台湾鐵路管理局EMU800型内装

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EMU700型と同様に、ロングシートとクロスシートが交互に設置されている。座席はEMU700型よりも背もたれが高くなり、座り心地も改善されている。
優先席(台湾では「博愛座」)付近の床は黄色に着色され、つり革も黄色いものが使用されている。台鐵の車両では初採用。座席のモケットは、優先席が紫・その他は紺である。
クロスシート部。EMU700型や台北捷運の車両と同様に背中合わせに座る。
クロスシートの座席肩部にはグリップが設置されている。
各側窓にはフリーストップ式のロールカーテンが設置されている。
天井には枕木方向にLCDが設置されている(各車両あたり2箇所、計4台)。通勤形車両へのLCD設置は、台鐵の新製車両では初(改造車両を含めると、EMU600型更新車にてドア上に2基ずつ設置されている)。
LCDでは広告等を放映している。
ドア周り。従来の通勤形車両にはあったステップが省略されている。ドア付近の床も黄色い床敷物が使用されている。
ドアに貼付されている注意喚起ステッカー(戸袋への手の引き込まれ注意、駆け込み乗車禁止)。
車掌操作用のドアボタン。各ドアの横に設置されている(車両が鍵を回して操作する)。
各ドアの上には2段式LED案内表示器が設置されている。前の停車駅・次の停車駅・その次の停車駅が表示される。また、30分毎(毎時00分と30分)に現在時刻が表示される。
ドア付近はつり革が円形に配置されている。
非常用ハンマー。非常時はガラスの四隅を叩き割り、そこから脱出する。
車端部。EMU700型では車端部はロングシートだが、EMU800型では車端部もクロスシートが設置されている。
車両番号銘板と台湾車輛の製造所銘板。
先頭車の車内の様子。両先頭車のみオールロングシートで、自転車駐車スペースや車いすスペースが設置されていることもあり、着席定員は16人と少ない(他の車両の着席定員は48人または56人)。台北捷運の車両も両先頭車は混雑対策のため座席数を減らして立席スペースを増やしており、同様の狙いがあると思われる。16席のうち、優先席は8席。
先頭車の最も先頭寄りのドア間の様子。座席の両側に1台ずつ自転車が置けるようになっており、自転車固定用の器具(ロープ)も設置されている。
自転車スペースの間の座席は折り畳み座席である。台鐵の車両で初採用。
座席を折り畳んだ様子。折り畳み・展開は手動。折り畳むとさらに多くの立席スペースを確保できる。
乗務員室仕切り。扉の窓は基本的にカーテンが降ろされている。
両先頭車の車端部(連結部寄り)に設置されている車椅子対応の大型多目的トイレ。
多目的トイレの内部。洋式トイレの他、おむつ交換台や男性用小便器(写真反対側に設置)も併設されている。
多目的トイレのドアの開閉はボタンで行う。
EP800型(3号車・6号車)の車端部に設置されている一般トイレ及び男性用トイレ。
一般トイレ。東洋式(しゃがみ込み式)ステンレス製トイレである。一般トイレにもおむつ交換台が設置されている。
男性用トイレ。
日本車両製の第1編成(EMU801-802)の車内の様子。製造所銘板が日本車両(2012年製)となっていること以外は、大きな差異はない。
2016年〜2017年に増備された7次車(EMU881〜892)は、定員増加のため中間車もオールロングシートに変更された。
7次車の座席。優先席のステッカーは6次車までの「博愛座」表記に代わり、「優先席」表記となった。
7次車の先頭車の内装は、6次車までと大きな変化はない。
車両番号銘板と台湾車輛(2016年製)の製造所銘板。
各ドアの上には2段式LED案内表示器が設置され、その両側には扉の開く側を示すランプが設置されている。ドア周りや優先席付近の床は黄色い床敷物が使用されている(台鐵の車両で初採用)。自動放送は台鐵標準の4言語放送で、乗換駅では乗換案内も流れる。

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地下区間を走行する。台鐵の通勤電車で初めてLCDが設置され、広告等を放映している。座席配置はEMU700型に続いて「非」字型で、優先席のモケットは紫、それ以外は紺。

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EMU800型走行音(樹林→台北)IGBT-VVVF制御で、制御装置は東芝製。
Tc-M1-T-M2-M2-T-M1-Tc (4M4T)の8両固定編成。
EMU700型と同様に、自動放送前にオリジナルのチャイムが鳴る。
EMU800型走行音(台北→南港)

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