シンガポールMRT 北東線
North East Line

MRT北東線(North East Line;駅番号制においての路線記号は「NE」)はHarbourFront(ハーバーフロント)〜Punggol(プンゴル)間16駅20.0kmを結ぶ路線である。車両基地を含めて全区間が地下。全区間複線(左側通行)で、架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。車両基地はSengkang Depot(センカン基地)で、同基地にはLRTセンカン線・プンゴル線の車両基地およびこれら3線の中央管制室も併設している。すべての駅にはプラットホームスクリーンドア(PSD)が完備している。2003年6月20日に現営業区間が開通し、2006年1月15日にBuangkok(ブァンコク)駅が開業した。Woodleigh(ウッドレイ)駅は2011年に開業予定。
列車は6両編成で運転される。使用車両はC751A型で、製造はAlstom(アルストム)。2000〜2003年に25編成(150両)が製造された。車体はアルミ合金製で、車両寸法は長さ23,650mm(中間車22,800mm)×幅3,210mm×高さ3,680mm。他のMRTの路線と同様の4扉車で、ドア幅は1,400mm。アルストムの標準型地下鉄車両シリーズ「Metropolis(メトロポリス)」の車両である。アジアの地下鉄で初めて完全無人運転を実施した。

(路線図:管理人制作)

北東線のC751A型電車。全車両がAlstom製で、完全無人運転を行っている。
C751A型の車内。4扉車で、中央には多くのスタンションポールが設置されている。1車両あたり2箇所のLED式車内案内表示機、6箇所のLCDが設置されている。
先頭車の車内。
座席はFRP製。各車両の座席の配色は同一。
各車両2箇所ずつ、防犯カメラが設置されている(シンガポールMRTの車両での初採用例)。
防犯カメラ作動中を示すステッカー。
ドア周り。開口幅は1,400mm。袖仕切りは強化ガラスを使用している。
扉の注意書きステッカーは、シンガポールの公用語である英語・中国語・マレー語・タミール語の4ヶ国語が併記されている。
車内のLCD。列車の行先・次駅案内のほか、様々な情報を表示する。
LCDのシステムはWindows2000がベースの模様(写真はバグでタスクバーが表示されていた時のもの)。
貫通路。扉はなく、幅1,500mmを確保している。
先頭車最前部。完全無人運行のため、乗務員室はない。運転台は右側にあり、カバーで格納されている。中央の非常扉は編成あたりの定員約2,000名を短時間で脱出させることを可能とするため、大型。トンネルには600m以内の間隔で非常口を設けている。
非常扉の操作方法は単純で、手前の蓋を開けて赤いボタンを押す。無人運転のため、乗客でも分かりやすい操作方法となっている。なお、非常時以外に操作した場合は罰金5,000シンガポールドル。
前面展望の様子。上部には、シンガポールMRTで唯一の架線が確認できる。
HarbourFront駅のホーム・コンコース。
Punggol駅のホーム。
Dhoby Ghaut駅のホーム。
ホームには次の列車の到着までの時間を示すLCDが設置されている。
Serangoon駅を発車するPunggol行きの電車。
Hougang→Buangkokを走行するPunggol行きの電車の車内の様子。

C751A型走行音(Sengkang→Buangkok)IGBT-VVVF制御で、制御装置はアルストム製。
Tc-M-M+M-M-Tc(3M3T)の6両編成。
初期のアルストム製IGBT-VVVFの車両標準の磁励音である。
自動放送は当初は英語のみであったが、後に中国語が追加された。
また、各駅の到着時には、ホームとの隙間への注意喚起の案内が
英語・中国語・マレー語・タミール語の4ヶ国語で放送される。
C751A型走行音(Buangkok→Hougang)
C751A型走行音(Sengkang→Punggol)

「シンガポールMRT SBS Transit」トップに戻る