KORAIL 水仁線

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KORAIL水仁(スイン)線は、烏耳島(オイド)〜仁川(インチョン)間14駅19.9kmを結ぶ路線である。うち、延寿(ヨンス)〜松島(ソンド)間の一部区間、及び松島〜仁川間を除いて地上区間である。全区間複線(左側通行)で、架線集電方式による交流25,000V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。ワンマン運転を実施している。車両基地は始興車両事業所(シフンチャリャンサオプソ)。2012年6月30日に烏耳島〜松島 間、2016年2月27日に松島〜仁川 間が開通した。2017年7月7日からは急行列車の運転を開始した(停車駅は、烏耳島、蘇莱浦口、仁川論、源仁斎、延寿、仁荷大、仁川)。

列車は6両編成で運行されている。使用車両は351060系。開業に合わせて2011年・2013年・2017年に6両編成12本(72両)が現代ROTEM(ヒョンデロテム)で製造された。

本路線は沿線の蘇莱(ソレ)で取れる塩を輸送する目的で、私鉄の京東鉄道が水原(スウォン)〜南仁川(ナミンチョン)間52.0kmをナローゲージ(762mm)で敷設、1937年8月6日に開業した。1946年5月10日に国有化され、1972年3月31日の水驪線の廃線後は韓国で唯一のナローゲージとなった。しかし、モータリゼーションの進展と安山線の開通で、1973年7月14日に松島〜南仁川 間、1994年9月1日に漢大アプ(ハンデアプ)〜松島 間、1996年1月1日に水原〜漢大アプの全区間が廃止された。ナローゲージ時代は単線非電化で、1965年以降は気動車で運行された(車両は鉄道博物館(義王)に保存されている)。2004年12月28日より複線電鉄化での復活の準備が開始された。

2018年頃に水原〜漢大アプ 間の開業及び水原〜仁川 間での運転(漢大アプ〜烏耳島 間は安山線と線路を共有)、水原からの盆唐線への直通運転が開始される予定である。

関連ページ:盆唐線

※下記路線図で、水原〜漢大アプと松島〜仁川は未開通。駅名・駅番号は仮称。
(路線図:管理人制作)

水仁線の351060系。車体はステンレス製。車体の帯は水仁線のラインカラーに合わせて黄色である。

松島にて
水仁線開業時から暫くは赤と青の帯であった(現在は消滅)。また、351060系は水仁線開通前まで、一部編成が中央電鉄線で一時的に運用されていた。

延寿にて
月串(ウォルゴッ)〜蘇莱浦口(ソレポグ)間に架かる蘇莱鉄橋(ソレチョルギョ)を渡る水仁線351060系。奥の赤い鉄橋はナローゲージ時代のもので、現在は遊歩道化されている。
蘇莱鉄橋を渡る水仁線351060系を真横から眺める。

月串〜蘇莱浦口にて
ナローゲージ時代の蘇莱鉄橋。
遊歩道化されたナローゲージ時代の蘇莱鉄橋の上から見た、現在の水仁線の蘇莱鉄橋。
沿線に建つ南洞タワー(高さ122m・2009年竣工)の展望台(高さ98m)から眺めた、離合する水仁線の列車。写真右奥が 仁川論(インチョンノニョン)駅。

仁川論〜虎口浦にて
南洞タワーから眺めた水仁線の列車と、虎口浦(ホグポ)駅の周辺。再開発により駅周辺には超高層ビルが立ち並ぶ。
なお、南洞タワーは現在、入場料無料である(開業時の入場料は大人700ウォンであった)。

虎口浦〜仁川論にて
仁川論駅を発車した、松島行きの列車。仁川論駅付近は幹線道路の中央に水仁線の高架が連なっている。なお、現在この区間は高架上に防音シェルターが設置され、この写真のようには撮影できない。

仁川論〜虎口浦にて
蘇莱浦口駅に入線する、烏耳島行きの列車。
蘇莱浦口駅のホームの様子。当駅は曲線上にホームが設けられている。
351060系の車内の様子。各車両には枕木方向に22インチのLCDが8台設置されている。貫通扉はタッチ式自動ドア。車内灯はすべて白色LEDを使用。
水仁線は現在6両編成であるが、ホームはすべて10両編成規格で建設されている。列車が止まらない部分は柵で塞がれている。

