台北捷運車両紹介381型

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台北捷運381型は2010年〜2013年に4M2Tの6両編成24本(144両)が導入された。川崎重工で2010年に7編成42両、台湾車輛で2011年〜2013年に17編成102両が製造された。

外観が従来車両(301型〜371型)からフルモデルチェンジされた。前面デザインは従来車よりも流線型となり、前面非常扉にもガラスが入った(非常扉の裏面には従来車と同様にスロープが格納されている)。車体の青色の帯も従来の1本から太帯と細帯の2本に変更された。車内には台北捷運の車両で初めてLCDが設置された。各車両6台設置され、啓発案内や広告などを表示する(次駅案内等は従来車と同様にドア上のLEDにて表示)。4桁の車両番号のうち、381型は100の位が「5」となっている。制御装置は371型とほぼ同一仕様の三菱電機製のIGBT-VVVF制御装置を採用している。

車両寸法は長さ23,500mm(DM1車(先頭車)は23,700mm)×幅3,180mm×高さ3,590mm。設計最高速度は90km/h(営業最高速度は80km/h)。DM1(Mc1)-T-M2 + M2-T-DM1(Mc1)の6両固定編成。車体はステンレス製。

北投機廠及び新店機廠に所属し、淡水信義線、松山新店線の運用に就く。

従来車と大幅にデザインが変更された381型。前面はガラス面積が増え、帯のデザインとあわせてスマートな印象。

士林にて
前面は従来車よりも流線型になった。前面ガラスも曲面ガラスを使用。

北投にて
側面の行先表示器。機器の形状(ラインカラーを表示するフルカラーLEDの配置)が変更された。行先は縦スクロールで漢字・英語の交互表示。
台車。ボルスタレス台車で、川崎重工製。
IGBT-VVVF制御装置。三菱電機製。
貫通幌。金属製の蛇腹タイプとなっている。外側に転落防止幌を設置。
中間車の車内の様子。手すりの配置・形状等が従来車より変更され、曲線を描いたものを多用している。ドア付近のスタンションポールは三叉となっている。
先頭車の車内の様子。オールロングシートで、当初は写真のように座席が車両中央部と車端部しか設置されていなかった。その他のスペースは荷棚を設置。
2013年に両先頭車への座席増設工事が全編成に施され、着席定員が増加した。
各ドアの鴨居部には従来車と同様のLED式案内表示器(赤色LED)が設置されている。その両脇にはドアランプを配置。
台北捷運の車両で初めて採用されたLCD表示器。各車両に6台設置。啓発案内や広告などを表示する(次駅案内等は従来車と同様にドア上のLEDにて表示)。
車端部の車両番号銘板と製造所銘板。
川崎重工の製造所銘板。
両先頭車の乗務員室仕切りの背後には1人掛けの折り畳み座席を設置。
乗務員室仕切り。
乗務員室内の様子。右手操作式ワンハンドルマスコンで、運転台はLCD画面が複数設置されている。中央の非常扉は従来車と同様にスロープ格納型。
山をバックに士林駅に入線する、北投行きの381型。

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北投駅を発車する、当駅始発台電大楼行きの列車。

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1駅間の車内の様子。381型は台北捷運の車両で初めて、窓上にLCDが設置された(各車両6台設置)。
また、381型の両先頭車は混雑緩和の為、当初はこの映像のように1番目と2番目のドアの間及び3番目と4番目のドアの間は座席が一切設置されず、荷棚が設置されていた。ただ、不評だったためか2013年7月より順次、荷棚スペースを縮小させ、代わりに4人掛け座席を増設する改造工事が施された。

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1駅間の車内の様子(両先頭車座席増設改造後の姿)。始発駅発車前には行先案内や啓発放送が流れる。

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営業開始当初は北投〜台電大楼 間の運行を中心に運行されていた381型。同型は2012年10月7日より営業運転を開始した。

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台大医院行きを発車する、北投発台電大楼行きの列車。当系統は2012年9月30日〜2013年11月23日のわずか1年強の間のみ運行された。

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信義安和駅に入線する、象山行きの381型。

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台北101/世貿に到着〜発車する、北投行きの列車。当駅の壁にはLEDを用いたイルミネーションが設置されている。

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離合する淡水線の新旧列車。

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台電大楼駅に入線する当駅止まりの列車と、新店発淡水行きの列車。当駅止まりの列車は誤乗防止の為、駅到着後に車内の照明を減灯する。

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地下駅の雙連駅に入線する、フルラッピングの371型と台北捷運最新型の381型。共に川崎重工・台湾車輛製。

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芝山駅6時2分発の北投発象山行き始発列車。

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淡水信義線381型走行音(象山→大安) IGBT-VVVF制御で、制御装置は三菱電機製。
Mc-T-M+M-T-Mc(6M2T)の6両編成。
扉開閉時にはドアチャイムが鳴る。
淡水信義線381型走行音(石牌→ロ其哩岸)

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