700T型は12両編成で、台鐵と同様に全車両が禁煙である(喫煙ルームもない)。左営方から1号車、2号車…の順で、台北より先頭車が12号車である。1号車から8号車までは指定席で、9号車から12号車が自由席である。また、6号車は「商務車」(ビジネスクラス)となっている。普通車は山側が2列シート、海側が3列シートの配列で、商務車は2+2列配置となっている。7号車は車椅子対応車両。座席番号の振り方は普通車・商務車共に海側から順にA〜E(商務車はBが欠番)で、座席番号にアルファベットを用いない台鐵とは付番方法が異なる。座席は日本よりも厳しいヨーロッパの安全基準で設計された不燃性座席となっている。そのため、座席表地の材質が新幹線と異なる。 開業当初は全車指定席であったが、2007年11月12日より10号車から12号車を自由席とした。また、2007年12月28日からは9号車も自由席化された。 |
普通車の車内。700系に準じた座席配置で、2+3列配置。シートピッチは1040mmである。空調噴出口は700系と異なり荷棚下で、台湾の気候にあわせ冷房能力を強化している。 | |
2列シートの様子。シートの肩に700系(C25編成以降)と同様のグリップが設置されている。写真は手前の座席をフルリクライニングしたところ。 | |
座席背面に設置されているテーブルの裏側には日本の新幹線と同様に車内の案内が記されている。 | |
各車両には2席分のスペースの荷物置き場が設置されている。 | |
デッキとの仕切り扉の上にはLED式案内表示機が設置され、中国語(國語)と英語の2ヶ国語で列車番号・行先・次駅・各駅到着時刻・各地の天気を表示するほか、現在の走行速度も表示する。 | |
案内表示機の左には700系と同様の對號座(指定席)と自由座(自由席)の切替表示機が設置されている。 | |
前述したとおり安全基準は欧州基準のため、側窓に緊急出口が設けられている。緊急時は隣に設置された非常用ハンマー(下写真)で窓を叩き割り、そこから脱出する。 | |
2007年11月12日より導入された自由席。 | |
自由席車の各車端部の座席は博愛座(優先席)となっている。 | |
「商務車」の座席。2+2列配置。シートピッチは700系と同様の1160mmである。 | |
座席は紫色基調となっている。 | |
肘掛には交流110Vの電源が設置され、ノートパソコン等の使用が可能となっている。また、オーディオサービスも行っている。イヤホンは無料で貸し出してくれる。 | |
各側扉の内側にはドアボタンが設置されている。これは車掌用であるため、車両の外側にはドアボタンは設置されていない。乗客は操作不可。台鐵の車両も同様に車掌用のドアボタンが設置されている。 | |
デッキとの仕切り扉を開けるには扉横のボタンを押す必要がある。 | |
飲料の自動販売機は1号車、5号車、11号車に設置されている。機械は日本製で、日本国内で見られるものとデザインも同じ。 |
700T型走行音(新竹→桃園) | IGBT-VVVF制御。制御装置のメーカーは不明。 Tc-M-M-M-T-M-M-M-M-M-M-Tc(9M3T)の12両編成。 扉開閉時にはドアチャイムが鳴る。時速100km/hに達したあたりで大きな変調音が鳴るのが特徴。 |
700T型走行音(板橋→台北) | 同区間は全区間地下で、線路は台鐵の線路と並行している。この区間の最高速度は130km/h。 |
車内自動放送(板橋行き 左営発車後) | 放送は中国語(國語)、台湾語、客家語、英語の順に放送される。また、始発駅・途中駅ともに同様の放送が流れるため、放送時間は非常に長い。 |
車内自動放送(板橋行き 新竹発車後) | |
700T型ドアチャイム | 700系(C25編成以降)やN700系をはじめ、相鉄新7000系更新車、湘南モノレール5000系、JR北海道785系等で使用されているものと音色が同じであるが、他は2点式チャイムなのに対し、700T型は3点式である。 |
車内チャイム | 始発駅・途中駅・終着駅ともに同一のチャイムが流れる。 |