仁川都市鉄道2号線

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仁川都市鉄道(仁川地下鉄)2号線は黔丹梧柳(コムダンオリュ)〜雲宴(ウニョン)間27駅29.1kmを結ぶ路線である。うち、黔丹梧柳〜旺吉(ワンギル)間、黔岩(コマム)〜黔バウィ(コンバウィ)間、仁川大公園(インチョンデゴウォン)〜雲宴 間の一部は地上区間である。全区間複線(右側通行)で、第三軌条集電方式による直流750V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。無人自動運転を実施している。車両基地は雲宴車両事業所と梧柳駐泊基地の2箇所。2016年7月30日に現営業区間が開通した。

使用車両は2000系。現代ROTEM製で、2012年〜2014年に2M0T(Mc-Mc)の2両編成37本(74両)が製造された。車体はアルミ合金製。仁川交通公社初の軽電鉄車両(小型車両)である。車両寸法は長さ17,200mm×幅2,650mm×高さ3,600mm。設計最高速度は90km/h、営業最高速度は80km/h。加速度は3.96km/h。車両形式は黔丹梧柳寄りから2000形(Mc)-2100形(Mc)の順で、下2桁が編成番号を示す(第1編成(201F)ならば2001-2101となる)。黔丹新都市支線(計画線)開通後の需要を見込んで、2両編成を2本繋いだ4両編成での運転にも対応している。車両価格は1編成(2両)あたり48億ウォン。

現在全列車が2両編成で運転されているが、各駅のホームは4両編成分の有効長があり、プラットホームスクリーンドア(PSD)も4両分設置されている。

関連ページ:「仁川2号線車両 KORAIL餅店基地留置」

(路線図:管理人制作)

南洞区の高層マンション群をバックに走る仁川都市鉄道2号線2000系。

仁川大公園にて
黔丹梧柳駅に入線する。2両編成で無人自動運転を行っている。IGBT-VVVF制御車である。
2000系の先頭部。ドアは外吊り式。車体はアルミ合金製で、全面塗装されている。先頭部はFRP製。
車内の様子。オールロングシートで、網棚はない。座席のモケットは水色(優先席は黄緑色)。
車両先端部。運転台は左側に格納されている。無人自動運転を行っており、前面展望は抜群(安全に配慮して、各列車には運転士の資格を持つスタッフが添乗している)。中央は非常扉。
ドア周り。各車両左右合計6箇所ドアがあるが、そのうち4箇所(左右2箇所ずつ)のドアの鴨居部にLCDが2台設置されている。
また、全車両に常時、韓国の国旗(太極旗)が掲げられている。これは仁川都市鉄道1号線(2016年3月1日〜)に次いで韓国で2例目である。なお、世界的に見ても車内に常時国旗を掲げている車両は稀である。
ドア上のLCD。左側の画面は次駅案内やドアの開く側等を表示し、右側の画面は路線図と現在走行位置を表示する。右側の画面の路線図のデザインはKORAIL京義・中央線の車両のものに類似している)
左側画面。次駅案内やドアの開く側を常時、韓国語・英語・中国語・日本語の4ヶ国語で表示する。
非常脱出窓に取り付けられた窓破壊装置。カバーをあけてボタンを押すと、窓ガラスが割れる仕組みになっている。割れた窓にシート(鴨居部に格納)をかけて脱出する。仁川都市鉄道1号線1000系2次車に次いで採用。
車端部の車椅子スペースには折り畳み式座席が設置されている。
貫通路。
各車両の両車端部には防犯カメラが設置されている。
現代ROTEMの製造銘板。車両は2012年〜2014年に順次製造された。
ホーム。2号線は各駅とも2面2線の相対式ホームである。また、全駅にプラットホームスクリーンドア(PSD)が設置されている。スクリーンドアは4両分設置。

朱安にて
駅名標。全駅とも韓国語・英語・中国語・日本語の4ヶ国語表記で、韓国語の漢字表記は省略されている。

アシアード競技場にて(韓国語発音:アシアドゥキョンギジャン)
コンコース及びホームに設置されたLCDでは、次の列車の走行位置を表示。
路線起点駅の黔丹梧柳(コムダンオリュ)駅。線路は梧柳駐泊基地(写真奥)に向けて延びている。乗降ホームが分離されており、当駅に到着した列車は梧柳駐泊基地への出入庫線へ一旦引き上げてから折り返す。
黔丹梧柳〜旺吉 間は高架区間で、旺吉駅の東側で地下に入る。写真奥が旺吉駅。

