広島電鉄906・プラハ市電7255 ソウル市蘆原区譲渡

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花郎台駅鉄道公園で並ぶ、広島電鉄の900形906とプラハのタトラカーT3SUCS型7255。事実は小説よりも奇なり。

ソウル特別市蘆原(ノウォン)区は、ソウル特別市と共同で、120億ウォンを投じてKORAIL京春線旧線跡にある花郎台(ファランデ)駅周辺等を活用して、「京春線森の道」(韓国語:キョンチュンソンスプキル)という名の鉄道公園を整備している。

その一環として、日本(広島)及びチェコ(プラハ)の路面電車の中古車両の譲渡を受け、同公園内にて保存・展示することになった。広島電鉄からは900形906号(元 大阪市電2601形2627号)、プラハからはT3SUCS型の7255号を譲り受けている。蘆原区は広島電鉄と2017年9月に譲渡契約、またプラハと2017年5月に購入契約を交わしている。また、将来的に長崎電気軌道の車両も展示する計画がある。

広島電鉄900形906号は、ソウル地下鉄6号線花郎台駅と鉄道公園の間の700mで軌道を整備し(旧京春線の廃線跡を活用)、2018年中に運行(動態保存)を開始する予定である。

この他、鉄道公園内には「ミカ5 56」蒸気機関車とナローゲージ(水仁線)の「ヒョギ1」蒸気機関車及び客車のオリニ大公園からの移設展示(2017年5月移設)、及び1899年に製造された大韓帝国時代の路面電車(実物大模型)の国立民俗博物館からの移設展示も行われ、ソウルの代表的な鉄道観光名所として整備が着実に進められている。

広島電鉄900形906
広島より搬出・船積み
広島電鉄906・プラハ市電7255
花郎台駅鉄道公園搬入

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