平成筑豊鉄道100形・200形・300形は同鉄道の開業にあわせて1989年・1991年に製造された。100形101〜109、200形201〜203、300形301〜304の16両が製造された(300形303・304は1991年製、その他は1989年製)。製造会社は富士重工で、同社標準のLE-DC。車両寸法は長さ16,000mm(200形・300形は18,000mm)×幅2,700mm×高さ4,000mm。最高速度は80km/h。車体は鋼製。 2007〜2010年に後継の400形・500形導入に伴い全車両が廃車となった。うち、9両(101・102・103・104・107・108・109・202・303)がミャンマー国鉄に譲渡された。現地到着後、ステップ設置、車軸の改造、冷房装置の撤去、塗装の変更等の改造が施された。ミャンマー国鉄での車両番号は、107が「RBE2537」、104が「RBE2548」、108が「RBE2549」、103が「RBE2556」、202が「RBE2557」、109が「RBE2562」、102が「RBE2563」、101が「RBE2567」、303が「RBE2568」。 2007年秋頃より営業運転を開始した。 |
RBE2549(元 108)。貫通扉の窓の天地寸法が大きい外観は平成筑豊鉄道100形・200形・300形の大きな特徴。 Insein DRCにて | |
ヤンゴン環状線を単行で走行するRBE2567(元 101)。 Inseinにて | |
RBE2567(元 101)。 Insein DRCにて | |
上写真の反対側。 Insein DRCにて | |
DRC基地内にて機関車と並ぶRBE2567。 | |
Yangon駅(ヤンゴン中央駅)の駅舎(左)とRBE2567。 | |
Yangon駅に停車中の、Hlehlaw In(レーローイン)行きのRBE2567。 | |
RBE2568(元 303)。300形は前述の100形よりも車体長が2,000mm長い。 Nay Pyi Tawにて | |
Nay Pyi Taw駅の職員の詰所として使用されていた頃のRBE2568。 2013年8月撮影 | |
コンピューター大学支線(Yangon〜Computer University間)の運用に復帰したRBE2568。無動力扱いで使用されている。 Inseinにて(2015年8月撮影) | |
未明のYangon駅に停車中のRBE2568。Computer University行き。 | |
100形の前面。 | |
100形の側面。 | |
台車。 | |
インテーク(空気取入口)。 | |
側面の車両番号表記。 | |
撤去された冷房装置。上部は塞がれている。 | |
車内の様子。大きな改造は施されていない。特徴的な1+2人掛けのボックスシートもそのままである。 | |
Hlehlaw In(レーローイン)行きRBE2567の車内の様子。 | |
「Warmly Welcome & Take Care of Tourists」(観光客を温かくお迎えし、大事にしてください)のスローガンのステッカー。ミャンマー全国でよく目にする。 | |
乗務員室付近の様子。貫通扉が大きいため、前面展望も良好。助士席側のワンマン表示器は撤去されている。「禁煙」や「自動扉」等の日本語表記は存置。 | |
運転台。 | |
警笛を鳴らしてInsein駅を発車する、Yangon(ヤンゴン中央駅)行きのRBE2543(元 松浦鉄道MR-301)+RBE2568(元 平成筑豊鉄道303)。 RBE2543は2015年に日本財団や車両・部品メーカーより技術・部品・資金支援を受けて抜本的再整備が行われ、その際に車両側面には日本財団のステッカーが追加された。 Full HD Video |
|
機回ししたRBE2543(元 松浦鉄道MR-301)と、無動力扱いのRBE2568(元 平成筑豊鉄道303)との連結シーン。 Full HD Video |
|
Pha Yar Lan駅を発車する、Computer University(コンピューター大学)行きのRBE2543(元 松浦鉄道MR-301)+RBE2568(元 平成筑豊鉄道303)。 Full HD Video |
|
■日本時代の記録 | |
101(現:RBE2567)。直方駅にて2008年9月27日撮影。 写真ご提供:久保料理長様 | |
101(現:RBE2567)。金田駅にて2009年10月4日撮影。 写真ご提供:久保料理長様 |