重慶軌道交通3号線

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重慶軌道交通3号線は魚洞(ユィドン)〜江北機場(ジャンベイジーチャン)間39駅55.5kmを結ぶ路線である。2号線と同様に、日立製作所の技術による跨座式モノレール(日本跨座式)規格を採用している。全区間複線(右側通行)で、直流1,500V電化。2号線と比較して地下区間も多く、地下区間は南坪〜銅元局、両路口〜牛角沱の手前、華新街〜鄭家院子、重慶北站〜龍頭寺、金童路〜鴛鴦の一部区間、江北機場付近である。車両基地は童家院子車両段と道角車両段の2箇所。地上駅には可動式ホーム柵(APG)が、地下駅にはプラットホームスクリーンドア(PSD)が完備している(半地下・半地上構造の銅元局駅と華新街駅はAPGを設置)。2011年9月29日に両路口(リャンルーコウ)〜鴛鴦(ユェンヤン)間、2011年10月8日に鴛鴦〜長福路(チャンフールー)間、2011年12月30日に二塘(アータン)〜両路口及び長福路〜江北機場 間、2012年12月28日に魚洞〜二塘 間が開通した。

現在、日本の大阪モノレールを抜いて、世界最長のモノレールの路線である(大阪モノレールは本線・彩都線を合算して28.0km)。

列車は6両編成で運転される。将来の8両編成化も見越した設計となっており、各駅のホーム長は既に8両編成分(120m)の有効長がある。使用車両はQKZ11型。詳細は別ページにて紹介する。こちらをご覧ください。

運行系統は、全区間を運転するもののほかに、朝夕ラッシュ時は四公里(スーゴンリー)〜重慶北站(チョンチンベイザン)間の区間列車も運転されている。

日立製作所によるCBTCを用いた列車制御システムが導入されている(日本製CBTCの海外初採用例)。また、2号線では運転士・車掌の2人乗務体制(運転士・車掌は兼任)で運転されているが、3号線では折り返し時のみドライバーレス運転(UTO)をしており、ワンマン運転に対応している(客扱い区間では運転士乗務によるATO運転)。

現在、碧津〜挙人 間9.9kmの延伸工事が進んでおり、2014年頃に開業予定。

関連ページ:重慶軌道交通QKZ11型 車両紹介重慶軌道交通3号線車両、ジャカルタで展示
(路線図:管理人制作)

高層ビルやマンションをバックに走る重慶軌道交通3号線。

獅子坪〜唐家院子にて
重慶市渝北区を行く3号線。路線の約北半分は渝北区内を走る。沿線では建設ラッシュも進んでいる。

鄭家院子〜唐家院子にて
四公里駅のY線に停車中の、四公里〜重慶北站 間運行の区間列車。朝夕ラッシュ時に運転される。
2号線よりも地下区間が多い3号線(地下区間の総延長は9.8km)。幹線道路と共に地下へと潜る。

四公里〜南坪にて
中国最長(世界で3位の長さ)の川である長江を渡る重慶軌道交通3号線。上下2層構造なっている菜園長江大橋(2007年開通)の下層を通過する。

銅元局〜両路口にて
長江を渡り、両路口に向けて山腹に吸い込まれてゆく江北機場行きの列車。

銅元局〜両路口にて
菜園長江大橋の下層を走行する3号線の列車。

両路口〜銅元局にて
菜園長江大橋を走行中の列車からの前面展望。
トンネルを抜けて牛角沱駅に入線する、江北機場行きの列車。
牛角沱駅では2号線と3号線が十字に立体交差する。駅の位置は若干離れており、連絡通路で結ばれている。
嘉陵江に架かる渝澳大橋。道路橋の渝澳大橋と並んで架かっているが、こちらは重慶軌道交通3号線単独の橋である。モノレール専用の橋梁としては世界最大規模。

華新街〜牛角沱にて
並行して架かる嘉陵江大橋から見た渝澳大橋。

牛角沱〜華新街にて
道路橋の渝澳大橋の橋脚の間をくぐり、華新街駅に発着する列車。当駅は半地下・半地上の構造である。
中国国鉄の重慶北駅(背後の建物が駅舎)と背後の山を地下トンネルでアンダーパスする。

重慶北站〜獅子坪にて
獅子坪駅付近で離合する列車。

獅子坪〜重慶北站にて
童家院子駅は、3号線で唯一の地平駅である。駅の西側には車両基地(童家院子車両段)があり、当駅には職員専用の改札口もある。
童家院子車両段の脇を行く3号線の営業列車。

童家院子にて
童家院子車両段の様子。写真左側には保守用車両が留置されているのも確認できる。

金渝〜童家院子にて(車内より撮影)
童家院子駅に入線する列車。
童家院子駅から一気に急勾配を駆け上って金渝駅に入線する。
金童路〜鴛鴦 間もトンネルとなっている。モノレールの長所を活かしてアップダウンを繰り返す。

鴛鴦にて
長福路〜碧津 間は郊外の住宅街を走る。

回興にて
碧津駅を発車した列車は、江北機場へ向けて地下へと下ってゆく。左側の複線軌道は碧津駅から分岐する3号線支線。写真撮影時点では未開業だが、既に軌道は約800m先まで先行して完成していた。
3号線支線の高架に沿って高度を下げ、地下へと潜る江北機場行きの列車(トンネル進入に向けて前照灯が点灯している)。
江北機場(重慶江北国際空港)のガラス張りのターミナルと、3号線の車両。
3号線の高架駅舎。写真の唐家院子駅は、駅の隣の丘まで連絡通路が繋がっている。
駅入口のサインシステム。3号線以降に開通した重慶軌道交通の路線は、サインシステムのデザインやピクトグラムがどことなく日本テイストである。
ホームの様子。高架駅ではホームに待合室(冷房付き)が完備している。
駅名標や案内表示もデザインが洗礼されている。
勾配を上り、唐家院子駅に入線〜発車する上下線の列車。

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2駅間の車窓。鴛鴦駅付近は高層ビルやマンションが立ち並ぶが、その後は自動車工場や未開発の土地が広がる。軌道の位置が高く、眺めは非常に良い。

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長江(揚子江)を越えて両路口に向かう江北機場行きの列車。

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上下2層構造の菜園長江大橋を渡る列車。橋の高さは36.5m。

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トンネルを抜けて、菜園長江大橋の下層を行く列車。

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嘉陵江に架かる渝澳大橋上で離合する、3号線の列車。

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牛角沱駅を発車して、渝澳大橋を渡り華新街へ向かう3号線の列車。

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建設ラッシュの高層ビルを背景に走る3号線の列車。

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獅子坪駅を発車し、地下へと駆け降りる列車。

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QKZ11型 走行音(鴛鴦→童家院子)IGBT-VVVF制御で、制御装置は日立製作所製。
Mc-M-M-M-M-Mc(6M0T)の6両編成。
ドア開閉前にドアチャイムが鳴る。自動放送は中国語と英語の2か国語放送。
QKZ11型 走行音(江北機場→碧津)
QKZ11型 走行音(碧津→江北機場)
QKZ11型 運転士用停車駅接近警告放送(1)警告放送の前に鳴る音はBGMとベルの2種類が併用されており、どちらが鳴るかは駅によって異なる。
QKZ11型 運転士用停車駅接近警告放送(2)

関連ページ:重慶軌道交通QKZ11型 車両紹介重慶軌道交通3号線車両、ジャカルタで展示

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