平壌市無軌道電車(トロリーバス) 平壌駅-蓮池洞線(1号線)

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平壌駅-蓮池洞線(または「平壌駅-蓮池洞無軌道電車」)は、平壌駅(ピョンヤンニョッ)〜蓮モッ洞(リョンモットン;=「蓮池洞」の意。以下、「蓮池洞」と表記)間10.3kmを結ぶ路線である。路線番号は1。

主な経由地は、平壌駅、栄光通り、勝利通り、金日成広場、第1百貨店、倉田通り、万寿台、七星門通り、凱旋門、凱旋通り、ポトゥナム通り、臥山通り、3大革命展示館、蓮池洞。平壌市中心部のメインストリートを行く路線で、平壌市無軌道電車の中で最も利用客数が多く、運行本数も多い。路線の大半が平壌地下鉄千里馬線と並行している。終点の蓮池洞にて、蓮池洞-龍城(リョンソン)線(全長5.2km)と接続する。

1962年4月30日、平壌で最初の無軌道電車(トロリーバス)の路線として現営業区間が開通した。蓮池洞の開通時の停留所名称は「工業農業展覧館」で、同展覧館は現在、「3大革命展示館」に改編された。

(路線図:管理人制作)

金日成広場に面した朝鮮労働党本部をバックに進む平壌駅行きのトロリーバス。朝鮮労働党本部の屋根上に掲げられた共和国旗の両側の文字は「朝鮮民主主義人民共和国万歳!」。
平壌駅-蓮池洞線は利用客も多く、朝のラッシュ時は停留所に人が溢れている。

将慶にて
すし詰め状態で運行するラッシュ時の平壌駅行き。
平壌駅の南にある、平壌駅-蓮池洞線の車庫。
車庫には多くの車両が留置されている。
平壌駅停留所に停車中の、蓮池洞行き。
交差点で交通整理を行う女性警官と、架線の分岐点で左右のトロリーポールが泣き別れしてしまい立ち往生する車両。
金日成広場(キミルソンクァンジャン)を行き交うトロリーバス。金日成広場は1954年8月に竣工。軍事パレード等の大きなイベントはこの広場で行われることが多い。奥の建物は人民大学習堂(国立図書館)。
金日成広場を行く蓮池洞行き。
主体思想塔から見た金日成広場。広場の中央を貫く勝利通りをトロリーバスが行く。

2014年にRob Whitworth氏・JT Singh氏によって製作された平壌のタイムラプス作品「Enter Pyongyang」(こちら)の冒頭では、主体思想塔から金日成広場を経由して人民大学習堂の電子閲覧室に至るまでの映像を見ることができる。
その他、同作品では平壌地下鉄復興駅・主体思想塔・柳京ホテル・万寿台・党創立記念塔・高麗ホテル前の交差点・柳京院のローラースケート場・凱旋門・トロリーバス(千里馬9.25型)・第1百貨店前の広場等が色鮮やかに映し出されている。
2018年9月10日の朝鮮民主主義人民共和国建国70周年の祝賀行事に向けて、金日成広場で松明行進の練習を行う大勢の学生たちと、広場を横切る車両。
人民大学習堂から見た、金日成広場を行くトロリーバスと、広場で建国70周年の祝賀行事(松明行進)の練習をする学生。4文字の人文字は「自力更生」。
主体思想塔から見た、祝賀行事の練習で賑わう金日成広場。
ライトアップする人民大学習堂と、その前を通過するトロリーバス。
金日成広場から見た主体思想塔。夜は大同江畔で噴水ショーが行われる。
金日成広場の近くにある大同門(テドンムン)。6世紀半ばに建設され、北朝鮮の国宝に指定されている。朝鮮戦争で築台を残して焼失したため、再建された。
古くから平壌のシンボルであり、停留所名としても使用されている。
1百停留所に停車中の平壌行きに群がる人民。
勝利通りを続々と行く、最新鋭の千里馬-091型。同型は2011年より各路線に導入されており、平壌駅-蓮池洞線では主力車両として活躍している。
第1百貨店前を行く千里馬-091型。
千里馬青年号。1999年より製造された。
テレビジョン放送塔をバックに万寿台を行き交う。なお、この写真の付近(金日成主席・金正日総書記像前)の道路の制限速度は30km/hとなっている。
万寿台の千里馬銅像と、七星門通りを行く平壌駅-蓮池洞線のトロリーバス。
千里馬銅像前の牡丹峰停留所に停車する車両。
千里馬銅像と平壌駅行きのトロリーバス。
千里馬銅像の隣にある朝鮮革命博物館前の金日成主席・金正日総書記像。
牡丹峰の登り坂を行く蓮池洞行き。
七星門通り。奥には凱旋門。
七星門通りを上から見る。奥の高層マンションは倉田通り、その手前には千里馬銅像が見える。

