KORAIL 京元電鉄線

KORAIL京元電鉄線(キョンウォンジョンチョルソン)は、京元(キョンウォン)線のうち逍遥山(ソヨサン)〜清凉里(チョンニャンニ)間を複線電鉄化の上、広域電鉄(首都圏電鉄)の路線としたもので、逍遥山〜清凉里 間25駅42.9kmを結ぶ路線である。清凉里駅よりソウル地下鉄1号線と相互直通運転を行っている。東豆川(トントゥチョン)〜清凉里が複線(左側通行)、逍遥山〜東豆川 間が単線。架線集電方式による交流25,000V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。車両基地は里門車両事業所(イムンチャリャンサオプソ)。1974年8月15日に城北(ソンブッ / 現:光云大(クァンウンデ))〜清凉里 間、1985年8月22日に倉洞(チャンドン)〜城北 間、1986年9月2日に議政府(ウィジョンブ)〜倉洞 間、1987年10月5日に議政府北部(ウィジョンブプップ / 現:佳陵(カヌン))〜議政府 間、2006年12月15日に逍遥山〜佳陵 間が開通した。

運転系統は全区間を走行するものと、清凉里(ソウル地下鉄1号線直通)〜光云大・倉洞・議政府・楊州・東豆川 間などを区間運転する運用がある(清凉里を通る列車は全列車1号線に直通)。また、平日朝ラッシュ時に東豆川〜光云大 間の急行列車が運行されており(光云大以南は各駅停車)、停車駅は東豆川・東豆川中央・徳亭・楊州・議政府・回龍・道峰山・倉洞・光云大と、光云大以南の各駅。なお、2008年12月14日までの停車駅は、東豆川・東豆川中央・楊州・佳陵と、佳陵以南の各駅であった。

列車は10両編成で運転される。使用車両は1000系および311000系(元5000系)。また、ソウルメトロ車両は1000系・新1000系が乗り入れる(清凉里〜楊州 間)。


(路線図:管理人制作)

回基駅に入線する、光云大発西東灘行きの列車(1000系中期抵抗車+初期抵抗車の混結編成)。京元電鉄線水原方面に直通する列車は、光云大以南で運用される。
都市部は防音壁に線路の両側を囲まれている。

外大アプ〜回基にて
外大アプ〜回基 間に存在する踏切。同区間には京元電鉄線で2つしかない踏切が存在する。
外大アプ(ウェデアプ)駅前の踏切。駅前に大きな踏切があり、さながら日本の私鉄で見られるような雰囲気である。現在は道路が地下化された。
外大アプ駅のホーム。JR山手線の渋谷駅、東京メトロ銀座線の日本橋駅や新橋駅等のように2面2線単式ホームとなっている。
駅前の道路が地下化された後の外大アプ駅前の踏切。自転車・バイク・歩行者用として規模を縮小して残された。警報機は新型のものに交換。
離合する5000系(左)と1000系中期抵抗車(右)。

鹿川にて
道峰山駅は2面4線で、北側はソウル地下鉄7号線の線路と平行している。京元電鉄線〜7号線の短絡線も確認できる。
回龍駅に入線するソウルメトロ新1000系。
当駅の議政府側は上下線の間隔が開いている。2012年の議政府軽電鉄開業にあわせて、橋上駅舎が新設された。
2006年8月時点の議政府駅。2006年12月14日まで、京元線の気動車が当駅まで運行していた(写真右端)。1000系の行先も、現在は見られない「議政府北部」行きである。
2012年8月時点の議政府駅。2012年1月18日にホームの直上に駅ビルが完成し、雰囲気が大きく変わった。
佳陵駅。2面3線+通過線(郊外線の線路)の構造。かつては地平駅で、1987年〜2006年は当駅が京元電鉄線の終点であった(2006年12月14日までの駅名は「議政府北部」駅)。2005年に高架化された。
2006年12月に延伸開通(複線電鉄化)された区間(逍遥山〜佳陵 間)を行く列車。

楊州にて
東豆川駅。3面6線で、うち2面4線が京元電鉄線の高床ホーム、1面2線が京元線(白馬高地〜東豆川)の低床ホームである。
逍遥山駅。首都圏電鉄・広域電鉄で最北端の駅で、相対式の2面2線。うち高床ホームと低床ホームが1面1線ずつとなっている。逍遥山〜東豆川 間は京元電鉄線で唯一の単線区間である。駅番号は100。
逍遥山駅の白馬高地側先端部。電化区間はホームのすぐ先で終わっており、その先は京元線の非電化の線路が延びている。
東豆川行き急行。平日朝ラッシュ時に運行される。

徳亭にて
仁川行き急行。京元電鉄線内のみ急行運転をし、ソウル地下鉄1号線・京釜電鉄線・京仁線では各駅停車となる(龍山〜東仁川 間は緩行線を走行)。
2008年12月15日から、急行区間の拡大および停車駅の変更が行われた。
朝の道峰山駅では緩急接続が行われる。
回基〜外大アプ駅間の踏切。電子ベルと自動放送が交互に流れるタイプ。警報音は鳴らない。踏切警手常駐。自動放送では「まもなく列車が通過いたします。安全に、内側に停車してください。」と流れている。

HD Video
打鐘式警報音に加え、電子ベルと自動放送が交互に流れるタイプ。2008年10月に設置された。踏切警手常駐。

HD Video
清凉里→回基 間にある、交直セクション区間通過を含む車内の様子。デッドセクション通過中は、車内灯や空調などが停止する。
KORAIL5000系(現:311000系)による、急行列車の車窓。途中、月渓駅と鹿川駅を通過する。倉洞駅は駅ビル工事中。

5000系後期車走行音(放鶴→道峰) IGBT-VVVF制御で、制御装置は宇進産電・東芝製。
Tc-M-M'-T-M'-T1-T-M-M'-Tc(5M5T)の10両編成。
ドアエンジンは電気スクリュー軸駆動式。
5000系後期車走行音(道峰→道峰山)
5000系後期車走行音(清凉里→回基) 当駅間には交直セクションがあり、セクションの通過時にはVCBの動作音が聞こえる。なお、同区間では室内灯や空調も消灯・停止する。
5000系中期車走行音(保山→東豆川中央) GTO-VVVF制御で、制御装置は宇進産電・東芝製。
Tc-M-M'-T-M'-T1-T-M-M'-Tc(5M5T)の10両編成。
ドアエンジンは空気圧作動式。
5000系中期車走行音(佳陵→議政府)
1000系初期抵抗車走行音(望月寺→回龍) 抵抗制御。
Tc-M-M'-T-M-M'-T-M-M'-Tc(5M5T)の10両編成。
ドアエンジンは空気圧作動式。
日本の国鉄103系・301系・105系等で採用されたMT55の音に似ている。
1000系初期抵抗車走行音(回龍→議政府)
1000系中期抵抗車走行音(東豆川中央→東豆川)急行 抵抗制御。
Tc-M-M'-T-M-M'-T-M-M'-Tc(5M5T)の10両編成。
ドアエンジンは空気圧作動式。
足回りは1000系初期抵抗車と同一。
発車前には車掌による、行先と次の停車駅の案内が放送されている。
5000系初期車走行音(倉洞→道峰山)急行 GTO-VVVF制御で、制御装置は宇進産電・東芝製。
Tc-M-M'-T-M'-T1-T-M-M'-Tc(5M5T)の10両編成。
ドアエンジンは空気圧作動式。
発車前には車掌による、行先と次の停車駅の案内が放送されている。

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