台北捷運 文湖線(1号線)
ウェンフー線 / Wenhu Line

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台北捷運文湖線(1号線)は動物園(トンウーユェン)〜南港展覧館(ナンガンジャンラングァン)間24駅25.7kmを結ぶ、AGT(新交通システム)規格の路線である。全区間複線(右側通行)で、直流750V電化(第三軌条集電)。全自動運転・無人運転を行い、ホームは開業時より全駅にプラットホームスクリーンドア(PSD)が設置されている。路線の大部分が高架であるが、松山機場(ソンシャンジーチャン)〜大直(タージー)間のみ地下区間である他、麟光(リンクァン)〜辛亥(シンハイ)間には山岳トンネル(福州山隧道)がある。車両基地は木柵機廠と内湖機廠。

文湖線は文山(ウェンシャン)線(動物園〜中山国中 間)と内湖(ネイフー)線(中山国中〜南港展覧館)の2路線の総称である。全列車が直通運転をしており、実質1つの路線として扱われている。文山線は開業時〜2009年10月7日は「木柵線」という路線名であった。

1996年3月28日に動物園〜中山国中(ツォンサンクォツォン)間、2009年7月4日に中山国中〜南港展覧館 間が開通した。

列車は4両編成で運転される。使用車両はフランス・MATRA製およびGEC Alsthom製のVAL256と、Bombardier製の370型。共に2両編成を2本つなげた4両編成。ホーム長は将来の6両化に対応している。

文山線区間はフランスのMATRA(マトラ)社のVALシステム規格で建設され、内湖線区間は国際入札の結果、Bombardierが車両及び信号システムを担当した。両社の信号システムの規格は本来互換性がないが、内湖線開業にあわせて文山線区間の自動列車制御システムをMATRA社開発のものからBombardierが開発した「CITYFLO650」に改修することで直通運転を可能とした。

(路線図:管理人制作)

文湖線で活躍するVAL256と370型。

西湖にて
文山線区間を行く370型。Bombardier製で、2両編成を2本連結した4両編成で運転される。全自動・無人運転を実施。

南京東路にて
復興北路の中央分離帯に設けられた高架を走行する370型。写真は遮音板設置前で、現在は全高架区間に遮音板が設置された。

忠孝復興にて
離合するVAL256。MATRA製。

麟光にて
科技大樓駅の南側の90度のカーブ(文山線内の最急曲線)を曲がる370型。
六張犁駅手前の急カーブを曲がるVAL256。
夜の台北市都心部を滑走するVAL256。

南京東路にて
辛亥〜麟光 間の福州山隧道。文湖線で唯一の山岳トンネルである。
景美渓を渡るVAL256(上写真)と370型(下写真)。

木柵〜動物園にて
終点の動物園駅に入線する370型。
内湖線区間を行く370型。内湖線は当初の計画では1996年に開通予定であったが、13年間の延期の末、2009年にようやく開通した。

にて
剣南路駅付近では、台北市の北部に東西に横たわる文間山の麓を走行する。

西湖〜剣南路にて
東湖駅に進入する370型。
西湖駅を発車する、動物園行きの列車。
内湖路に沿って走る文湖線の列車。

西湖にて
剣南路駅の外観。駅の南側には「ミラマーエンターテインメントパーク(美麗華百楽園)」がある。当駅は将来的に台北捷運 環状線との乗換駅となる予定。
大湖公園駅の東側では、大湖公園に沿って線路が敷かれている。
大湖公園から見た文湖線の列車。
文徳駅の西側には、上下線の間に非常時用の折り返し線・車両留置線がある。

文徳にて
台北松山空港直下に位置する松山機場駅。隣の大直駅と共に地下駅となっている。天井からは空想上の空飛ぶ乗り物が吊るされている。
台北松山空港の正面に位置する内湖線の出入口。地下には空港直結の連絡通路も存在し、コンコースまでは空港内用の手荷物カートを押して行くことが出来る。
「台北世界貿易センター 南港展覧館」の横を走行する、文湖線の列車。

南港軟体園区にて
プラットホームスクリーンドア(PSD)。文湖線全駅にて開業時より設置されている。
文湖線の転轍機。
中山国中駅の北側で折り返す列車(内湖線区間開業前)。現在この場所は本線となっている(写真奥が松山機場方面)。
動物園から先は車両基地「木柵機廠」への出入庫線が延びる。
木柵機廠の様子。文湖線の車両を管理している。車両基地の上は駐車場になっている。
内湖線開業直後に撮影。VAL256は自動列車制御システム改修により全車両が運行を休止していた為、文湖線の全列車が370型で運行していた。
内湖線開業直後に撮影。文山線に遮音板が設置される前で、視界が広い(現在は全区間設置済み)。
内湖線区間で離合する新旧車両。VAL256は内湖線開業から1年以上経ってから営業運転で乗り入れるようになった。

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遮音板が追加設置された高架軌道を行く。

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自動列車制御システムの改修に伴う1年以上の営業休止期間を経て運用に復帰したVAL256が、後輩の370型と離合する。

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すぐにポイントを切り替えて折返し運転を行う列車。

文湖線VAL256走行音(中山国中→南京東路) 電機子チョッパ制御で、制御装置はGEC製。
Mc-Mc+Mc-Mc(4M0T)の4両編成。
自動列車制御システム・車内更新前に収録(現在は全車両更新済み)。
文湖線VAL256走行音(南京東路→中山国中)
文湖線VAL256走行音(東湖→内湖) 自動列車制御システム・車内更新後に収録。扉開閉時のドアチャイムが追加された。
制御装置は変更されていないが、加減速時の乗り心地が改良(370型に準拠)された。
文湖線370型走行音(南京東路→忠孝復興) IGBT-VVVF制御で、制御装置はBombardier製。
Mc-Mc+Mc-Mc(4M0T)の4両編成。
扉開閉時にはドアチャイムが鳴る。
文湖線370型走行音(忠孝復興→大安)
文湖線370型走行音(六張犁→麟光)
文湖線370型走行音(大直→松山機場)
文湖線370型走行音(東湖→葫洲)
文湖線370型走行音(内湖→文徳)

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