凱旋門の展望台より
地下鉄千里馬線凱旋駅(緑色の屋根の駅舎)の横を行く蓮池洞行き。
凱旋門。パリのエトワール凱旋門よりも10m高く、高さは60m(世界最大の凱旋門とされている)。1982年4月15日に竣工した。無軌道電車は凱旋門広場を周回するように架線が張られている。凱旋門の中央はセダンのみ通行できる。
凱旋門広場を連なって走る蓮池洞行きのトロリーバス。
凱旋通りを行く。写真右奥の高層マンションは黎明通り。
凱旋門前の広場に差し掛かる、平壌駅行きの千里馬-091型。
友誼塔停留所。外国人観光客が乗車できるのは原則、平壌駅からここまで。坂の途中にある。
パンクしたのか、道端でタイヤを交換する運転士。
地下鉄千里馬線の戦友駅前を行く。
屋根上に架線点検台のようなものが設置された千里馬82型。
ポトゥナム通りを行く蓮池洞行き。右奥の路線バスは船橋〜綾羅人民遊園地〜蓮池洞を結ぶ。2010年代後半よりバスの路線も増加している。
3大革命展示館付近を行く。
北側の終点の蓮池洞停留所付近。写真に写っていないが、左奥にトロリーバス用のロータリーがある。当停留所より、さらに北へと延びる蓮池洞-龍城線と乗り換えることができる。
朝夕ラッシュ時を中心に、一部の運行はトロリーバスでなく、2階建てバスで運行される場合もある。
貸切車両より撮影。平壌市無軌道電車(トロリーバス)の現役車両で最も古い千里馬9.25型903で運転。
平壌市のメインストリートである栄光通り・勝利通りを行く。最高速度は45km/hで他の車よりも遅い。阪神バスの中古車ともすれ違う。金日成広場にて停車。

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平壌市のメインストリートである勝利通り・倉田通り・七星門通りを行く。車窓からは倉田通りの高層マンション群、万寿台の丘の金日成主席・金日成総書記像、テレビジョン放送塔、千里馬銅像、凱旋門が見える。

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凱旋停留所を出発し、凱旋門のある広場にて停車する。

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凱旋通りを行く。外国人観光客が乗車できるのは原則、友誼塔停留所まで。

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友誼塔停留所を発車する、貸切の千里馬9.25型903と、続行で運行する営業運転の千里馬-091型。

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色とりどりの千里馬-091型が1百(第1百貨店)停留所に停車ののち、金日成広場付近を行き交う。

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2018年9月10日の朝鮮民主主義人民共和国建国70周年の祝賀行事に向けて、金日成広場で行事の練習を行う学生たちと、広場を横切る平壌市無軌道電車(トロリーバス)の車両。

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主体思想塔から眺めた、金日成広場での朝鮮民主主義人民共和国建国70周年の祝賀行事の練習の様子。マスゲームの練習も行っている。
なお、2018年9月10日の祝賀行事当日は一般観光客の観覧は制限された模様で、練習風景ながら貴重な光景を見ることが出来た。

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