アンチョール行楽急行「Wisata Ancol」号

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Bekasi線、Bogor線、環状線では、かつて毎週日曜日及び休日に、ジャカルタの北東部に位置する巨大テーマパーク「Ancol」(アンチョール・ドリームランド)への行楽急行列車「Wisata Ancol」号が運行されていた。この列車はBekasi(ブカシ)〜Ancol間、Bogor(ボゴール)〜Ancol間でそれぞれ朝夕2本ずつ運行され、Rajawari(ラジャワリ)〜Ancol間はタンジュンプリオク支線を走行する。乗車券はエクスプレスの往復料金と「Ancol」の入場券代(7,500ルピア)がセットになったもので販売される。

Bogor線からの列車は、Manggarai(マンガライ)とJatinegara(ジャティネガラ)で2度スイッチバックする(なお、Jatinegaraは停車駅ではないため運転停車扱い)。また、同列車はManggarai駅でSerpong線からの列車に接続する。

本列車は2011年12月5日のダイヤ改正で廃止された。

Bekasi駅に停車中の、当駅始発Ancol行きの行楽急行「Wisata Ancol」号。この日は元 東急8500系8612Fが充当された。
前面の助士席側に掲げられた「Ancol」行きのプレート。
行楽急行の車内の様子。テーマパーク「Ancol」へ向かう、多くの家族連れや若者で賑わっている。
Bekasi駅停車中にやってくる物売りも力が入る。
Ancol駅に到着した行楽急行。
タンジュンプリオク支線を走行する、Bogor発のアンチョール行楽急行。この日の充当車両は元 都営6000形6151F。

Rajawari〜Ancolにて
Ancol駅はホームの高さが低いため、子供連れ等が降りる際には乗務員が補助をしてくれる。
Ancol駅の様子。当駅はJakarta Kota方面とRajawari方面の分岐点上にある特異な構造となっている。
Tanjung Priok線(本線)の様子。写真奥がJakarta Kota方面。当初は2009年末に複線での旅客営業を再開予定だったが、この時点ではほとんど工事が進められていなかった(実際に再開したのは、それからそれから6年も経った2015年12月21日である)。
Ancol駅からテーマパーク「Ancol」への無料シャトルバス。
Ancol駅に掲出されている、帰り(夕方の復路)の時刻表。(Bekasi方面16:05発、Bogor・Serpong方面が17:05発)
タンジュンプリオク支線の線路。ほとんど列車は走らないものの、PC枕木化されている。
タンジュンプリオク支線(Ancol〜Rajawari)の前面展望。線路は複線分あるが、片側の線路は状態が劣悪で、敷地は住民に不法占拠されているため使用していない。
環状線Rajawari〜Kemayoran間の複々線区間の前面展望。

元 東急8500系走行音(Bekasi→Kranji)「Wisata Ancol」号運用に就く8500系8612Fで収録。
界磁チョッパ制御(譲渡前と変化なし)。
M2c-M1-T-M2-M1-T-M2-M1c(6M2T)の8両編成。
元 東急8500系走行音(Kranji→Klender Baru)

アンチョール行楽急行「Wisata Ancol」号の乗車券
エクスプレスの往復料金と「Ancol」の入場券代(7,500ルピア)のセット販売(乗車券はAncolまでのものは用意しておらず、同額のJakarta・Tanah Abangまでのもので代用)。
Bekasi〜Ancol間の乗車券の販売額は「Ancol」入場代込みで25,500ルピア。

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