ベトナム国鉄ザーラム駅

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Gia Lam(ザーラム/嘉林)駅はハノイ市ロンビエン区(ハノイの北東)にある駅である。

フランス統治時代の1902年に完成した。ドンダン線(・ラオカイ線・クアンチュウ線)とハイフォン線の分岐駅である。また、当駅と中国の南寧を結ぶ国際列車が毎日運行しており、日中は中国国鉄の客車が留置されている。ドンダン線は当駅からドンダン方面がメーターゲージと標準軌の三線軌条である(当駅からハノイ方面はメーターゲージのみ)。

当駅の南側にはベトナム国鉄ザーラム工場があり、車両のメンテナンスや製造を行っている。

ザーラム駅の外観。ドンダン線とハイフォン線の分岐駅で、多くの列車が発着する主要駅であるが、駅舎は大通りからは少し離れたところにある。
ザーラム駅の駅舎(写真左)と、出口用ゲート(写真右)。
駅舎内部。
切符売り場の窓口。4箇所ある。外国人が購入する際は、パスポートを提示する必要がある(乗車券に名前とパスポート番号が印字される)。
改札口。列車の到着にあわせて開く。
ザーラム駅は中国との国際列車(南寧行き)が発着する駅でもある。駅舎の西側には、国際列車用の切符売り場と待合室がある。
国際列車用の切符売り場。
国際列車用の待合室。南寧行き国際列車が発車する前以外は非常に閑散としている。
壁に貼られている、国際列車に関するベトナム語・英語・中国語での案内。
国際列車用の改札口。
線路側から見た駅舎。
ホーム。低床ホームで、1・2番線の軌道敷は石畳である。また、1・2番線のみメーターゲージと標準軌の三線軌条となっている。
5番線に到着した、ロンビエン行きの列車。
ロンビエン発の列車と交換する。ハノイ〜ザーラム間は単線で行き違い設備がないため、ザーラム駅で列車交換することも多い。
荷物車にバイクを載せる光景。
ザーラム駅で並ぶ、D8E機関車牽引のドンダン線の列車と、D12E機関車牽引のハイフォン線の列車。
ザーラム駅に入線する、D19E機関車「ドイモイ号」牽引のハイフォン線の列車。
ハイフォン線側から大きくカーブしてザーラム駅に入線する、ロンビエン行きの列車。
駅構内全景。線路は全部で6線ある(うち北側の2線は側線で、ホームはない)。
中国の南寧行きの国際列車。中国国鉄の車両(25B系客車)で運行される。
車両中央の「南寧〜河内(嘉林)(ハノイ(ザーラム))」の表示。中華人民共和国の国章が設置されているのは国際列車用車両の証。
ザーラム駅の西側(ロンビエン駅寄り)に数百m行ったところで、三線軌条は途切れている。
三線軌条の終端部。中国から続く標準軌もここで途切れる。
ザーラム駅から西南方向へ道なりに400m程行ったところにあるザーラムバスターミナル。ハノイ市内中心部まで行く路線バスも多く運行されている。

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