仁川都市鉄道国際業務地区駅

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2009年6月30日に東幕〜国際業務地区 間が延伸開業した、仁川都市鉄道(仁川地下鉄)1号線。その延伸区間の終着駅、国際業務地区(クッチェオンムジグ)は開業当初、工事現場の真ん中に位置し、駅から出ても全く公道に接続しておらず、どこにも行くことが出来ない駅であった。当時の1日平均乗車人員は200名強で、大半が周辺地域の工事関係者の利用と思われる。

2012年には当駅のホームにて、PSYの「GANGNAM STYLE」(江南スタイル)のPV撮影が行われた。

ここでは、2009年8月の駅周辺の様子を紹介する。また、駅前道路や周辺のビルの建設が完了した2013年1月時点の様子も併せて紹介する。

■2009年8月13日時点
未開発地域のど真ん中に位置していた、国際業務地区駅5番出入口。出入口前が舗装されていないどころか、道路すら存在しなかった。
5番出入口を別の角度から。将来の歩道の位置にあわせて作られているため、この状態では地表から隆起しているように見える。
5番出入口の階段から。地下鉄利用者が地上に出た時に目にする光景。当時は道路が未開通であったため、一般客は引き返すしかなかった。
エレベーター乗り場。地上からアプローチ不可能であったため、当然稼動していなかった。
5番出入口の地下の出口案内標識。「5番出入口の前は工事現場です。出入時、事故にご注意願います」 と書かれた案内が下に掲げられていた。
開業時にもうひとつ整備された、2番出入口の前の様子。建設現場の隣に出た。
2番出入口の前の光景(上写真の反対側)。こちらも当時、道路は全く整備されていなかった。
コンコースの様子。地上の様子とは異なり、駅自体は完成している。
改札口。訪問時は係員に「本当に降りるのですか?」と話しかけられた。
改札内の様子。だだっ広い構内に、利用者は自分1人しかいなかった。
駅周辺の案内地図。出入口は開業時は2番と5番のみ整備され、残りは建設中もしくは準備工事となっていた。
将来的に新規建設の出入口への通路になると思われる箇所。完全に行き止まりであるが、点字ブロックが行き止まり地点の壁に向かって整備されているシュールな光景。
地下2階のホーム。2面3線となっており、乗車ホーム・降車ホームが分離されている。中線は通常未使用。
プラットホームスクリーンドア(PSD)。ドア上には1箇所おきにLEDが設置されている。
「国際業務地区」の駅名標。

■2013年1月13日時点
上の写真から4年5ヶ月後の国際業務地区駅5番出入口の様子。駅前には幹線道路が整備され、すっかり雰囲気は変わった。しかし、まだ人通りや車の往来は少ない。
5番出入口の階段から見た、外の様子。まるで別の駅前であるかのように整備された。
2番出入口前の様子。こちらも整備が終わっており、駅の横には高層ビルが建つ。
駅前に現れたガラス張りの超高層ツインタワー。ただ、写真撮影時点ではツインタワーには何も入居していない状態であった。今後、入居が順次開始されると思われる。今後の発展が期待される。
なお、この時はKORAIL仁川駅前からタクシーで当駅まで向かったが、ほとんどのドライバーはこの駅の位置(存在すら?)を把握していなかった(周りの人に随時確認しながら向かったタクシーも途中でドライバーが完全に迷ってしまった為、最後は自分で方向を指示して何とか辿り着いた)。

関連ページ:仁川都市鉄道1号線

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