元 JR西日本・JR九州14系客車運行状況

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JR西日本・JR九州の14系客車はGemas(グマス)〜JB Sentral(JBセントラル)間195.4kmを結ぶShuttle列車の運用に就いている。1日1往復のみの運用で、2017年2月1日のダイヤ改正より以下の時刻で運行されている。

Shuttle 44列車:JB Sentral 22:50発→Gemas 03:02着(途中、Kempas Baru、Kulai、Layang-Layang、Rengam、Kluang、Chamek、Paloh、Bekok、Labis、Segamatに停車)
Shuttle 45列車:Gemas 04:15発→JB Sentral 08:25着(同上(停車駅順は上記と逆))

なお、2016年5月19日〜2017年1月31日のダイヤは以下の通りであった。

Shuttle 40列車:JB Sentral 8:45発→Pulau Sebang(Tampin) 14:28着(途中、Kempas Baru、Kulai、Layang-Layang、Rengam、Kluang、Chamek、Paloh、Bekok、Labis、Segamat、Gemas、Batang Melakaに停車)
Shuttle 41列車:Pulau Sebang(Tampin) 14:55発→JB Sentral 20:00着(同上(停車駅順は上記と逆))


予備編成はないため車両点検時等にはKTMBのオリジナル車両(ASCクラス)で代走となる。

電化区間を行くShuttle 40列車。この日は14系客車の寝台車1両+座席車4両の5両編成。最長で寝台車2両+座席車5両の7両編成で運行される。当列車が走行する区間のうち、Gemas〜Pulau Sebang(Tampin)間は複線電化で、その他の区間は単線非電化。全区間ディーゼル機関車が牽引する。
なお、2017年2月1日以降はGemas〜Pulau Sebang(Tampin)間を走らなくなった(運転区間短縮)。

Batang Melaka〜Pulau Sebang(Tampin)にて
終点のPulau Sebang(Tampin)(プラウ スバン(タンピン))駅に入線する。車掌室が付く車両(緩急車)は、すべて車掌室の向きがJB Sentral側となっている。
2017年1月までShuttle 40/41列車の北側の終点・始発駅であったPulau Sebang(Tampin)駅の駅舎。
(2017年2月1日より北側の終点・始発駅はGemasに変更)
Pulau Sebang(Tampin)駅に到着したShuttle 40列車。
Pulau Sebang(Tampin)駅で並ぶ14系客車とKTM KomuterのClass 92。当駅までKTM Komuterの列車が運行されており、Shuttle 40列車の乗客は当駅にて対面乗換えでKTM Komuterの列車(KL Sentral方面Batu Caves行き)に乗り継ぐことが出来た。
当駅からKL Sentralまでの所要時間はKTM Komuter及び特急電車のETS Goldで2時間弱。
機回しを行う。機関車が14系客車の横を通過。
機回し完了。Shuttle 41列車としてJB Sentralへ戻る。所要時間は約5時間。
機関車と14系客車の連結部。機関車は大連機車車両(DLoco)製で、中国と日本の車両がマレーシアで手を取り合う。
Pulau Sebang(Tampin)を発車。最後尾のスハネフ15 2から後ろを眺める。
スハネフ15 2の通路の折り畳み式の椅子に座って車窓を眺める。かつて日本でブルートレインに乗った時はこの椅子に座って、流れる夜の車窓を眺めて旅情に浸っていたものだが、昼行列車とは言えどもそれが未だに味わえるのは素晴らしい。
ただ、ここに長居するのは難しい。何故なら電源車扱いのため冷房が切られており、車内はサウナ状態だからだ(客扱いしている座席車は冷房が効いており快適である)。
ドアは手動式となり、走行中も開けっ放しである。
Gemas(グマス)駅でETS GoldのClass93(株洲電力機車製)と並ぶ。ここから先は非電化区間に入る。
Gemas駅に停車中のShuttle 41列車。方向幕は「回送」表示であるが、勿論客扱いしている。
Bekok(ブコッ)駅に停車。行き違う列車がないため各駅とも停車時間は短いが、いくつかの駅では数分停車する。ただ、時刻表よりも早発する場合もあるので撮影の際は注意が必要だ。
Paloh(パロー)駅に到着。当駅では5分程の停車時間があり、車両を障害物なく前後から撮影することが出来た。
スハネフ15 2側から眺める。各車両とも両端部はトラをイメージしたオレンジ色に塗装されているが、その他の部分は原色のままであり、ブルートレインの風格を感じる。

Palohにて
Paloh駅に停車中のShuttle 41列車。スハネフ15 2のドアの上には「B寝台」の表記も残っている。
Kluang(クルアン)駅に到着。Shuttle 40/41列車運行区間の主要駅の1つである。
Kluang駅のホームに停車中の14系客車。
Kluang駅の跨線橋から14系を眺める。
Kulai(クライ)駅に停車。ホームが低いため、大きな荷物を持った客は乗降が大変そう。
Kulai駅を過ぎると外も暗くなってきた。夜汽車はJB Sentral駅に向けてラストスパート。
15分ほど早着で終点のJB Sentral(JBセントラル)駅に到着。
到着後、機関車はすぐに切り離された。
14系との別れを惜しんで出口へと向かう。
ライトアップしたJB Sentral駅の外観。当駅は2010年10月21日に開業した。
Pulau Sebang(Tampin)での元JR西日本14系客車オハフ15 42と、機回ししたディーゼル機関車(中国の大連機車車両製)との連結シーン。折り返しShuttle 41列車のJB Sentral行きとなる。
JB Sentral〜Pulau Sebang(Tampin)間を運行するShuttle 40列車の運用に就く、元JR西日本・JR九州の14系客車。マレー鉄道デビュー時は「Malayan Tiger Train」(マラヤンタイガートレイン)として夜行列車で運行されていたが、2017年1月現在はJB Sentral〜Pulau Sebang(Tampin)間の昼行の普通列車「Shuttle 40」「Shuttle 41」の2列車(1日1往復)のみで運行。

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Kluang駅を発車するShuttle 41列車の元JR西日本14系客車オハ14 257からの車窓。オハ14 257はリゾート&シュプール改造車で、座席はフリーストップリクライニングシートに換装されている。JR西日本時代はシュプール号や夏のリゾート列車、「ムーンライト九州」等として運行されていた。車内はJR西日本時代と大きな変化はなく、各種日本語表記もそのまま残されている。

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Paloh駅を発車するShuttle 41列車の元JR九州14系客車スハネフ15 2からの車窓。日本での晩年は寝台特急「富士」「はやぶさ」として使用されていた車両で、車内はJR九州時代から大きな変化はない。寝台車であるが客扱いはせずに電源車として使用されている。

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Shuttle41列車乗車券(Pulau Sebang(Tampin)→JB Sentral)
各駅停車ながら全席指定である。電源車代用の寝台車に席が割り当てられることはない。

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