重慶軌道交通3号線車両、ジャカルタで展示

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2013年6月22日〜7月14日にジャカルタのモナス前の広場で行われている「Jakarta Monorail Exhibition」にて、中国・重慶軌道交通3号線の実物車両2両が展示された。

展示された車両はQKZ11型の第54編成の6両編成のうちの2両(030545-030546)で、2013年重慶長客城市軌道交通車両製(重慶軌道交通に納入する前の車両である)。2013年5月に重慶港より船積みし、2013年6月上旬にTanjung Priok港に陸揚げされた。重慶軌道交通の車両が海外に輸出・展示されるのは当然初めてであり、営業用車両が海外にて一時的に展示される例は非常に稀である。この2両は展示を終えたのち、再度Tanjung Priok港から船積みされ、重慶港に戻る予定である。なお、残りの4両(030541-030542-030543-030544)は重慶に置かれたままである。

ジャカルタモノレールはブルーライン(13.5km)とグリーンライン(14.3km)が2016年頃に完成予定である。車両製造は長春軌道客車が担当することが発表されており、今回の展示はそのアピールを兼ねているものである。

※全写真ご提供:パクアン急行 様
(「Jakarta Monorail Exhibition」の詳細は、パクアン急行様運営の「JABODETABEK COMMUTERS NEWS」をご覧ください。)


関連ページ:重慶軌道交通3号線重慶軌道交通QKZ11型 車両紹介

モナス前広場にて展示準備中の車両。重慶軌道交通3号線の実物車両が展示される旨は公式発表されていないが、車両の塗装と側面の車両番号の特徴から、重慶軌道交通QKZ11型であることが分かる。車両側面の車両番号「030545」は重慶軌道交通有限公司の付番法則より、03号線用054編成5号車の意味。
2013年6月22日より一般公開された「Jakarta Monorail Exhibition」。聳え立つモナスと、展示場のエントランス。
展示されたQKZ11型030545-030546の2両。ラッピングによりカラーが独自のものに変更されている。
先頭部。
車両の先頭部はほとんど見えない状態で展示されているが、前面には重慶軌道交通3号線のロゴ(「CRT3」=Chongqing Rail Transit 3)と車両番号「030546」が原形のまま残っている。
重慶軌道交通3号線のROMのままのため、行先表示は「江北機場」を表示。
展示している側面とは反対側はスクリーンが設置され、プロジェクターにより走行風景をイメージした映像などが映し出されている。こちら側の側面の塗装は真っ白である。
車内の様子。重慶軌道交通の仕様そのままで展示されており、戸袋部の広告枠にはジャカルタモノレールの路線図が挿し込まれている。
展示されたQKZ11型は後期増備車のため、第40編成以前と仕様がいくつか異なっている(ステンレス座席の一人ごとの区分廃止、防犯カメラの形状変更、戸袋部の広告用LCDの半減等)。
貫通路。本来は貫通路右上にある筈の車両番号表示が撤去(隠蔽?)されている。
多くの客や報道陣で賑わう車内。
この2両は重慶でデビューするよりも先にジャカルタの人々を載せることになるという、非常に特異なスタートを切った。
030545の車端部。長春軌道客車の広告で塞がれている(肝心の社名が半分隠れてしまっている)。
鴨居部のLCDは非稼働であった。
戸袋部のLCDでは、長春軌道客車の広告を放映(写真の映像は、重慶軌道交通2号線 佛図関〜大坪 間(佛図関・大坪隧道の入口付近)で撮影されたものである) 。
運転台の様子。こちらも特に手は加えられていない。
運転台のモニターにはエラー画面(空調不具合?)が表示されている(会場での展示のために後付けで設置されたダクトを使用している為?)。6両中2両しか連結されていないことは判別できているようである。
JAKARTA monorailの看板。重慶軌道交通3号線の牛角沱〜華新街 間(渝澳大橋)での試運転の際の写真が使われている。
その右横の写真は、車体のカラーリングと背景の街並みから、ドバイモノレールの写真と思われる。
モナス前広場にはINKA製モノレールも展示された。こちらは2013年6月22日〜7月7日で公開。流線型の車両が展示されている。
写真の車両と反対側に連結された車両は、スカルノハッタ空港内で導入予定のAPMとのことである。

関連ページ:重慶軌道交通3号線重慶軌道交通QKZ11型 車両紹介

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