盆唐線往十里〜宣陵間延伸開通

2012年10月6日、KORAIL盆唐線の往十里(ワンシムニ)〜宣陵(ソルルン)間6.8kmが開通した。当区間には、往十里駅・ソウルスプ駅・狎鴎亭ロデオ(アックジョンロデオ)駅・江南区庁(カンナムグチョン)駅・宣靖陵(ソンジョンヌン)駅の5駅が新たに設けられた。往十里駅では中央電鉄線・2号線・5号線、江南区庁駅では7号線に乗り換えられる。往十里駅を除いて地下駅である。

当区間建設の総事業費は7,610億ウォンで、2003年の着工から9年4ヶ月で開通した。ソウルスプ〜狎鴎亭ロデオ 間では、漢江を地下(河底トンネル)で越える(ソウル地下鉄5号線に次いで2例目)。

開業日当日の各駅の様子をお伝えする。

関連ページ:「KORAIL 盆唐線」

往十里駅に入線する351000系1次車。往十里駅の手前で地上に出る。
今回は、開通を祝う装飾を施した列車は運行されていない。
前面の行先表示にハングルで「往十里」と表示した351000系。

往十里にて
中央線の列車と往十里駅へ同時進入する。
京春線から中央電鉄線へ転属してきた361000系と並ぶ、盆唐線の351000系。
361000系は、京春線の急行廃止に伴い車両が余剰となったため、36114Fと36115Fの2編成が外板の塗装変更(白基調の塗装→銀色基調の塗装)・座席交換(緑色のモケット→青色のモケット)の上、中央電鉄線に転属した。
盆唐線の往十里駅ホーム。島式ホームの1面2線。
今回の延伸開業区間の駅で、唯一プラットホームスクリーンドア(PSD)が設置されていない(中央電鉄線のホームは設置済み)。
往十里駅の盆唐線のホーム案内標識。2012年12月に器興(キフン)〜網浦(マンポ)間が開通予定で、既に標識自体は対応している(暫定的に「網浦」の文字の上から、「器興」と書かれたステッカーを上張りしている。
ただ、翌年には水原まで延伸開通予定であるが、対応していないようだ(水原開通の際に再度新調する模様)。
ソウルスプ駅のホーム。ホームはカーブ上に設けられている。相対式ホームの2面2線。
今回開業した区間の往十里駅以外のホームの壁には、各駅ごとに異なるタイル絵が設置されている。
ソウルスプ駅は、駅名にちなんで公園「ソウルの森」をイメージした絵となっている。

※スプ=韓国語で「森」の意味
ソウルスプ駅の改札口。
開業日初日では、まだ壁のタイルのペンキ塗りが行われていた。
ソウルスプ駅の地上出入口。
狎鴎亭ロデオ駅のホーム。相対式ホームの2面2線。
狎鴎亭ロデオ駅のホームのタイル絵。
ソウルのファッションの名所であるロデオ通りをモチーフとした絵となっている。
狎鴎亭ロデオ駅のエスカレーター。
今回開通した区間の各地下駅は、ホームが非常に深い位置にある。
狎鴎亭ロデオ駅のギャラリア百貨店名品館側の通路の一角は、他の駅にはない洒落た空間となっている。
狎鴎亭ロデオ駅の地上出入口。
開業日の時点では、ホームの綜合案内図も準備中(何も掲示されていない状態)であった。
江南区庁駅のホーム。相対式ホームの2面2線。
江南区庁駅の7号線との乗換専用通路には、巨大な円形の照明が設置されている。
当駅の地上出入口自体は、7号線のものと共用である(今回の開通に伴う新設はされていない)
宣靖陵駅のホーム。相対式ホームの2面2線。
宣靖陵駅のホームの絵は、最寄の三陵公園にちなんで「三陵」と漢字で書かれている。
三陵公園内には、ユネスコ世界文化遺産の朝鮮王陵がある。駅名の「宣靖陵」や「宣陵」は、これら王陵の名前に由来する。「三陵」とは「宣陵」、「靖陵」、「王妃陵」の3つの陵を指す(宣陵と靖陵を併せて宣靖陵と呼ぶ)。
宣靖陵駅のコンコース。円形の照明が特徴的。
ホームのLED案内表示機に表示された、開通の案内。

'12.10.6(土)より
盆唐線 往十里〜宣陵間
延伸開通

と表示されている。

往十里にて
延伸開通を祝福する横断幕。

【慶】盆唐線延伸開通(往十里〜宣陵、10月6日)【祝】

と書かれている。
往十里駅に入線する、当駅どまりの列車。開業日に撮影。

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ソウルスプ(ソウルの森)駅に到着する351000系1次車。

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宣陵〜往十里 間延伸開業日(2012年10月6日)に撮影。

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