平壌地下鉄 車両紹介

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平壌市軌道電車では現在2種類の車両が活躍している。以下、車両形式ごとに紹介する。

なお、この他に既に退役した車両としてDK4型、G-I型がある。

DK4型は開業時に導入された車両で、中国・長春客車廠(現:長春軌道客車)製。自社発注の車両で、千里馬線の開業に合わせて1972年〜1973年に112両(2両編成56本分)が製造されたのをはじめ、1978年までに合計345両が製造された。大半が片運転台の制御電動車(Mc)で、3両編成(Mc-Mc+Mc)または4両編成(Mc-Mc+Mc-Mc)で運行された。但し、後期には一部、中間電動車が造られた可能性もあるが定かではない(国鉄線に転用された車両には、中間車の先頭車化改造車と思われる車両が見受けられる)。
片側3扉の大型車で、車内は製造時、2+1人掛けのオールクロスシートだったが、後にオールロングシートに改造されている。車両寸法は長さ19,000mm×幅2,650mm×高さ3,587mm。最高速度は80km/h。抵抗制御。車両番号は001〜345で付番。
1997年から一部が後述のG-I型やD型に置き換えられ、2007年頃までに全車両が平壌地下鉄から引退した。一部の車両は集電方式(第三軌条集電→架線集電)や対応電圧等を改造の上、国鉄線で活躍している(新義州付近で運行している姿を確認した)。

G-I(Gisela)型はBVB(東ベルリン交通局)向けに1978年〜1982年に製造された車両で、1992年1月1日にBVGとBVBが統合された後はBVGに引き継がれた。ドイツのLEW Hennigsdorf製。片側2扉で、車内はオールロングシート。車両寸法は長さ12,830mm×幅2,360mm×高さ3,190mm。最高速度は60km/h。抵抗制御。
1997年より120両が平壌地下鉄に譲渡された(2両編成60本分、一部は中間電動車)。平壌地下鉄では塗装変更等の整備の上、6両編成で運行されていた模様。車両番号は501〜。従来、平壌地下鉄は直流825Vであったが、G-I型は元々直流750V仕様であり、車両側を直流825V対応改造するには費用が嵩むこと等から、逆に全区間の電圧を直流750Vに降圧した(DK4型は直流750V対応改造を施した)。車体幅が狭く定員が少ないこと等から2001年頃に全車両が平壌地下鉄から引退し、一部の車両は集電方式(第三軌条集電→架線集電)や対応電圧等を再改造の上、国鉄線で活躍している。


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