箇所設けられている。2053は前面窓の上に角型の前照灯が増設されている。運転台のサンバイザーには「無事故」の文字。

楽浪にて
2036+236。白・赤塗装車。
2025+225の編成を、B4D型の225後位側から眺める。T4D型・B4D型の各車両の前後には密着連結器が常設されている。
2038+238。

紋繍にて
2070+270。白・緑塗装車。前面窓の上に角型の前照灯が増設されている。
3号線で活躍する3051(T4D型)+351(B4D型)。3号線のT4D型+B4D型は3000番台(T4D型)・300番台(B4D型)で付番されている。
セマウル通りを行く3064+364。3064の前面窓の上に丸型の前照灯が2灯増設されている。

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