上海地下鉄1号線

上海地下鉄1号線は(シンジュアン)〜富錦路(フージンルー)間28駅36.4kmを結ぶ路線である。うち、〜錦江楽園(ジンジャンローユェン)間と水路(ウェンシュイルー)〜富錦路 間は地上区間である。全区間複線(右側通行)で、架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。ワンマン・ATO運転を実施している。車両基地は錦江楽園〜上海南站 間に位置する梅龍車両段と、富錦路駅が最寄の富錦路停車場。1995年4月10日に錦江楽園〜上海火車站(シャンハイフォーチャージャン)間、1996年12月28日に〜錦江楽園 間、2004年12月28日に上海火車站〜共富新村(ゴンフーシンツゥン)間、2007年12月29日に共富新村〜富錦路 間が開通した。なお、1996年12月28日から1997年6月30日までは〜錦江楽園 間と錦江楽園〜上海火車站 間で運行系統が暫定的に独立していた(1997年7月1日より通し運転開始)。また、上海南站(シャンハイナンジャン)駅は開業当初は地上駅であったが、2004年に地下化された。
列車の運行系統は、全区間を運行するものと、〜上海火車站 間を区間運転するものの2系統で、おおよそ交互に運行される。
1号線の電車は、現在4つの車両形式が存在する。詳細は別ページにて紹介する。こちらをご覧ください。
開業時より各駅のホームは8両編成に対応していたが、列車は6両編成で運転されていた。しかし、混雑が限界に達したため2008年1月31日より8両編成の列車の運転を開始した。8両編成化は編成単位での新造車両の導入の他、従来の車両の編成組み換えや中間車両に新造車両を組み込む等して進められ、2010年に完了した。
将来的には南側は金山区、北側は崇明島まで延伸する計画がある。但し、具体的な着工時期や開通時期は決まっていない。

※1号線の車両紹介はこちら

(路線図:管理人制作)

南側の地上区間(〜錦江楽園 間)は、中国国鉄滬杭線と線路が並行している。中国国鉄の客車列車と並走するAC06型。

蓮花路にて
〜錦江楽園 間は全区間が地平で、駅は相対式ホームとなっている。終点の駅を除いて、反対側ホームとは改札内で繋がっていない。

外環路にて
南側の終点の駅に入線する、行き列車の前面展望。列車は駅到着後、一旦奥の留置線に引き上げて折り返す。なお、1号線の線路は同駅で接続する5号線とは繋がっていない。
北側の地上区間のうち、水路(ウェンシュイルー)〜通河新村(トンホーシンツゥン)間は中国初の、鉄道と道路併用の二重高架(高架3層構造)となっており、1号線の線路の上は南北高架路(無料の高架道路)となっている。

彭浦新村にて
水路〜通河新村 間の二重高架区間を外側から見る。1号線は2層目、南北高架路が3層目である。この構造は約6km続いている。

彭浦新村にて
水路、彭浦新村、共康路、通河新村の各駅の駅舎は南北高架路の高架下に位置する。

彭浦新村にて
二重高架区間の駅(水路、彭浦新村、共康路、通河新村)のホームの様子。2004年12月28日に開業した区間の各地上駅(水路〜共富新村)のホームには転落防止柵が設置されている。

彭浦新村にて
水路〜上海馬戯城 間で地下に潜る。
呼蘭路(ホウランルー)駅の南側が二重高架区間の終端部となっている。

呼蘭路にて
共富新村駅に入線する、同駅折り返しの列車。共富新村〜富錦路 間開通後は同駅止まりの列車は消滅。
2007年12月29日に開通した共富新村〜富錦路 間を行く富錦路行きの列車。

友誼西路にて
2007年12月29日に開通した宝安公路(バオアンゴンルー)、友誼西路(ヨウイーシールー)、富錦路の各駅のホームはアーチ状の屋根となっている。また、可動式ホーム柵(APG)が開業時より設置されている。

富錦路にて
2007年12月29日に開通した上記3駅のホームにはガラス張りの待合室が設けられている。

友誼西路にて
列車は6両編成と8両編成によりホームの停止位置が異なり、ホームドアは停止位置以外の扉は開かない。なお、2010年に全列車が8両編成化された。
現在の北側の終点の富錦路駅は2面3線。駅の北側は、将来的に崇明島方面へ延長できるよう両端2線が準備工事されている。中央2線は富錦路停車場への出入庫線。

地下鉄1号線路線図柄乗車券
一般の乗車券と共通で販売・使用されている、路線図柄ICカード式乗車券。上海地下鉄各駅の自動券売機や窓口でランダムに出てくる。発行数はあまり多くない。

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