旺吉〜黔丹サゴリにて
京仁アラベッキル(運河)に架かる橋を渡る仁川都市鉄道2号線。京仁アラベッキルは漢江と黄海を結ぶ全長18.8kmの運河で、2011年に開通した。

篤亭〜黔岩にて
京仁アラベッキルを越えたのち、急勾配で地下へと潜っていく黔丹梧柳行きの列車。

黔岩〜篤亭にて
黔岩駅から見た、京仁アラベッキルを渡る雲宴行きの列車。
黔岩駅では空港鉄道をオーバークロスする。黔岩駅に停車中のKTXダリアンの上を仁川都市鉄道2号線2000系が行く。
黔岩〜黔バウィ間も高架区間が続く。
黔バウィ〜アシアード競技場 間で高架から地下へと駆け降りる。この区間は56‰の急勾配で、軽電鉄車両の特性を活かした線形となっている(車両は最大60‰の登坂性能がある)。この区間は韓国の地下鉄・都市鉄道で最も急な勾配である。
地面が線路と逆の角度で25‰の勾配のため、地面から見るとより急勾配に見える。
黔バウィ〜アシアード競技場 間の急勾配を下る、雲宴行きの列車。勾配を下る列車は安全のため、速度を抑えて走行する(上る列車は通常速度)。
車内から見た、黔バウィ〜アシアード競技場 間の勾配。まるでジェットコースターのようだ。
仁川大公園駅の前後で再び地上を走る。仁川地下鉄の路線計画当初、この区間は3号線が通る計画であった。

仁川大公園〜南洞区庁にて
仁川大公園〜雲宴 間で離合する上下線の列車。
雲宴駅付近は緑に囲まれた、のどかな風景の中を行く。

仁川大公園〜雲宴にて
雲宴駅の南側にある、雲宴車両事業所。2号線最大の車両基地で、車両の検査・修繕も行っている。
雲宴車両事業所の南端は第2京仁高速道路に面しており、高速道路からは当車両基地に留置されている車両を見ることができる。
雲宴車両事業所に留置されている車両群。
無人運転を行っている仁川都市鉄道(仁川地下鉄)2号線の全区間前面展望(総延長29.1km)。2016年7月30日開業。路線の大半は地下だが、一部地上も走行する。乗換え駅では韓国語・英語・中国語・日本語の4ヶ国語放送が流れる。

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1駅間の車内の様子。2両編成の小型車両で運転されており、急曲線も多い。

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ドア上にはLCDが2画面設置されている。左側の画面は次駅案内や扉の開く側等を表示し、右側の画面は路線図と現在走行位置を表示する。次駅案内等は韓国語・英語・中国語・日本語の4ヶ国語で表示。
乗換え駅では自動放送前に仁川交通公社のロゴソングが流れるとともに、案内は4ヶ国語で放送される。

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各駅のホームやコンコースにはLCDが設置されており、次の列車の行先や到着までの時間、現在の列車の走行位置等を表示する。接近チャイムは仁川交通公社標準のものを使用しており、チャイムは上下線で異なる。

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始発駅の黔丹梧柳駅に到着し、発車していく雲宴行きの列車。当駅のホームは2面2線の相対式で、乗降ホームが分離されている。

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56‰の急勾配を下る雲宴行きの列車。地面が線路と逆の角度で25‰の勾配のため、より急勾配に見える。

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■車両輸送記録(写真ご提供:アロエ様)
現代ROTEMからKORAIL餅店車両基地まで甲種輸送される、仁川交通公社2000系の最初の編成。3編成を繋いで輸送された。

義王にて(2013年9月3日撮影)
義王の駅名標と仁川交通公社2000系。
この後、餅店車両事業所にて暫く留置されていた(詳細はこちら)。
餅店車両事業所からKORAIL安山線(4号線)の始興車両事業所まで甲種輸送されてきた2000系。

以下、2014年1月27日撮影
始興車両事業所に並ぶ3編成。始興車両事業所より陸送で、仁川都市鉄道雲宴車両事業所へと向かう。奥ではクレーンが吊り上げの準備を行っている。
玉掛け作業中の車両。
吊り上げられる2013号車。
トレーラーの上に慎重に降ろされる。
トレーラーに載せられた2013号車。車両が小さいため、台車は抜かずに運ばれた。

関連ページ:「仁川2号線車両 KORAIL餅店基地留置」

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