05系06F・13F 新木場CRにて改造

2013年7月6日未明(2013年7月5日終電後)〜7月7日未明にかけて、深川検車区行徳分室から綾瀬検車区に回送された05系06F・13Fは、2013年7月8日未明に綾瀬検車区→綾瀬→霞ヶ関→(連絡線)→桜田門→新木場のルートで新木場車両基地に回送され、新木場CRに入場した。現在、新木場CRにて両編成は改造・更新が進められている。なお、改造・更新の内容については公表されていない。

2013年10月19日の新木場CRの状況を紹介する。車体には緑色の帯の貼付が確認でき、千代田線北綾瀬支線向けに改造されるのではないかと推測される。

なお、2013年10月12日未明〜10月13日未明にかけて、深川検車区行徳分室から綾瀬検車区に回送された05系01F・03Fも2013年10月14日未明に同様のルートで同所に回送されている。

※写真はすべて敷地外から撮影。

新木場CR外観。和光検車区新木場分室に併設している。新木場CRは50番線〜54番線の5線があり、50・51番線は10両編成分、52〜54番線は5両編成分の有効長がある。東西線の車両関連ではこれまでも5000系の冷房改造及び同車の東葉高速鉄道1000形化改造で入場した実績がある。
CRには10000系44F(10104F)と共に、見覚えのある妻面形状の車両が入場しているのが確認できる。CRの外に留置されている10000系中間車は44Fの10304。
車両の正体は05系10号車。車両番号は不明だが、妻面のプレートの形式欄に「05-000」と書かれているため、05-006もしくは05-013のいずれかであると思われる。転落防止幌が設置されていた場所には新たな機器(IRアンテナ(誘導無線アンテナ)か?)が設置されている。
妻面のプレート部の拡大。
内装も化粧板が大型のものに交換され、スタンションポールも増設されていることが確認でき、05系14F相当のB修繕が実施されているものと思われる。なお、ドア上の情報装置の更新の有無は確認できなかった。
車体側面には東西線カラーに代わり、16000系に準じた帯が貼付されているのが確認できた。このことから同車は改造完了後、千代田線北綾瀬支線向けに使用されるものと思われる。
先頭部の塗り分けは確認できなかった。左奥では更に別の05系1両の姿が確認できる。
別の日。新木場CRの外部に大量に並べられた05系のSS112・SS012台車。一時的な保管のためか廃棄のためかは不明。
SS112台車。
SS112台車は05系の電動台車で、2004年3月に台車に亀裂が見つかったことで2005年に電動車の台車はSS112Bに順次交換された。しかし、この消えたはずのSS112台車は排障器が設置されていることからTc車の台車として使用されていたものであると分かる。
このことから、台車交換の際にSS112の状態の良いものは付随車の台車SS012と更に差し替えたようである。本来不要の歯車装置は存置されている。
冷房装置(のカバー)。
冷房装置のカバーの妻面には「東西線 213」の水色の文字が入っていることから、05-213で使用されていたものと判別できる。
チョッパ制御装置(三菱電機製)。装置左側の配線がまとめて切断されていることから、廃棄されると思われる。
積み上げられた蛍光灯台座。照明をLEDに交換するのであろうか。
新木場車両基地の一角に建設される予定である、東京メトロの「総合研修センター」(2013年4月に建設概要を公表、工期は約30カ月の予定)。建設に向けて17番線・20番線・21番線などの一部の線路が剥がされている。

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