ブエノスアイレス地下鉄Polvorín工場

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Polvorín(ポルボリン)工場(スペイン語:Taller Polvorín)は、Primera Junta(プリメーラ・フンタ)駅の南西にある、ブエノスアイレス地下鉄最大の車両工場である。1914年、A線の車両の車庫及び修繕用の工場として同線開通と共に操業を開始した。2013年にA線にSan Pedrito基地が出来たことにより現在は車庫としては使用されなくなり、車両工場としての役割を担っている。A線の車両のほか、C・D・E線の車両の修繕・改造も行っている(線路が接続されていないB線とH線の車両は対象外)。

また、1980年からは、トラムの保存車の車庫・工場としても使用されている。トラムはAsociación Amigos del Tranvíaが保有しており、土日・祝日に同団体が車庫の回りの1周約2kmの周回線で動態保存運転を行っている。

関連ページ:ブエノスアイレス地下鉄 A線

A線のPrimera Junta駅のホーム。ホームは2面4線。
Primera Junta駅のホーム端から見た、Polvorín工場への出入場線。勾配を上っている途中での万が一の逆走防止のためか、勾配部はガントレットになっている。
地上との接続部。ここから手前が併用軌道。
上写真から振り返ったところ、デルタ線になっており、写真左から奥へ続く線路が周回線の一部である。周回部は左回りのみの単線。
Primera Junta駅から約1kmの位置にあるPolvorín工場の正門。
Polvorín工場(Taller Polvorín)の看板。
Polvorín工場の中を柵越しに見る。
左から順に、トラムの保存車群、A線の半鋼製車「La Brugeoise」(保存車)、大規模更新工事中のC線J編成(元 名古屋市交通局300形333H)、営業運転に向けて整備中の元 名古屋市交通局5000形。
その右側には修繕中のD線のAlstom Metropolisも確認できる。
Polvorín工場の入換用として使用されている凸型機関車908号。
工場内に1列に留置されている、動態保存のトラム。トラムの保存車は7両で、ブエノスアイレス以外の車両も保存されている。手前の9069はベルギーのブリュッセルのトラム。右は「La Brugeoise」の107号。
「La Brugeoise」の107号。引退時の姿のまま保存されている。
直流1,500V対応改造を施し、ピカピカな姿に蘇った「La Brugeoise」の5号。イベント列車としてA線本線を走行することもできる。
「La Brugeoise」の5号(左奥)と、元 名古屋市交通局300形。
入換用機関車の908号。元々はUrquiza線で使用されていた。パンタグラフは当初ポール式だったが、後に現在の菱形のものに乗せ換えている。
もう1つの門から中を見る。Siemens O&K(Siemens-Schuckert Orenstein & Koppel)製の更新車が確認できる。
Polvorín工場の壁面には、様々なトラムや地下鉄車両のイラストが描かれている。
Polvorín工場の裏側。工場らしい三角屋根が特徴である。

関連ページ:ブエノスアイレス地下鉄 A線

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