ミラノ(Milano)地下鉄は、ローマに次いで1964年に開通した。現在、1・2・3・5号線の4路線があり、総延長は101km(イタリアの地下鉄で最も長い)。運賃は市内区域は1.5ユーロ均一で、市外に跨る場合は別料金である(1号線・2号線の一部の駅はミラノ市の外にある)。 運営はATM(Azienda Trasporti Milanesi S.p.A.)が行っている。路線の建設はMetropolitana Milanese S.p.A.が主導となって行う。 電化方式は、1号線が第四軌条集電方式(イギリスのロンドン地下鉄以外では唯一の方式)による直流750V、2号線・3号線が架線集電方式による直流1,500V電化、5号線が第三軌条集電方式による直流750V。軌間は全路線1,435mm(標準軌)で、全区間複線(右側通行)である。1〜3号線は車両規格はほぼ同一で6両編成のワンマン運転、5号線は小型車両による4両編成で無人運転(全自動運転)を行っている。2号線以外は車両基地を除いて全区間が地下。1990年代までは全車両が非冷房車であったが、2000年より順次車両の冷房化(既存車両の改造及び新車の投入)が進められた(5号線は開業時より100%冷房化されている)。 路線ごとにラインカラーが定められており、各路線はラインカラーの色で呼ばれることもある。ラインカラーは1号線が赤、2号線が緑、3号線が黄色、4号線(建設中)が青、5号線が紫。 かつて駅や車内での自動放送は1・2号線の分岐駅を除いて基本的になかったが、2000年代に入ってから全駅で列車到着時に「(駅名), Fermata (駅名).」と自動放送が入るようになった。また、2009年以降導入の車両ではイタリア語・英語による自動案内放送が流れる。一方、視覚障がい者向けの駅停車時にドアが開いている側から一定間隔で誘導音(ブザー)が鳴る機能は歴代の車両全てに搭載されている。 2009年12月より全区間で携帯電話の電波が受信できるようになった。 現在、4号線の建設と1号線の延伸工事が進められている。4号線の規格は5号線と同一となる予定。 ATM公式サイト(イタリア語・英語):http://www.atm.it/ |
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地下鉄の入口 入口の上には、必ず地下鉄を示すシンボルマークである「M」のマークが掲げられている。 |