元 関東鉄道キハ350形内装

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キハ358の車内(手前が乗務員室側)。関東鉄道時代の面影を残している。
キハ3511の車内(奥が乗務員室側)。
ドア回り。ドア窓やその両脇の側窓が塞がれている。
ドア脇の窓は関鉄時代に固定化されている。ドア本体は関鉄時代にステンレス化された。
ドア窓。よく見ると、右側は鉄板化されているが、左側はガラスが残っており、その外側に鉄板が取り付けられている。ガラスが残されている側は当初は塞ぐ予定はなかったが、投石対策のため急遽塞ぐことになった。
ドア窓を外側から見る。当初から塞がれていた窓は、元々ガラスが入っていた部分に鉄板を入れている。
後に窓が塞がれた側のドア。ドア窓の外側に鉄板をねじ止めしている。見た目を考慮して、鉄板の塗装もきちんと窓フレームのラインにあわせて塗り分けている。
こちらの施工方法の方が改造時間が短縮でき、かつ雨漏りの心配がない(ただ、外吊り式扉だからこそできる施工方法である)。
乗降口は関鉄時代にステップレス化されており、縁はフィリピン国鉄で黄色に塗装された。また、低床ホームからの乗降を考慮して、一部乗降口の下には梯子状のステップがフィリピンにて設置された。
冷房の吹き出し口。
扇風機。JNRマークが残っている。
車端部。関鉄時代にトイレが撤去されている。撤去部に座席はない。キハ350はロングシートであるが、キハ35形を種車とする車両はこの部分のみクロスシートである。なお、キハ36形を種車とする車両は車端部を含めオールロングシートである。
壁には「キハ3511」の表記もそのまま残されている。
関鉄で初期に改造されたキハ354はトイレ撤去改造時に妻窓(貫通扉の戸袋窓)が新設されているが、フィリピン国鉄にて投石対策で外側の窓は埋められた。
この改造初期車の特徴である妻窓付きの車両は、フィリピン国鉄に渡ったキハ350形の中ではキハ354のみである。ペアを組むキハ353はキハ354よりも若番であるが妻窓がないのは、改造工事施工はキハ354の方が先だったため。
貫通路上の禁煙表示。「禁煙」表記及び「危険物持込禁止」の日本語表記はペンキで塗り潰された。
貫通路脇の非常通報装置は日本語表記が残っている。
乗務員室仕切り。フィリピン国鉄にて一部が水色に再塗装されている。車端部はフィリピン国鉄でも優先席として運用されている。
車端部のキハ354の表記。
運転台。乗務員室内も水色に最塗装された。また、関鉄時代の一部機器が撤去されている。
乗務員室からの前面展望。投石除けの金網が追加されているため、やや視認性が低下している。
優先席のステッカー。
ドア上の段差注意ステッカー。英語とタガログ語で併記されている。
車端部の「私たちの列車を清潔に保ってください」のステッカー(タガログ語)。
「通勤、Bicol地方でより楽しく」と書かれた、Bicol地方ならではのステッカーも(バックの写真はTutubanで撮影したと思われるDMR1)。
「警告。爆弾ジョークは禁錮5年または40,000ペソの罰金またはその両方で罰せられます。」のステッカー。
2017年9月に営業運転開始した、キハ3519の車内の様子。第3編成(キハ3518・キハ3519)は化粧板が白である。
マニラ(Tayuman基地)に転属後のキハ353の車内の様子。Naga基地所属時代と特に大きな変更はない。
1駅間の車内の様子。夜明け前の朝5:00にNaga駅を出発し、2時間半かけてLegazpiまで向かう。1日1往復運転。 発車前の放送では、僅かにオルゴール「アルプスの牧場」を鳴らしている。車掌2名とエンジニア2名が乗車し、車掌は発車後検札を行う。

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1駅間の車内の様子及び車窓。ドア開閉時には関鉄時代と同様にドアチャイムが鳴る。機関車牽引による時速60〜70kmで運行。機関車牽引ながらキハ350形も2両ともエンジンをかけている。 すべての窓に投石対策の金網が設置されているため、窓からの眺めはあまり良くない。

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車掌のご厚意により乗務員室より撮影。住宅の間を、先頭の機関車が警笛をずっと鳴らしながら走ってゆく。軌道状態はそれほど良くないが、時速60km前後で運行。
Legazpi駅の手前はデルタ線になっている。到着直前にキハ350形も警笛を鳴らしている。車掌による車内放送もあり。

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