KRL Commuter LineTanjung Priok線
Jalur Tanjung Priok/ Tanjung Priok Line

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KRL Commuter Line Tanjung Priok線(タンジュンプリオク線)はJakarta Kota(ジャカルタコタ)〜Tanjung Priok(タンジュンプリオク)間4駅8.1kmを結ぶ路線である。また、Ancol(アンチョール)〜Rajawali(ラジャワリ)間3.6kmを結ぶ支線が存在する。全区間が地上・地平。Jakarta Kota〜Ancol間、Ancol〜Rajawali間が複線(右側通行)で、Ancol〜Tanjung Priok間が複々線である。架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,067mm(狭軌)。

1914年に開通し、1925年からは主に電車での運行となったが、1989年にJakarta Kota〜Tanjung Priok間の営業運転が休止され、2000年には支線を含むすべての営業列車が一旦運行中止となった。

その後、日曜日・祝日にBogor・Bekasi〜Ancol間ではアンチョール行楽急行「Wisata Ancol」号が運行されるようになり、また2009年4月23日からは平日・土曜日にBekasi〜Rajawari〜Ancol〜Tanjung Priok間を運行するエコノミーACが運行されるようになった(後にBogor始発のものも2往復新設)。しかし、2011年12月5日のダイヤ改正で共に廃止され、2009年から再開された客車列車の乗り入れも2014年11月1月のダイヤ改正で再度廃止(Pasar Senen止まりに変更)された。

2015年12月21日、26年ぶりにJakarta Kota〜Tanjung Priok間の営業運転が再開された。列車は主に4両編成で運行され、車両は専らKFW I-9000が使用されている。Ancol〜Rajawari間の支線区間の営業列車は休止のままである。

日本からの輸入車両等はTanjung Priok港で陸揚げされた後、Pasoso〜Tanjung Priok〜Ancol〜Rajawari経由で輸送される。

(路線図:管理人制作)

Jakarta Kota駅の9番線に停車中のTanjung Priok行き列車と、ホームの案内表示。
Jakarta Kota駅に停車中の、Tanjung Priok行きのKFW I-9000。
車両前面のTanjung Priok行きの表示。
Jakarta Kota駅で並ぶ、2本のKFW I-9000。Kampung Bandan行きのFeeder運用(左)と、Tanjung Priok行き(右)。
Tanjung Priok行きの列車の乗務員室内の様子。

Jakarta Kotaにて
Jakarta Kota駅を発車。

Jakarta Kota〜Kampung Bandanにて
元留置線上に密集するバラック(不法占拠住宅街)の中を行く。
Kampung Bandanに入線。再開業間もない頃のため、線路の補修工事が進められていた。このJakarta Kota〜Kampung Bandan〜Ancol間は1989年以来26年ぶりの復活となった。
Kampung Bandan駅を発車して、Tanjung Priokへと向かう。
Kampung Bandanを発車してJakarta Kotaへ向かう列車。

Kampung Bandan〜Jakarta Kotaにて
Feeder運用に就くKFW I-9000と(写真奥)の並び。

Kampung Bandan〜Jakarta Kotaにて
Jakarta Kota基地(客車区)の横を行く。

Kampung Bandan〜Jakarta Kotaにて
2009年1月時点のKampung Bandan駅のホーム。2000年に貨物列車を含む全列車の運行が休止された後は線路・架線も大半が撤去され、荒れ果てていた。
線路上は不法占拠住宅で埋め尽くされていた。
Kampung Bandan駅の西側の、環状線と立体交差する鉄橋。復旧工事のため底上げされていた。
Kampung Bandan駅の環状線のホーム上に架かる、Tanjung Priok線の鉄橋。2つの路線が立体交差するのは、KRL Commuter Lineの路線網の中ではここだけである。
Tanjung Priok駅の手前。左に分岐するのはPasosoへの貨物線。日本からの輸入車両等はこの貨物線を使用して輸送される。
ヨーロッパ風のアーチ状の屋根が特徴のTanjung Priok駅。オランダ統治時代の1914年に完成した歴史ある建物である。
アーチ状の屋根の下に停車するTanjung Priok線の列車。ホームの床は大理石張りと思われる。
Tanjung Priok駅のホームは低く、嵩上げされていないため、乗降口の前にはステップが据え付けられる。
Tanjung Priok駅のホームは頭端式で、端に改札口がある。
改札口付近から見たホームの様子。
Tanjung Priok駅の駅舎。開業時の姿のまま整備されている。当駅はTanjung Priok港へのアクセスや同港の労働者、船舶関係者の輸送を主な目的として建設されたものである。
車寄せを備えている。
駅舎内部の切符売り場。左右合わせて10箇所設けられたカウンターがかつて多くの列車が発着していたことを物語っている。
歴史を感じさせる駅舎内部。
改札口。3台の自動改札機が整備された。
2009年4月よりBekasi線・環状線・Tanjung Priok線経由でBekasi〜Tanjung Priok間で運行されていた列車。平日・土曜日に1日3往復運行されていたが、2011年12月に運行中止となった。

Jatinegaraにて
夜のTanjung Priok駅に到着した、Bekasi発の元 東京都交通局6000形新6151F。
Tanjung Priok駅で発車を待つ、折り返しBekasi行き。
かつて日曜日・祝日にBogor(ボゴール)・Bekasi(ブカシ)からAncolまでを運行していたアンチョール行楽急行「Wisata Ancol」号。

Ancolにて
2015年12月21日より26年ぶりに営業運転を再開したTanjung Priok線Jakarta Kota〜Tanjung Priok間の全区間の前面展望。Jakarta Kotaで中央線の205系と同時発車した後、終点まで45km/h前後で低速で走行する。Ancol駅は休止中のため通過。Tanjung Priok手前ではヤギに進路を塞がれるというハプニング、警笛を鳴らして最徐行で走行する。

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Kampung Bandan駅に低速で入線する、Tanjung Priok行きのKFW I-9000。路線休止中、この地点は線路が埋まるほど不法占拠のバラック小屋が建っていたが、2009年頃に完全に撤去された。しかし、その後もなかなか列車は運行されず、2015年12月21日にようやく営業運転を再開した。

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1駅間の車内の様子。2016年1月現在、車両はKFW I-9000で運転。雨季のジャカルタを走行する。途中のAncol駅は通過。

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Jatinegara駅に入線する、Tanjung Priok行きの新6151F。

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