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ソウル駅 傾斜型エレベーターは、2015年に建設されたソウル駅構内の1・4号線と空港鉄道の地下乗換通路内に追加設置された、全長約60mの斜行エレベーターである。2016年9月に竣工し、2017年より営業を開始した。
名称は「傾斜型エレベーター」だが、構造的にはラック・アンド・ピニオン駆動方式の懸垂式斜面走行モノレールである。そのため、当設備は昇降機安全管理法ではなく軌道輸送法が適用されている。走行区間は全区間地下で、運行速度は20m/分。地下の他の構造物(大型下水道配管等)の都合上、走行空間を広く確保できなかったため、停車時は車両高さは1.8mだが、ドアが閉まると自動的に車両高さが1.3mに縮み、走行時は縮んだ状態となる(車両の高さを最初から1.3m固定で製造することも可能であったが、乗客の利便性向上と狭所感解消のために、出発直前と到着後に自動的に車高を調整する仕様とした)。一般旅客が使用できるラック・アンド・ピニオン駆動方式の懸垂式斜面走行モノレールとしては、この車高可変式の構造は韓国初で、世界的にも非常に珍しい(世界初の可能性が高い)。
2両編成で、1両は車椅子専用、もう1両は高齢者・障がい者等の交通弱者専用である。全長約60m。メーカーは三正エレベーター(株)(삼정엘리베이터)。建設費は約13億ウォン。
2018年頃から運行を中断しているとの情報がある。
ソウル駅の乗換通路に設置された傾斜型エレベーター(斜行エレベーター)。交通弱者専用となっている。
空港鉄道側の乗り場。普通のエレベーターと同様、車両(かご)側と乗り場側にそれぞれ扉が設置されている。乗り場側のドアは4枚戸両開きで、ドアにはソウル駅の旧駅舎のイラストがデザインされている。
ドアが開いたところ。
車両は2両編成で、1・4号線乗り場側の車両が車椅子専用、空港鉄道乗り場側の車両が高齢者及び交通弱者専用である。
車椅子用車両の内部。内装はステンレス製。
高齢者・交通弱者(ベビーカー・妊婦等も乗車可)用車両の内部。こちらの車両は座席が設置されており、ドアが閉まると車高が自動で低くなる(車内に見える2本の黄色いテープの間の部分が縮む)ため、安全のため必ず着席することとなっている。
ドアが閉まった直後。
ドアが閉まると、どんどん車高が低くなる(ドア下の部分が縮む)。ドアが開いているときは1.8mの高さがあるが、ドアが閉まると0.5m縮んで1.3mとなる。この構造は世界的にも非常に珍しい。
1・4号線側の乗り場。こちらはドアが2枚戸両開きで、ドアが車両ごとに独立している(外観は普通のエレベーターと大差ない)。
走行空間を車内から見る(1・4号線側乗り場から空港鉄道側乗り場方面を見る)。
1・4号線側乗り場を出ると、いきなり急勾配を上る。この部分で南山から続く大型下水道配管をオーバークロスする。
急勾配を乗り切ると少し進んですぐに勾配を下る。写真左側のすりガラスの向こうが徒歩通路である。軌道は頭上にある。
頭上の軌道の様子。中央にはラックレールが設置されており、車両側のピニオン(歯車)とかみ合うことで車両が進む。
平坦区間。この部分のみ最高速度の20m/分で進む。それでも人が歩くよりも圧倒的に遅い。
カーブを曲がるとすぐに下り坂となり、空港鉄道側の乗り場に到着する。
空港鉄道側の乗り場を内側から見る。到着後、再び車高が1.3m→1.8mに伸びてからドアが開く。
車高調整の時間を含めて所要時間は約6分で、同区間を徒歩では1分ほどしかかからないため、圧倒的に歩いたほうが早い。
しかし、韓国を代表する駅にこんな特徴的な斜行エレベーター(懸垂式モノレール)があるのは特筆すべきことで、一見の価値がある。
ソウル駅の1・4号線と空港鉄道の乗換通路に設置されている斜行エレベーター。
名称は「傾斜型エレベーター」だが、構造的にはラック・アンド・ピニオン駆動方式の懸垂式斜面走行モノレールである。走行区間は全区間地下で、運行速度は20m/分。
地下の他の構造物の都合上、走行空間を広く確保できなかったため、停車時は車両高さは1.8mだが、ドアが閉まると自動的に車両高さが1.3mに縮み、走行時も縮んだ状態となる構造である。
一般旅客が使用できるラック・アンド・ピニオン駆動方式の懸垂式斜面走行モノレールとしては、この車高可変式の構造は韓国初で、世界的にも非常に珍しい(世界初?)。
2016年9月に竣工し、2017年より営業を開始した。2両編成で、1両は車椅子専用、もう1両は高齢者・障がい者等の交通弱者専用である。全長約60m。
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