KRL JABODETABEK KL3-86/87型

KL3-86型・KL3-87型は1986〜87年に日本車両・川崎重工で製造された。2M2T(Tc1-M1-M2-Tc2)の4両編成。インドネシア初のオールステンレス車両で、外板のステンレスはコルゲート付きである。車両寸法は長さ20,000mm(連結面間20,700mm)×幅2,990mm×高さ3,820mm。設計最高速度は100km/h。抵抗制御車・非冷房車。側扉の開閉と連動する可動式乗降ステップが設置されているが、現在は使用停止中。

2013年7月24日の「Ekonomi」の廃止とともに、同日までに全車両が引退した。

当車種は特有の形式名を持たず、一般的に「Rheostatik」(=抵抗制御)と総称される(KL3-76/78/83/84型と共通)。

中央線内を走行する、KL3-76〜84型との併結列車。

Gambirにて
Jakarta Kota構内を行くKL3-86・87型。
朝日を浴びて中央線を下る、KL3-76〜84型との併結列車。

Gondangdiaにて
南線(ボゴール線)内を行くKL3-86・87型。

Depokにて
ボゴール電車区の検修庫に留置中のKL3-86・87系。

※電車区敷地内立入許可を得た上で撮影
検査直後のため、塗装の手直しが行われて美しい姿となっているKL3-86・87系。塗りわけも若干異なっている。

Manggaraiにて
前面の縁を赤く塗った新塗装車。

上写真:Gondangdiaにて
下写真:Cilebut〜Bogorにて
下部の前照灯ユニットを更新した編成。

上写真:Bogor〜Cilebutにて
下写真:Jakarta Kotaにて
KL3-86型のうち、KL3-84118号とKL3-84117号の2両のみはKL3-84型と混成編成を組んいる。KL3-84型の2両はKL3-86型にあわせた塗装となっている。
朝ラッシュ時の上り列車の様子。進行方向側先頭車の運転台以外は立ち入り可能(法律上は不明)のため、乗務員室内にも乗客が多く乗っているのが分かる。また、側扉は製造当初は自動扉であったが現在は完全に手動となっていて、ガラスが入っていない場合もある。

Manggaraiにて
車内の様子。座席はFRP製。扇風機カバーは厳つい形状となっている。
エコノミー列車の車内を途切れることなく行き交う物売りや物乞い、バンド。
側扉は走行中も常に開放されている。非冷房の車内は暑いため、扉部のステップに座って涼む乗客も多くいる。
ラッシュ時間以外でも、エコノミーでは屋根に乗車する客もいる。Universitas Indonesiaにて
中央線 Gondangdia駅に発着・離合する、KL3-76/78/83/84型+KL3-86/87型の併結編成。

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中央線の高架を行く、「Rheostatik」によるエコノミーの車内の様子。

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屋根に乗客を満載した、朝ラッシュ時のエコノミー列車。

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