軌走天外-韓国編

日本と同様に山がちな地形である韓国では、嘉穂製作所製のスロープカーをはじめとしたラック・アンド・ピニオン駆動方式の斜面走行モノレールが多く活躍している。嘉穂製作所製のスロープカーは韓国内で約50箇所で稼働しており、総延長が1~4km程のものも点在している(日本の乗用スロープカーの最長は、兵庫県立国見の森公園のもので全長1,084m)。また、日本には存在しない周回軌道のスロープカーもある(日本ではスロープカーは昇降機扱いであるが、周回軌道にすると昇降機ではなく遊戯施設扱いとなるため、日本では周回軌道にできない)。

また、斜行エレベーターは地下鉄駅構内やソウル・釜山の傾斜地等に多く導入されている。ソウルの地下鉄駅では、2004年の6号線ポディゴゲ駅への設置を皮切りに、新吉駅・梨大駅・南泰嶺駅・汝矣ナル駅・石南駅・山城駅・器興駅・草芝駅等、多数の駅に設置されている。ソウル駅にも斜行エレベーターが設置されているが、こちらは通常のエレベーターとは異なりラック・アンド・ピニオン駆動方式の懸垂式車両を採用している(地下鉄駅で同タイプのものを使用している例は世界的にも珍しい)。

その他、独自規格の乗り物としては、釜山・海雲台ブルーラインパークのスカイカプセル、仁川広域市の月尾海列車、慶尚北道の竹辺海岸スカイレール、全羅南道の順天スカイキューブ、ソウル特別市・ロッテワールドのワールドモノレール等がある。

一般客が乗車できる鋼索鉄道(ケーブルカー)は、韓国内には嶺東線の旧線のスイッチバック区間を整備した「ハイワンチューチューパーク」にあるインクライン(2016年12月より運休中)しか存在しない。なお、韓国では「ケーブルカー」という単語は、通常日本でいうロープウェイを指す(日本でいうケーブルカーは、韓国では「インクライン」と呼んでいる)。

以下、設置されている地域別に紹介する。


ソウル特別市


釜山広域市


蔚山広域市


京畿道


江原道



「軌走天外」に戻る