2013年から現代ROTEMで製造されている仁川都市鉄道2号線(2016年開通予定)向けの2000系が、KORAIL餅店車両事業所(餅店車両基地)に2013年9月より留置され、整備が行われている。2000系は2両編成37本(74両)が開通までに製造される予定であるが、仁川都市鉄道2号線の車両基地がいずれも工事中であるため、暫定的に餅店車両事業所を間借りして整備しているものと思われる。 2000系はアルミ合金製車体で、車両寸法は長さ17,200mm×幅2,650mm×高さ3,600mm。2編成を繋いだ4両編成での運行にも対応している。 写真はすべて敷地外から撮影。2014年1月3日撮影。 関連ページ:「仁川都市鉄道2号線」 |
KORAILの餅店車両事業所の一角に並ぶ、仁川都市鉄道2号線2000系。現代ROTEMのある新昌原より義王駅を経由して餅店車両事業所まで順次甲種輸送された。奥には同事業所所属のKORAIL200000系「ヌリロ」の姿も見える。2号線開業後はKORAILの路線を走ることはない為、期間限定の光景である。 | |
2000系8編成が2列で並ぶ。 | |
上から眺めた2000系。屋根上には冷房装置が搭載されており、第三軌条集電方式(直流750V電化)の為パンタグラフは搭載されていない。 | |
餅店車両事業所全景(青い屋根の建物は軽整備工場)と、仁川都市鉄道2000系。 | |
KORAIL餅店基地線(1号線)西東灘駅寄りから見た車両。 | |
第18編成(218編成)。2014年1月3日現在、第4〜8・12・18・20編成と他3編成(編成番号確認できず)の姿が確認できた。 | |
各車両は2編成を併結した4両単位(2両+2両)で留置されていた。 | |
向かい合う3編成(左手前:第12編成、左奥:第7編成、右手前:第5編成)。 | |
左:第8編成、右:第6編成。冷房装置は軽電鉄車両用のものとしては比較的大型である(仁川都市鉄道1号線の車両のものよりは小型)。 | |
車両の前頭部。非常扉は中央に配置。屋根上には2本のアンテナらしきものが確認できる。また、連結器下には障害物及び脱線検知装置(横長の丸いバー状のもの)が設置されている(同様の装置は、同じく無人運転を行う新盆唐線D000系や釜山-金海軽電鉄1000系にも設置されている)。 | |
前照灯及び尾灯はLED式。 | |
車両側面。片側3扉で、ドアは外釣り式。乗務員扉は省略。台車・床下装置は小型で、車高は低い。 | |
連結部。 | |
台車。ボルスタレス台車で、小型の新規設計のもの。台車枠中央下部に集電装置を設置するスペースがあるが、集電靴本体は仁川都市鉄道2号線の車両基地搬入後に取付予定(餅店車両事業所には第三軌条の設備がなく、損傷を防ぐため外されている)。 | |
VVVF制御装置及び動力装置ユニット。 | |
装置の右下にはSKODA Electric(チェコ)の銘板。韓国の鉄道車両での採用は珍しい。 | |
側面の車両番号表記(第4編成;2104+2004)。 | |
車両の前に掲げられた看板。和訳すると以下の通り。 仁川都市鉄道2号線車両 動的保管 1.事業名/発注先:仁川都市鉄道2号線軽電鉄/仁川都市鉄道建設本部 2.保管目的:仁川都市鉄道2号線性能維持及び動的保管 3.保管期間:2013.9.2〜2014.3.2(6ヶ月) 4.保管場所:餅店車両基地軽整備工場 左右 5.使用人姓名/管理企業主体:現代ロテム(株)代表理事 *** /ユチャンアイエン(株)(現場所長:***次長) 警告:本車両は納品前の車両の為、無断出入及び損傷時、民・刑事上責任を負うこと。 (24時間CCTV(=防犯カメラ)撮影中) | |
ドアに貼られた、車両番号を示すステッカーと、CCTV装置作動を示す張り紙。 | |
車両基地内の軽整備工場の反対側の留置線に並べられた3編成。こちら側の編成は冷房装置に青いカバーがかけられている。 | |
機器の調整を行う作業員の方々。 | |
仁川都市鉄道2号線の軌道工事進捗状況(2014年1月3日現在)。写真は空港鉄道の車内から見た黔岩(コマム)駅。 |