源仁斎にて
開業時は各駅ともプラットホームスクリーンドア(PSD)は設置されていなかった(転落防止柵のみ設置)が、現在は全駅に設置されている。

源仁斎にて
ホームの屋根にテフロン膜を採用した月串駅の外観及びホームの様子。当駅は高架駅で、2面4線の構造。
月串駅の烏耳島・水原寄りには、始興車両事業所への出入庫線(複線)が分岐している。写真の内側2線が水仁線の本線、外側2線が出入庫線である(写真奥のトンネルは入庫線用のもの)。
2014年12月27日に開業した達月駅。駅前は特に何もない。
達月駅は安山線・水仁線の車両基地である始興車両事業所が隣接している。
達月駅のホームから見た、始興車両事業所の様子。整備中の車輪やVVVFインバータ制御装置、パンタグラフ等が確認できる。
築堤を走行し、達月駅に入線する烏耳島行きの列車。
烏耳島駅で並ぶ水仁線351060系と安山・果川線(4号線)の341000系。烏耳島駅は現在、路線ごとにホームが分離されており、乗り換えるには跨線橋を渡る必要がある(将来的には直通運転開始により解消する見込み)。
松島駅に入線する、烏耳島行きの列車。
松島〜仁川 間未開業の頃の松島駅。上写真と同じ地点で撮影したもの。
折り返し線から松島駅に入線する烏耳島行き列車。
建設中の頃の蘇莱浦口駅付近。手前の蘇莱鉄橋はまだ架橋されていない。

2008年5月3日撮影
ナローゲージ時代の蘇莱鉄橋。現在は写真を撮影した位置に水仁線の蘇莱鉄橋が架けられており、このような角度で撮影することはできない。

2008年5月3日撮影
松島〜仁川 間は地下区間である。

新浦にて
終点の仁川駅。1面2線の地下ホームで、地平にある京仁線ホームとは離れている(連絡通路で接続)。
京仁線の仁川駅ホーム上の、水仁線ホームへの連絡通路。
水仁線の仁川駅のコンコース。
松島駅に入線する烏耳島行きの列車。仁川駅から当駅までは2016年2月27日に開通した。

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水仁線用の地下ホームより発車する、烏耳島行きの列車。

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源仁斎(ウォニンジェ)駅に到着する、松島行きの列車。

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終点の松島駅到着時の車内到着放送〜到着時までの様子。終着駅到着時の車内放送前に流れるBGMは、KORAILのロゴソング「国民の鉄道KORAIL」である。

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留置線から松島駅に入線する、当駅始発烏耳島行きの列車。

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テフロン膜を採用したホームの屋根が特徴の月串駅を発車する、松島行きの列車。

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蘇莱浦口駅を発車し、蘇莱鉄橋を渡る烏耳島行きの列車。

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蘇莱鉄橋を渡る松島行きの列車。奥には、かつてのナローゲージ(762mm軌間)時代の水仁線蘇莱鉄橋が見える(1994年に廃止、廃止後は遊歩道化)。

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2面4線の仁川論駅に入線する、松島行きの351060系。

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仁川論〜虎口浦 間を走行する、松島行きの列車。

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烏耳島駅で並ぶ安山線(4号線)341000系と水仁線351060系。安山線(4号線)341000系がタンゴゲに向けて発車する。

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韓国語表示と英語表示を縦スクロールで交互表示する。

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351060系走行音(松島→源仁斎)<2駅間>IGBT-VVVF制御で、制御装置は宇進産電・東芝製。
Tc-M-M'-T-M'-Tc(3M3T)の6両編成。
ドアエンジンは電気スクリュー軸駆動式。

始発駅発車前には、自動放送の前にKORAILのIDソング「タルリョラ コレイル」(走れKORAIL)が流れる。
IDソングの歌詞は「タルリョラ コレイル エコレイル プルンネイル」(走れKORAIL、ECO-RAIL 青い明日)。

関連ページ:盆唐線

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