桃園捷運車両紹介 2000型

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桃園捷運2000型は機場線(桃園機場捷運)の「直達車」(急行)用の車両で、2012年〜2013年に5M0Tの5両編成11本(55両)(第201編成〜第210編成)が導入された。全車両が川崎重工製。

車体は軽量ステンレス製で、車体外観は紫色ベースのカラーリングとなっている。車内はオールクロスシート(座席向き固定)で、大型荷物置き場(各車両3箇所ずつ)と車椅子スペース(各車両1台分)を備える。また、台北車站寄り先頭車はインタウンチェックインで引き受けた荷物を搭載するための専用車両である。

車両寸法は長さ20,250mm(先頭車は20,780mm)×幅3,030mm×高さ3,763mm。最大加速度は3.96km/h/s、常用最大減速度は3.6km/h/s。設計最高速度は110km/h(営業最高速度は100km/h)。車両番号は4桁で、千の位が形式番号、百の位が号車番号、下2桁が編成番号である(第201編成であれば、機場第二航廈← 2101-2201-2301-2401-2501 →台北車站)。

DME1-ME1-ME3-ME1-DMB(Mc1-M1-M3-M1-MC)から成る5両固定編成(※D=Driver、M=Motor、E=Express、B=Baggageを意味する)。車両の制御方式はIGBT素子VVVFインバーター制御で、制御装置は三菱電機製。直流750V第三軌条集電方式で、台車に設置されている集電靴は下面接触式である。

「直達車」用の2000型。機場線のラインカラーである紫色ベースのカラーリングとなっている(紫色は「直達車」のシンボルカラーとしても使用されている)。
前面には「交通部高速鐵路工程局」のシンボルマークと、機場線のシンボルマークが描かれている。
台北車站寄り先頭車はインタウンチェックインで引き受けた荷物を搭載するための専用車両である。

山鼻にて
林口にて
離合する2000型。

坑口にて
新荘副都心にて
泰山にて
泰山貴和にて
急曲線部に設置された防音壁の中を行く。

泰山貴和にて
長庚医院駅に入線する2000型。当駅は2面4線で、直達車は中央の2線(本線)に発着する。当駅では終日、緩急接続が行われる。
林口〜長庚医院 間の高架を行く。写真奥の高架は中山高速公路。
林口駅を通過する2000型。
DME1車。機場第二航廈寄り先頭車のMc1車で、床下にVVVF制御装置を搭載する。

写真は2110号車
ME1車。M1車で、床下にSIV・CP(コンプレッサー)・BT(バッテリー)を搭載する。

写真は2210号車
ME3車。M3車で、床下にSIV・BTを搭載する。

写真は2310号車
ME1車。M1車で、2号車のME1車とほぼ同一の仕様。

写真は2410号車
DMB車。台北車站先頭車のMC車で、床下にVVVF制御装置を搭載する。
荷物専用車で、側面に一切窓がない5ドア車という特徴的な姿である。車内には荷物輸送用専用コンテナ(長さ1,050mm×幅1,500mm×高さ1,550mm、空荷時:150kg、積載時:400kg)を13個搭載できる(車内にコンベアが設置されており、全自動でコンテナの積み降ろしが可能)。この車両は乗務員室部分を除いて空調がなく、他の車両が空調装置が屋根の両端に搭載されているのに対し、この車両は乗務員室部の屋根に小型の空調装置が搭載されている。

写真は2510号車
前面の行先表示器は3色LEDで、列車種別(「直達車」)及び行先を交互表示する。
「台北車站」行き表示。
「機場第二航廈」行き表示。
側面の行先表示器。3色LEDで、列車種別・行先と途中停車駅(横スライド表示)を交互表示する。
車両先頭部。客用扉はプラグドア、乗務員扉は引き戸である(1000型も同様の構造)。
「直達車」用車両であることを明示するため、各車両の腰板部の帯には「Express 直達車」の文字が入る。
車内の様子。全車両とも座席向き固定の2人掛け+2人掛けのクロスシートが並んでいる。座席はモケット張り。
座席配置は集団離反式である(端部のみボックス席)。また、一部のボックス席にはスマートフォン用のワイヤレス充電器が設置されている(テーブル上に置かれている充電機器の端子をスマートフォンに接続するだけでワイヤレス充電される)。
優先席(博愛座)は濃い紫のモケットとなっている。
各座席の背面には折り畳み式のテーブルが設置されている。なお、テーブルには飲料を置くための溝が設置されているが、台湾の他の捷運の路線と同様、車内では飲食禁止である。
各座席の肘掛けにはボタンが設置されており、押すと天井の読書灯が点灯する。
(座席にリクライニング機能はない)
飛行機利用客を考慮して、各車両には大型荷物置き場が3箇所ずつ設置されている。
各扉の鴨居部にはLED式案内表示器が設置され、次の駅やドアの開く方向、乗換案内等を表示する。案内表示器の両脇にはドアランプを配置している。
ドアの脇にはLCD式案内表示器が設置され、次駅や行先、各駅までの所要時間、広告などが表示される。列車の速度、終着駅・次駅の到着予定時間も画面上部に表示される。
大型荷物置き場に設置されたLCDでは、桃園国際空港の発着便案内が中国語・英語で表示される。
車端部に設置されたLCDは、一部区間ではリアルタイムの前面展望映像も放映される。
天井には防犯カメラが各車両2箇所ずつ設置されている。
路線図。
貫通路。
貫通路上には現在の列車走行位置を表示するマップ式案内装置が設置されている。
車端部の車椅子スペース。各車両1台分のスペースが用意されている。
川崎重工の製造銘板と車両番号銘板。2000型は全車両が川崎重工製である。

写真は210編成。
荷物車との連結部。荷物車側には貫通扉があり窓がないため、中の様子は普段は見えない(台北車站停車中に係員が出入りする際等に、僅かに見える場合がある)。
台北車站と機場第二航廈の台北車站寄り先端部には、荷物車からコンテナを積み降ろしするための設備がある(機場第一航廈には当設備はなく、すべての荷物は機場第二航廈でまとめて降ろされる)。
台北車站での積み降ろしの様子(ホームの隙間より観察)。全自動でコンテナ運搬用のローラーがホーム側から車両側へ接続されたのち、空のコンテナ(台北車站行きの列車に積まれていたもの)をホーム側へ降ろすと同時に、荷物を積載したコンテナを車内へと積み込んでいく。積み降ろし作業は僅か数分で完了する。
1駅間の車窓。台北車站を発車して暫くは地下を走るが、その後地上に出て淡水河、二重疏洪道沿いに走行する。新北産業園区到着前には車内のLCDにリアルタイムの前面展望映像が映る。

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初電の台北車站行き直達車の車内の様子。座席向き固定のクロスシートが並び、ドア横には大型荷物棚が設置されている。

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終電では当列車が終電あることを注意喚起する、特別な自動放送及びLED表示が行われる。

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列車種別・行先表示に加え、停車駅をスクロール表示する。

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新北産業園区駅ではダイヤ上、上下線の直達車が並ぶことが多い。双方向に発車する上下線の直通車の様子。

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完全自動で受託手荷物を積んだコンテナが直達車の荷物車に積まれていく。積み込み完了と同時にコンテナ運搬用のローラーが格納され、ホーム側のドアが閉まる。

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