ロカ線 Constitución - A.Korn
Constitución - A.Korn (Línea General Roca) / Constitución - A.Korn (Roca Line)


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Roca(ロカ)線Constitución - A.Korn系統は、Plaza Constitución(プラーサ・コンスティトゥシオン)〜Alejandro Korn(アレハンドロ・コルン)間15駅39.5kmを結ぶ運転系統である。全区間がConstitución - Mar del Plata支線に属する。全区間地上、全区間複線(左側通行)(Plaza Constitución〜Temperley(テンペレイ)間は複々線)で、架線集電方式による交流25,000V(50Hz)電化。軌間は1,676mm(広軌)。

イギリス資本の鉄道会社であるFerrocarril del Sud(英語:Buenos Aires Great Southern Railway)によって建設され、1865年8月14日に全区間が開業した。また、1985年11月9日にPlaza Constitución〜Glew(グレウ)間が電化開業し、2002年9月26日には電化区間がGlew〜Alejandro Kornまで延伸した。

列車は終日7両編成または8両編成で運転される。車両は別ページにて紹介する。こちらをご覧ください。

約半数はPlaza Constitución〜Glew間の区間運転である。

(路線図:管理人制作)

Roca線の起点であるPlaza Constitución(プラーサ・コンスティトゥシオン)駅。1865年に開業し、現在の北側の駅舎は1901年に建てられた3代目(建物の西側の一部は2代目の駅舎の一部を改築の上使用している)。ピンク色の外壁が特徴的。
1925年に東側に建築された4代目の駅舎。
Plaza Constitución駅の3代目駅舎(写真右奥)と4代目駅舎(手前)。駅前はバスロータリー及びバスの車庫となっており、終日賑わっている。3代目駅舎の正面は、駅名の由来であるPlaza de la Constitución(コンスティトゥシオン広場)が面している。

(宿泊したホテル「Gran Hotel América」の部屋の窓より)
Plaza Constitución駅のコンコース。1925年に建設され、世界最大規模のアーチ状の天井のホールとなっている。
プラットホームは1番線から16番線まであり、そのうち1番線〜8番線に近郊電車が発着する。頭端式のホームである。
ホームを覆う大きな屋根は1925年の改築時に設けられた。
Plaza Constitución駅のホームに並ぶ、Toshiba電車。
Plaza Constitución〜Temperley(テンペレイ)間16.8kmは路線別複々線である。Constitución - A.Korn系統及びConstitución - Ezeiza系統の電車は緩行線を、その他の列車・電車は急行線を走る。この区間がアルゼンチンの鉄道で最長の複々線区間である。

Hipólito Yrigoyenにて
Darío Santillán y Maximiliano Kosteki(ダーリオ・サンティジャン・イ・マクシミリアーノ・コステーキ)駅。急行線の列車も停車する。当駅は2013年までAvellaneda(アベジャネーダ)駅を名乗っていたが、改名で非常に長い駅名となった。
Darío Santillán y Maximiliano Kosteki駅に入線する、Alejandro Korn行きの列車。
Remedios de Escalada駅。緩行線を走る電車(Constitución - A.Korn系統・Constitución - Ezeiza系統)のみが停車する。
Remedios de Escalada駅に停車中のAlejandro Korn行きの列車。
Remedios de Escalada駅の東側にはRoca線の機関車・客車・気動車の大規模な車両基地・工場が隣接している。
Banfield駅。急行線の列車も停車する(当駅からTemperleyまでは緩行線・急行線とも停車駅は同じ)
Lomas de Zamora駅に入線するGlew行きの列車。沿線には数多くの踏切があるが、アルゼンチンの踏切は歩道側には遮断棒がないものが多く、写真のように歩行者の直前横断も少なくない。なお、主要踏切には踏切警手が常駐している。
離合するToshibaの5代目塗装車。

Plaza Constitución〜Temperley間はConstitución - Ezeiza系統と線路を共有しており、両系統の列車が概ね交互に運行されている。両系統併せて約7分間隔運行で、急行線を走るConstitución - Claypole系統も含めて3系統の列車が高頻度で運行されている。
Temperley(テンペレイ)駅に入線するAlejandro Korn行きの列車。
Temperley駅のホーム。5面9線で、当駅でEzeiza方面及びClaypole方面の路線と分岐する。また、当駅からHaedo方面への支線も分岐しており、Roca線の一大ジャンクションである。
Temperleyから南は複線である。住宅街の中を走行する。
Adrogué駅。2面2線の地平ホーム。
Glew(グレウ)駅に停車中の、当駅折り返しのPlaza Constitución行き。Constitución - A.Korn系統の約半数の列車は当駅で折り返す(Glew以南は本数半減)。
Glew駅のホーム。2面4線の地平駅である。2002年9月26日に電化区間がAlejandro Kornまで延びるまでは、当駅が電化区間の南端だった。
Guernica駅。Glew以南では列車は終日約30分間隔で運行される(Glew以北は約15分間隔)。
Plaza Constitución方面ホームの南端には小さな低床ホームが残されている。
Guernica駅に入線するPlaza Constitución行きの列車。
Alejandro Korn〜Guernica間を走行する上下線の列車。Plaza ConstituciónからGlewまではずっと住宅街が続いているが、当駅付近は建物も少なくなり、緑が広がっている。
終点のAlejandro Korn駅に到着した列車。
Alejandro Korn駅の駅舎。
Roca線の信号機は日本信号製のものが多く使用されており、日本で使用されているものに形状が類似している。
Adrogué駅に入線する、Plaza Constitución行きの列車。アルゼンチンの踏切は歩道側には遮断棒がないものが多く、この映像のように歩行者の直前横断も少なくない。

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Adrog駅を発車するPlaza Constitución行きの列車。前面行先表示器は当初方向幕式だったが、現在はすべてLED式に交換されている。

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Glew駅を発車する、当駅始発Plaza Constitución行きの列車。車両はサイリスタ位相制御。

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青空の下を双方向に走行するRoca線のToshiba新旧塗装車(4代目・5代目塗装車)。日本の技術により電化されたため(交流25,000V・50Hz)、架線支持金具の可動ブラケットの形状が日本のものと似ている。

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Guernica駅に入線する、Plaza Constitución行きのToshibaの5代目塗装車。線路をオーバークロスする鉄橋はBelgrano鉄道G3支線の廃線跡。

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Guernica駅に入線する、A.Korn行きのToshibaの4代目塗装車。

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車両基地が隣接するRemedios de Escalada駅を発車するToshiba電車。

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1駅間の車内の様子。座席は固定クロスシートで、左右で座席の向きが異なる。2ヶ所の工事区間を徐行で通過する。

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