MRT Jakarta (MRTJ)

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日本の鉄道分野の「パッケージ型インフラ輸出」によって完成したMRT Jakarta。

MRT Jakarta(MRTジャカルタ、通称:MRTJ)はBundaran HI〜Lebak Bulus間を結ぶ、インドネシア初の地下鉄区間を含む都市鉄道である。本邦技術活用条件(STEP)適用案件として日本の円借款によって整備され、建設工事、車両の製造・納入、システム等の整備、運営管理のノウハウや運行現場で働く人材の育成等を日本企業が実施した。こうしたハード面からソフト面までを含めたパッケージ型インフラ輸出としては、東南アジアでは初の事例である。

運営会社はジャカルタ首都特別州政府によって設立されたPT Mass Rapid Transit Jakarta (PT MRT Jakarta)。2013年10月に着工し、2019年4月1日に営業運転を開始した。

MRT Jakarta公式サイト:https://www.jakartamrt.co.id/

南北線

一回用乗車券(表/裏)
ICカード式。「Single Trip Ticket」(略称:STT)と呼ばれている。運賃に加えてデポジットとして別途15,000ルピア必要。
使用後、窓口でデポジット分を返金できる。購入から7日間使用でき、期間内であればチャージして使用することも可能。

乗車券の表面はSelamat Datang Monument、裏面は路線図が描かれている(路線図は1期区間のみ記載)。
カードはSonyのFeliCa規格。
プリペイド式乗車券(表/裏)
ICカード式。「Multi Trip Ticket」(略称:MTT)と呼ばれている。2019年11月25日より販売開始。
デポジットは25,000ルピア。MRT Jakartaでのみ使用できる。

「Single Trip Ticket」の色違いである。 カードは「Single Trip Ticket」と同様に、SonyのFeliCa規格。
銀行発行ICカード記念柄
2019年5月から6月にかけて、「TapCash」(BNI銀行)、「e-money」(Mandiri銀行)、「Flazz」(BCA銀行)で枚数限定で記念柄のICカードが発売された。

収集協力:「JABODETABEK COMMUTERS NEWS」様
窓口・自動券売機
基本的に1回用乗車券ではなく、プリペイド式ICカード乗車券(MRTJ発行の「Multi Trip Ticket」や
各銀行発行のICカード)での乗車を前提としているため、自動券売機の数は少ない。
「Multi Trip Ticket」は自動券売機でチャージができる。

Lebak Bulusにて
自動券売機
改札口内にあるチャージ機とともに日本信号製である。

ASEANにて
自動改札機
日本信号製で、日本で見られるものと類似している(エラー音も日本と同様である)。
乗車券が完全にICカード化されているため、乗車券の挿入口は入場側・出場側ともにない。
車椅子やベビーカー、大きな荷物の乗客にも配慮した幅広の改札機もある。

Blok Mにて
自動券売機ICカード読取部
ICカードをタッチすると、残金が表示される。
自動券売機対応ICカード一覧
使用できるICカードは、Transjakartaと同様に、銀行発行の「JakLingko」・「TapCash」(BNI銀行)、「e-money」(Mandiri銀行)、「Brizzi」(BRI銀行)、「Flazz」(BCA銀行)、「JakCard」(DKI銀行)と、MRTJ発行の「Single Trip Ticket」「Multi Trip Ticket」のみ。
KCIが発行している「Commet」は使用できない(KRL Commuter Lineでは銀行発行の上記ICカードも利用できる)。

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