KORAIL 京釜電鉄線光明シャトル

光明シャトル(クァンミョンショトゥル)は、京釜電鉄線・京釜高速線を経由して、永登浦(ヨンドゥンポ)〜光明(クァンミョン)間7駅12.9kmを運行する列車の俗称である。2006年12月15日に龍山(ヨンサン)〜永登浦〜光明 間で運行を開始し、2008年12月1日に永登浦〜光明 間に短縮された。
列車は4両編成で運行される。使用車両は319000系で、全車両が5000系・6000系(現:321000系)からの改造車である。2008年に7編成(32両)が現代ROTEMおよび始興車両事業所で改造された。種車は、第1編成〜第5編成は5000系後期車と6000系(中央電鉄線の10両→8両化に伴う余剰車両)、第6・第7編成は2007年5月12日に発生した永登浦駅構内衝突事故の被災車両の5000系第19編成のうち10両中8両を改造して作られた(2両は事故廃車)。後者のみ種車が5000系初期車のため、側窓・ドア窓の大きさ・形状や床下機器、冷房装置等が異なる。車両寸法は長さ20,000mm(先頭車20,250mm)×幅3,120mm×高さ3,800mm。最高速度は110km/h。5000系からの改造車を含めて、交流専用車としている。
なお、光明シャトルの運行開始日〜2008年11月30日までは5000系を使用して、10両編成で運行されていた。

(路線図:管理人制作)

複々線区間でKTXと併走する、光明シャトルの319000系。両者共に光明へ向かう。

加山デジタル団地にて
永登浦に入線する光明シャトル。他の列車と比べて編成が短く、ホームの中ほどに停車するため、前面には「4両です」と書かれたプレートが掲げられている。
京釜高速線の地下トンネルを抜けて、京釜線に合流する永登浦行き列車。

衿川区庁にて
光明に到着した319000系。光明駅は乗降ホームが分離されている。
九老に入線する、光明行き列車。
319000系の先頭部側面。「KORAIL」のロゴマークの部分で車体を切断し、先頭車化改造したことが伺える。
車内の様子。各ドアの鴨居部にLCDを2個ずつ新設し、枕木方向に設置されていたLED式案内表示機(2台)を撤去したのが最大の変更点。
鴨居部に設置されたLCD。319000系がKORAIL初のLCD採用例である。
運転台の様子。KORAIL初のワンハンドルマスコンが採用された。
第6編成・第7編成は、5000系1次車の第19編成から改造した車両である。側面や制御装置。冷房装置などが他の5編成と異なる。写真は第7編成。

永登浦にて
5000系後期車タイプの前面と、5000系初期車の車体が組み合わさり、異彩を放っている319000系第7編成。
なお、5000系第19編成は、追突事故により片側の先頭車を含む2両が廃車となり、反対側の先頭車を含む残りの8両を319000系化改造した。改造に際して、残存した先頭車も先頭部を5000系後期車タイプのものに交換している。
319000系第7編成の車内。他編成と同じく、ドアの鴨居部にLCDを2台設置し、枕木方向に設置されていたLED式案内表示機を撤去している。ドア本体や側窓には手を加えられていない。
小窓のドアと、鴨居部のLCDの組み合わせ。
5000系10両編成で運行されていた頃の、光明シャトル。運行区間も龍山〜光明であった。

光明〜始興(現:衿川区庁)にて
永登浦に入線する、龍山発光明行きの列車。輸送量過多で、車内は常に空いていたため、2年足らずで編成・運行区間ともに短縮された。
ヨーロッパの駅のような雰囲気が漂う光明駅に停車中の、5000系光明シャトル。
光明に到着した列車はそのまま折り返さず、石水駅の西側に位置する光明駐泊基地へ一旦回送される。基地への連絡線を走行する5000系。

光明駐泊基地〜光明にて
光明駐泊基地から回送されてきた列車が、光明駅に入線する。
光明駅の光明シャトル用ホームは、元KTXのホームを嵩上げして使用している。そのため、ホームの手前には階段が設置されている。
永登浦での追突事故で被災した5000系19編成より先頭車化改造された319000系第7編成。第6編成と共に、ドアの窓や側窓の大きさ・形状が他の319000系と異なる。また、VVVF制御装置も種車のままである。

5000系後期車走行音(始興→光明) IGBT-VVVF制御で、制御装置は宇進産電・東芝製。
Tc-M-M'-T-M'-T1-T-M-M'-Tc(5M5T)の10両編成。
ドアエンジンは電気スクリュー軸駆動式。
光明シャトルが龍山〜始興(現:衿川区庁)〜光明 間で
運行されていた時代に録音したもの。
5000系後期車走行音(光明→始興)
5000系後期車走行音(龍山→鷺梁津)
5000系後期車走行音(大方→新吉)
319000系走行音(禿山→衿川区庁) IGBT-VVVF制御で、制御装置は宇進産電・東芝製。
Tc-M-M-Tc(2M2T)の4両編成。
ドアエンジンは電気スクリュー軸駆動式。

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