台北捷運 淡水線・新店線(過去の運行系統)
タンシュイ線・シンティエン線 / MRT Tamsui Line & Xindian Line

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台北捷運淡水線と新店線の直通運転は、信義線開通前まで運行されていた系統である。淡水(タンシュイ)〜中正紀念堂(チョンシェンチーニエンタン)〜新店(シンティエン)間34.4kmを結んでいた。

1999年11月11日より運行を開始。信義線開通前日の2014年11月14日を以て廃止された。当初より信義線開通までの暫定措置としての運行であったが、廃止すると新店方面から台北車站へのアクセスが悪化するという利用者の意見もあり、一時期存続も検討された。

車両は301型・371型・381型の6両編成で運用された。北投〜中正紀念堂 間は淡水信義線(信義線開通前は淡水線・中和線直通系統)の列車と線路を共用し、両系統の列車が交互に運転されていた。車両が同一のため、誤乗防止を目的に前面や側面のLED式行先表示の下にラインカラーを示すフルカラーLEDを設置。淡水線・新店線直通系統は緑、淡水線・信義線直通系統は橙の表示であった。

(路線図:管理人制作)

淡水線・新店線系統で活躍した車両たち。301型は現在も淡水信義線系統としてこの区間を走行しているが、行先表示が新店線系統を示す緑文字表示は現在見られない。

石牌にて
321型。本運行系統廃止を待たずに、371型に置き換えられる形で全車両が板南線に転属した。

竹圍にて
371型。2005年から淡水線・新店線系統に導入されたが、現在は中和新蘆線と松山新店線に全車両が転属したため、淡水線区間では見られない(新北投支線の3両編成を除く)。

石牌にて
381型。導入当初は北投以南の運行が中心であったが、後に淡水まで乗り入れる運用にも入るようになった。本運行系統廃止後も、淡水信義線として引き続きこの区間を走行しているが、行先表示の下のラインカラー表示が新店線系統を示す緑表示は現在見られない。

北投にて
淡水駅を発車する、折り返し新店行きの371型。

淡水〜紅樹林にて
淡水鎮内を行く371型。

紅樹林〜淡水にて
淡水河沿いを行く321型。

竹圍〜關渡にて
關渡駅を発車する301型。

關渡〜竹圍にて
關渡駅に入線する301型更新車。
地平区間をゆく301型。

復興崗〜忠義にて
忠義駅を発車する321型。

忠義〜復興崗にて
運行系統廃止末期の頃。忠義駅を発車する301型更新車。

忠義〜復興崗にて
北投機廠の傍らの本線上を行く321型(左)と371型(右)。

復興崗〜北投にて
台北捷運は基本的に右側通行であるが、淡水線北投駅の付近では同駅の配線上の理由から淡水線・新店線系統は上下線の線路が立体交差し左側通行となる。

北投にて
北投駅に入線する、淡水行きの301型更新車。
高架をゆく371型。淡水線地上区間(淡水〜圓山 間)のうち、淡水〜北投 間は地平区間、北投〜圓山 間は高架区間となっている。

石牌〜ロ其哩岸にて
離合する淡水線・新店線系統の列車(301型・371型)。騒音対策として高架区間には高い防音壁が追加設置され、撮影可能場所は以前よりも少なくなった。

石牌にて
台北の都心部をゆく301型。

圓山にて
中正紀念堂駅に入線する、淡水発新店行きの列車。現在、当駅には可動式ホーム柵(APG)が設置されている。
緑地の駅名標・案内標識に「淡水」「台北車站」と書かれた案内も、本系統運行廃止により過去帳入りした。

上写真:古亭にて
下写真:七張にて
淡水線・新店線系統の淡水行き表示(371型)。淡水行き表示と緑色のラインカラー表示の組み合わせも、英語表記の「Danshui」表記も今は見られない(2011年より「Tamsui」に変更)。
301型更新車による、淡水線・新店線系統の淡水行き表示(現在、緑文字表示は見られない)。
301型更新車による、淡水線・新店線系統の新店行き表示(本系統廃止後、301型が新店まで行く運用は消滅)。
301型更新車の車内の路線図と、LEDの新店(Xindian)行き表示。
外観・内装の更新が行われた301型。VVVF制御装置は製造時からのGTO-VVVF(Westinghouse製)で、何度も変調する磁励音が特徴。2012年よりVVVF制御装置が順次GTO素子からIGBT素子のものに更新されており、この特徴的な磁励音もまもなく聞き納めとなる。

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変調が非常に多いGTO-VVVFの磁励音を響かせて士林駅に到着〜発車する301型。2012年よりVVVF制御装置が順次GTO素子からIGBT素子のものに更新されている。

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2006年川崎重工製の307/308編成。VVVF制御装置は三菱電機製。

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北投駅に入線する、淡水発新店行きの列車。当駅の前後のみ左側通行となっている。

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新店線から淡水線への渡り線を通って中正記念堂駅に入線する、新店発淡水行きの列車。当駅は2013年に可動式ホーム柵(APG)が設置された。

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台電大楼駅に入線する当駅止まりの列車と、新店発淡水行きの列車。当駅止まりの列車は誤乗防止の為、駅到着後に車内の照明を減灯する。

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淡水線・新店線301型走行音(士林→剣潭) GTO-VVVF制御で、制御装置はWESTINGHOUSE製。
Mc-T-M+M-T-Mc(6M2T)の6両編成。
扉開閉時にはドアチャイムが鳴る。加速時および減速時の変調音の多さが特徴。
淡水線・新店線301型走行音(奇岩→ロ其哩岸)
淡水線・新店線321型走行音(大坪林→景美) GTO-VVVF制御で、制御装置はSiemens製。
Mc-T-M+M-T-Mc(6M2T)の6両編成。
扉閉時にはドアチャイムが鳴る。
淡水線・新店線371型走行音(ロ其哩岸→石牌) GTO-VVVF制御で、制御装置は三菱製。
Mc-T-M+M-T-Mc(6M2T)の6両編成。
扉開閉時にはドアチャイムが鳴る。
淡水線・新店線371型走行音(七張→大坪林)
淡水線・新店線371型走行音(新店→新店市公所)

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